係争理由は賠償額 脳血管センター医療過誤訴訟で横浜市長 「市が認めたものと見合う賠償金の十倍ぐらいの、社会的な常識外の金額をふっかけられた」 「東京新聞」神奈川 (2005.7.8)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20050708/lcl_____kgw_____004.shtml
係争理由は賠償額
脳血管センター医療過誤訴訟で横浜市長
横浜市立脳血管医療センターで内視鏡手術を受けた後、重度障害を負った女性と家族が同市に二億八千万円の損害賠償を求めた訴訟をめぐり、中田宏市長は六日の定例会見で、一定の過失を認めた上で、市側が全面的に争っていることについて「市が認めたものと見合う賠償金の十倍ぐらいの、社会的な常識外の金額をふっかけられた」などと理由を述べた。
この問題で市の外部調査委員会は「総体的に医療過誤と言わざるを得ない」との報告書をまとめている。だが市は裁判で「医療過誤ではない」として原告の訴えを棄却するよう求める答弁書を裁判所に提出している。
中田市長は会見で「非があることは認めている。医療過誤は総体として認めているし、インフォームドコンセントなどの問題も認めているのは変わっていない」と説明。
その上で、裁判で賠償請求の棄却を求めていることについては、賠償額の問題をあげ、「何も悪くなかったというわけではないが、裁判上不利な発言をすることはあり得ない」と主張。「和解交渉と法廷での態度が違って当然か」との質問には、「交通事故だって何だって同じだ」と答えた。