「“密室”学長選考に見る香川大の情報公開意識」《マスコミに批判されて、ヒステリックな反批判で答えたり、「嘘」をついてきたどこぞのトップよりも、まだましだが・・・》 公立大学という病 横浜市大時代最後の経験 更新雑記 (2005.7.9)

 

http://myoshida64.hp.infoseek.co.jp/ycu/ycu2004.html 

 

 

公立大学という病 横浜市大時代最後の経験 更新雑記05/7/9

 

05/7/9 今週、私の現在所属する大学で新学長の選出が行われた。法人化後、学長は学外者を含めた学長選考会議で決定されるため、従来の学長選挙は意向聴取投票に格下げされた。しかも香川大学では、その投票結果さえ発表しないという申し合せがなされていた。噂では企業出身の理事たちが主導して決められたとのことであった。大学自治とは無縁の世界で生きてきた人たちが、密室でキングメーカーという蜜を思う存分吸おうとしたのであろうか。前任校での最後の頃を思い出さされた。
 学内からは批判の声もあがったが、そうした批判も無視されて、学長選考はその申し合せ通りに実施された。幸いにも、意向聴取投票でトップだったと噂された候補が次期学長に指名されていたが、その候補の得票数や、次点の候補との差はどうだったのかは明らかにされなかった。まさに密室で決められた形となった。
 ところが、翌日マスコミから手厳しい批判記事を書かれ、あわてて方針転換をしたようだ。世間からの指弾を受け、まだ軌道修正を行う程度の判断能力が残っていたとみるべきか、それともただただマスコミによる批判が恐いだけだったのか。いずれにしても、マスコミに批判されて、ヒステリックな反批判で答えたり、「嘘」をついてきたどこぞのトップよりも、まだましであることだけは確かなのだが、しかし民主主義も随分と心もとないものとなってきたものである。

 

 

 

(以下は,ホームページ管理人による加筆2005.7.9

http://www.shikoku-np.co.jp/news/education/200507/20050708000160.htm 

「密室選考」色濃く−香川大学長選 SHIKOKU NEWS (2005.7.8)

香川大は七日、学長選考の経過について会見を開いた。しかし、学長選考会議の委員は一人も出席せず、選考理由については総務担当職員が「最もふさわしい」と記した同会議の公示を読み上げただけ。「密室選考」を強く印象づけ、情報公開意識の低さを露呈した。・・・

 

http://www.shikoku-np.co.jp/news/education/200507/20050709000107.htm 

方針転換し得票など公表−香大学長選 SHIKOKU NEWS (2005.7.9)

・・・非公表を一日で撤回したことについて高木委員は「票数が一人歩きして混乱を招く恐れから非公開と決めていたが、社会からの要請に応える必要があると判断した」と釈明した。・・・

 

http://www.kit.hi-ho.ne.jp/msatou/05-04/050412nakada-fuseijitsu.htm 

中田市長は“官僚的不誠実回答”をいつまでくりかえすのか?

・・・それにしても,主要メディアとして初めて「横浜市大問題」の真相を大きく報道し,“市民派”中田市長の仮面を剥いだ『東京新聞』(2004216日付け)報道がよほどコタエタのか,中田市長による“言い逃れのための悪あがき”はまさに必死の様相を呈するものであった.すでに述べたように,まず,直後の定例記者会見(2004.2.19)において,きかれもしないのに,中田市長自らが『東京新聞』報道は《完全に誤報のたぐいである》などと長々と虚偽の主張をまくしたて[脚注11],ついで翌日(2004.2.20)付けで,“忠犬”小川学長をして,東京新聞特報部長宛に《抗議および善処方申し入れ》をさせ(実際には,おそらく,事務局の手になる作文に学長が署名)[脚注12],さらに,横浜市議会において自民党議員の(八百長)質問に答えるかたちで,小川学長および高井事務局長をして,上記の事務局作文にしたがって市長を擁護すべく“証言”という名の“ウソ答弁”を行わせしめた(2004.3.11[脚注13].・・・