ビラ配り:「逮捕は不当」公訴棄却求める 初公判で被告 「毎日新聞」 (2005.5.20)

 

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050520k0000e040053000c.html 

 

ビラ配り:
「逮捕は不当」公訴棄却求める 初公判で被告

 東京都葛飾区内のマンションにビラを配布するため侵入したとして、住居侵入罪に問われた僧侶の男性(57)の初公判が20日、東京地裁(大島隆明裁判長)であり、男性は「逮捕・起訴自体が不当。憲法21条の表現の自由を侵害しており、ひいては表現活動を萎縮(いしゅく)させる」と述べ、公訴棄却を求めた。

 起訴状などによると、男性は昨年12月23日午後2時20分ごろ、同区内の7階建てのマンションに入り、共産党の「都議会報告」などのビラを各戸に配布した。

 ビラ配りを巡っては、自衛隊のイラク派遣に反対して東京都立川市の防衛庁官舎に入り住居侵入罪に問われた市民団体のメンバー3人に対し、東京地裁八王子支部が昨年12月16日、無罪判決を出し、同地検八王子支部が控訴している。

 男性はこの判決直後に逮捕された。【武本光政】

毎日新聞 2005520日 1129