米長邦雄将棋連盟会長「将棋ソフト”盗用”疑惑」訴訟:米長答弁書に関するマリオ武者野氏の感想 「マリオ武者野のホームページ」 (2005.6.28)
http://www.koma.ne.jp/tousaku/touben/ より
米長永世棋聖からの答弁書
5月19日に訴状を提出し、6月21日に初公判
(正しくは口頭弁論というそうです)がありました。
その折りに米長永世棋聖側から提出された『答弁書』の副本が
東京地裁より弁護士事務所を通して、会社に送られてきました。
(略)
答弁書に関するマリオの感想
原告側弁護人からの解説によると、
『セミナー21』と『みんなの将棋』の構成が概ね同じになっていることは
認めながらも、「(内容は誰が書いてもこうなるものであるから)独創性は
なく、ゆえに原告の著作権は存在しない。だから同じ内容の講座や問題
を用いるソフトを作っても原告の権利を侵害していない」という趣旨です…
とのこと。
マリオは裁判の争い方や手法については全く解りませんが、
大きな疑問は初級・中級・上級程度の講座や問題であったなら
「誰が書いても著作権は発生しないのだろうか」ということです。
もしそんな理屈が成り立つのなら、ソフトではなく出版に置きかえて
仮に『羽生善治みんなの将棋入門』という本の講座内容や問題を
何らの了解なく、そのまま転用して『米長邦雄みんなの将棋入門』
という本を出版しても法的には全く問題がないことになってしまう。
(そんなことはあり得ないだろう)というのがマリオの感想です。