審査請求:事務職への異動は不当 女医が横浜市人事委に 「毎日新聞」 (2005.5.12)

 

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20050512k0000m040121000c.html 

 

 

審査請求:
事務職への異動は不当 女医が横浜市人事委に

 横浜市立脳血管医療センターで03年に起きた内視鏡手術に伴う医療過誤に関連し、前同センター神経内科副医長の松岡慈子さん(45)が11日、医師から市の事務職に異動させられたのは、医療過誤を積極的に追及したことなどへの報復人事で不当だとして、市人事委員会に異動の撤回を求め審査請求した。

 請求によると、松岡さんは99年、同センターに赴任し脳血管疾患の治療を担当してきた。センターでは03年7月から8月に内視鏡手術で患者が意識障害に陥るなど2件の医療過誤が発生。松岡さんは院内の会議で、内部手続きを経ずに手術が実施されたことを指摘したり、市が調査委員会の報告内容と異なる発表をするようセンターに指示したとして批判した。

 松岡さんは今年4月1日付で市保健政策課係長に異動となった。地方公務員法に基づき市に理由説明を求めたが「説明できない」との回答だったという。松岡さんは「未経験の事務職への異動に合理的な理由はなく、手続きも違反だ」と主張している。

 市人事課は「不利益処分ではなく通常の異動で、理由を答える義務はない」としている。【安高晋】

毎日新聞 2005511日 2254