「運営でなんとかなりますよ。」ふっ、甘いな… スポイチ編集長日誌 (2005.5.26)

 

スポイチ編集長日誌 市大最強スポーツ紙の裏日誌

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2005/05/26 (木) 「運営でなんとかなりますよ。」ふっ、甘いな…

 市大(八景)への赴任が不服で、市大を逆恨みし、市大が無くなってしまえばプライドも癒されると信じていた人々が、大学を二番煎じコミュニティカレッジ的専門学校化させるような”改革”を強引に推し進めるという心理は理解できなくもない。
 しかし、それに熱中していた彼らのほとんどが去った今、それでも”残された人々”は新学則に改変された中でやっていくしかない。一方のクビ大では、今は隠忍自重して、慎-CHANや”革新”官僚が去った後にまともな”首長”や理解のある”経営陣”が現れることを期待しつつ、”運営面”での改善を計っていこうという”現実的な”路線についてのやり取りがなされている。
 だが、規制派”革新”官僚という種は、自分たちの”改革”を押し通すに当たって、現状復帰の可能性を徹底的に排除する。なぜなら”改革”を否定されれば自分らの実績が無になってしまうからだ。つまり、改革以前の状態に戻せない、戻されないように組織や機構を徹底的に破壊してから逃走するのである。後になってから運用次第で乗り切ろうとか”現実的”に考えても、なんせ最初から基本になる路線の敷き方、ダイヤ設定がムチャクチャなのだ。しかも、その線路を完全に引きなおすとか、根本的にダイヤを見直すという選択は最初から取れないようにされている。
 たとえばだ、ある鉄道の路線で、一定の時間内に特急を10本通せるような路線があったとする。でも、まともなダイヤではそこには8本とか9本しか通さない。不可避の遅れ等の場合の時間的・安全面でのクリアランスをとることが不可欠だからだ。ところが、この不景気・効率優先の時代、アホな経営者は「なんや!10本通せるやないか!」と叫んで平気で10本走らせてしまう。で、そういうことをやらせるような人間の方が”辣腕”という評価を得て出世しやすい。そして無理をするツケは現場の人間に回されることになる。
 その結果があの事故だ。
 ようやくJR西は過密ダイヤの緩和をするという。最初からムチャな路線運営だったと認めたということだ。こういうことが多くの人にはっきりとわかる形で、間違いだったと気づかせるためには、もはや大量の”犠牲者”が出るまではダメなのかもしれない。だが、そうなった時には”そういう路線”を敷いた(強いた)張本人たちは、とっくの昔に”出世”して別のところに異動していたり、既に他の組織の幹部に迎えられているだろう。