中国の王毅大使、靖国問題で首相批判 asahi.com (2005.5.26)

 

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中国の王毅大使、靖国問題で首相批判

2005年05月26日21時03分

 中国の王毅(ワン・イー)駐日大使は26日、東京都内で開かれた国際会議で講演し、「一方で反省を表明しながら、一方では侵略戦争の指導者がまつられているところに行くということは、戦争被害国の国民から見れば、日本が真心を込めて反省したのかどうかという疑問が自然に出てくる」と語り、靖国神社参拝に対する小泉首相の態度を批判した。

 王大使はさらに、「日本独特の文化は承知しているが、被害国の国民の感情を考慮する必要がある」と述べ、靖国神社問題では中国側の考えを尊重するよう求めた。日本側に「内政干渉」との指摘があることを念頭にした発言と見られる。

 一方、中国の呉儀(ウー・イー)副首相の小泉首相との会談取り消しについては王大使は直接言及しなかったが、「中国政府の対日政策は何も変わっていない」として、「対日重視」の方針に変更はないとした。

 また、韓国の鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一相もこの会議で講演し、「近隣諸国は(日本の)一部の人々の戦後の平和路線を否定するかのような過去志向的な歴史認識を懸念している」と指摘。「最近の日本の一連の事態は韓日両国の未来志向的な発展を阻害している」と語った。