「意見広告の会」ニュース281 (2005.5.26)

 

 

「意見広告の会」ニュース281

*ニュースの配布申し込み、投稿は、
  qahoujin@magellan.c.u-tokyo.ac.jp まで、お願い致します。

** 目次 **
1 学校教育法一部改正案
1−1 学校教育法一部改正案に対する反対声明
         
東京大学職員組合執行委員長 佐藤比呂志
1−2《分析研究》
     首都圏ネット
2 宮崎大学の「学長メッセージ」
2−1 宮崎大学「学長メッセージ」について
         
宮崎大学木花地区(農、工、教育、事務局等)過半数代表者
2−2 学長メッセージの一部
     http://www.miyazaki-u.ac.jp/president/president5.html
3 高橋史朗氏の教育委員辞任/罷免を求める署名のお願い
     片岡洋子@千葉大学
4 日韓共同シンポ関係(ニュース280)その後
         
杉並・瑞草区民シンポジウム実行委員会
4−1 ソウル市区長来日決定
4−2 日韓共同シンポ案内(再掲)
         

***

1−1 学校教育法一部改正案に対する反対声明
          http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/
東京大学職員組合は、学校教育法一部改正案に対して反対声明を発表しましたので、以
下に全文をお送りします。
この声明文は、各政党、マスコミ、国大協にも配信しています。

***
 学校教育法一部改正案に対する反対声明 
             東京大学職員組合執行委員長 佐藤比呂志

 学校教育法を一部改正する法案が国会に提出されており、現在、審議が行われていま
す。
この一部改正法案の中で、とくに現行の助手に相当する「助教」、「(新)助手」の職
務のあり方について、東京大学職員組合としては看過できない重大な問題があると考え
ています。

 改正案では、大学に教授、准教授、助教、助手(新「助手」)を置くとしています。
資格や職務規程から
教授〜助教が一続きのキャリアパスとしての教員層を形成するのに対し、新「助手は職
務規程も
不明確なまま補助者として切り離されています。この新「助手」は、まさに旧国立大学
における教務職員の立場と同じものであり、かつて教務職員に関しては、低賃金・無権
利・「補助者」の名における差別・ポストの便宜的流用、それらの結果としての処遇上
の袋小路など、さまざま問題が発生してきました。
また、この法案に従えば、現行の助手が助教や新「助手」に振り分けられることにな
りますが、どのような基準で振り分けられるのか、また、助教へのポストと引き替えに
任期制など、様々な不利な条件を強制される可能性も否定できません。
 さらに助教については、大学運営や研究・教育における方針決定への参画が法制度上
認められていないにもかかわらず、その方針に基づく講義や学生指導など大学の根幹的
職務を、「請け負う」立場として規定されている問題があります。このような新制度で
は、現行助手制度が辛うじて持っている若手養成機能が喪失することが懸念されます
 私たちは、こうした背景から助手層を分断して、第二の教務職員問題を引き起こすと
ともに助教の意志や創意も大学運営等には反映させず、現行の助手の待遇改善には一切
つながらない今回の学校教育法の一部改正に強く反対いたします。

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東京大学職員組合
113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
Fax:03-3813-1565 Tel:03-5841-7971 E-Mail<tousyoku@u.email.ne.jp>
HP URL<http://www.ne.jp/asahi/tousyoku/hp/>
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1−2 《分析研究》

文部科学省中央教育審議会大学分科会大学の教員組織の在り方に関する検討委員会にお
ける「助教」の玩弄について

      2005510日 国立大学法人法反対首都圏ネットワーク事務局
*長文ですので以下をご覧下さい。
   http://www.shutoken-net.jp/050510_1jimukyoku.html


2 宮崎大学「学長メッセージ」
2−1 宮崎大学「学長メッセージ」について
         
宮崎大学木花地区(農、工、教育、事務局等)過半数代表者

宮崎大学の木花地区(農、工、教育、事務局等)の過半数代表者をしている橋本修輔(
工学部、教員)です。
[he-forum 8567]
(宮崎日日新聞05/01-05/05)の記事中にある宮大ホームページ(H
P)に掲載された「学長メッセージ」について、私からコメントします。
この「学長メッセージ」は4月1日付けで、学長自ら、「法人化一年を経過して」と題
して、宮崎大学ホームページで全国に発信したものです。
私は、その内容の中で、特に、以下の2点の学長の文言について、大問題であると認識
し、このことを学内メールで全教職員に知らせています。(「代議員会ニュース」発行
:過半数代表者)
(1)「『賃金の引き上げや非常勤職員の定員化を行うべき』との
   意見が出るなど、その想像力の貧困さに驚いています。」
(2)「今後採用する全ての教員に任期制を適応したいと思って
   います。」
私のコメント
上記(1)について 
 3月16日付けで過半数代表者(橋本)が役員会に対し、文書で
 以下の就業規則への意見及び賃金改善要求書を提出しました。
 1)非常勤職員からフルタイム職員の項の削除。
  (フルタイム職員を常勤職員にする。)
 2)非常勤職員の3年雇用制限の撤去。
 3)国家公務員労働組合の統一要求である賃金の平均月額
   12000円の引き上げと一時金支給月数の引き上げ要求。
 これらの要求は、過半数代表者として、当然の行為(権利)です。
 学長の文言は、労働基準法の理念に抵触するのではと思われます。
上記(2)について
 学長の出身母体である医学部で「任期制」を導入している様ですが、
 メッセージのように、全ての教員に「任期制」を適用することは、
 「大学教員任期法」の理念である「選択的、限定的」とすることに
 抵触するのではと思われます。
***
既に、宮大ホームページの「学長メッセージ」を読まれた方から私宛にいろいろなコメ
ントが寄せられています。
私宛のアドレスは、hashishu@cc.miyazaki-u.ac.jp です。
大学ホームページの掲載記事について、直接の問い合せは、大学ホームページに記載さ
れていますので、そこ宛に、御願いします。
***


2−2 学長メッセージの一部
このようなことを言って私は皆さんを脅かすつもりはありませんが、この大学の財政上
の厳しさから、大学が個性を発揮し大学を活性化することへの対応を誤ると、大学は下
降線をたどり消滅へ向かうことは明らかであります。しかし上記のような環境の変化や
経営管理への対応の観点からすると、このシナリオを見てもなお「賃金の引き上げや非
常勤職員の定員化を行うべき」との意見が出るなど、その想像力の貧困さに驚いていま
す。私は未来の子供達や地域の人たちの為に「大学を守り・存続させること」は、今大
学に居る者の責務だと思っております。皆さんのご理解と積極的な協力をお願いいたし
ます。
*長文ですので、全体は以下をご覧下さい。
  http://www.miyazaki-u.ac.jp/president/president5.html


3 高橋史朗氏の教育委員辞任/罷免を求める署名のお願い
   
 片岡洋子@千葉大学です。

 すでに同じ署名のお願いのメールを受け取られた方には、重ねてのお願いになり、申
し訳ございません。また、すでに賛同をいただいている方には、しつこくて申し訳ござ
いません。
 賛同していただける方がまだ少ないため、重ねてお願いするものです。12月に高橋
史朗氏の任命に反対する署名には数日の間に、1800名以上の方からご賛同のお返事
をいただけたのですが、5月15日夜までにご賛同いただいた方は、264名です。
 5月31日を第1次集約日にしておりますので、どうぞよろしくお願いします

5月15日までに賛同していただいた方で、氏名の公表を可とされた方々のお名前は、
下記をご覧下さい。

http://www.cablenet.ne.jp/~mming/list_01.html
http://www.cablenet.ne.jp/~mming/list_01b.html

:::::::::::
高橋史朗氏の教育委員辞任/罷免を求める署名のお願い:::::::::::::

「新しい歴史教科書のつくる会」の中学「歴史」と「公民」が検定合格になり、近隣諸
国だけでなく国内からも批判の声が挙がっています。3年前、事実上の採択ゼロの結果
だったため、「つくる会」は採択率10%を目指して、現在、日本各地で採択に向けた
運動を展開中です。
 昨年12月、上田知事のごり押しで、埼玉県の教育委員に「つくる会」元副会長の高
橋史朗氏が就任しました。当時、「私は今度の新しい教科書に一切関与していない」と
高橋史朗氏は言っていました。しかし4月25日、「つくる会」の公民教科書の監修者
から12月6日に高橋氏の氏名が削除されていたことが公開されました。12月6日は
、高橋氏の県教育委員任命が起案された日です。自らの関与を偽っていたことが判明し
た今も、高橋氏は開き直って、教科書採択関連の審議にも関わっています。上田知事は
、「つくる会」総会に祝辞のメッセージを寄せ、「つくる会」の教科書をよい教科書と
讃えています。このままでは、埼玉の教育への「つくる会」の介入が進められてしまい
ます。
 私たちは、上田埼玉県知事と埼玉県教育委員会に、高橋氏に辞任を求めるか、罷免す
るよう求めるインターネット署名活動を展開中です。

ネット署名http://homepage2.nifty.com/1234567890987654321/netsyomei2.htm 

ご賛同いただける場合は、ぜひ宜しくお願い申し上げます。
 また、この問題は、埼玉県版では報道されていますが、全国紙では扱いも小さいため
、ご存じない方もたくさんいらっしゃいます。賛同いただけるかどうかは別として、こ
のような事態を知っていただきたいので、ぜひお仲間に転送してください。

・教育と自治・埼玉ネットワーク http://blog.livedoor.jp/kyoiku_jichi_saitama/
共同代表:片岡 洋子・坂本洋子・林量俶〕(事務局:jichinet2005@spa.nifty.com

〔関連ウェブサイト〕
・子どもの人権埼玉ネット:http://homepage2.nifty.com/1234567890987654321/
・高橋史朗氏の教育委員任命のために昨年12月に展開した運動については下記をご覧
下さい。
 http://www.geocities.jp/saitamakyoiku/


4 日韓共同シンポ関係(ニュース280)その後
4−1 ソウル市区長来日決定
本日(4/24)、杉並・ソチョ区区民シンポジウムの実行委員会がありました。
山田区長から来日をやめるよう、妨害を受けていましたが、ソチョ区区長趙南浩(チョ
 ナモ)さんが、来日されるということになりました。
ソチョ区から区長・副区長・局長の3名と、国会議員イ・へフンさん、市民団体・教員
など総勢8名の方が来日します!

4−2 日韓共同シンポ案内
杉並・瑞草(ソチョ)区民シンポジウムのご案内

今年は日韓友情年。でも、実際は問題山積です。こういう時こそ対話です。
杉並区と友好都市提携のあるソウル市瑞草(ソチョ)区の人々とのシンポジウムにぜひ
ご参加を!

=今こそ、対話を!ーみんなで考えよう、日韓の関係ー
  杉並・瑞草区民シンポジウム  =

1
5月28日(土) 午後1時10分〜5時 
           開場:12:40
  = シンポジウム 「共通の歴史認識を求めて」=
  ・ あいさつ 実行委員長 大門哲さん (前杉並区教育委員:元都立高校校長)
  ・ 基調報告 韓国国会議員(瑞草選出) イ・へフンさん
  ・ コーディネーター :君島和彦さん(東京学芸大学教授)
    【発言】
   ・瑞草より 市民団体「共に教育を考える市民の会」/
          ソウルの中学歴史教師/若者            
   ・杉並より:区民・保護者・教師の立場から/若者         

・会場:阿佐ヶ谷産業会館ホール(JR阿佐ヶ谷駅より徒歩5分)
 地図はこちら
https://www.yoyaku.city.suginami.tokyo.jp/HTML/0032.htm
・参加費:1000円
 
その他、発言を留学生・教員・研究者などからいただきます。
多くの方の参加をお待ちしています。

●5
月28日夜 6時〜8時 
   阿佐ヶ谷新東京會舘にてレセプション
   会費5000円程度を予定。
レセプションは会場に限りがありますので、事前にお申し込みください。
参加ご希望の方は、必ず
sugimina@jcom.home.ne.jp
まで、お問い合わせください。あと、わずかです。

第2部

5月29日(日)午前 9時30分〜12時
   =討論交流会 「日本と韓国の歴史教育をめぐって」=
 会場:あんさんぶる荻窪
    JR荻窪駅西口(西口改札を出て南出口へ)徒歩2分
   地図はこちら
https://www.yoyaku.city.suginami.tokyo.jp/HTML/0037.htm
   
日本の教員・保護者と韓国からの教員がひざを突き合わせて語り合います。

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杉並・瑞草区民シンポジウム実行委員会(委員長・大門哲)
事務長:清野初美 問い合わせTEL&FAX5934−7361
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