「つくる会」教科書選定へ、市町村で初…栃木・大田原 goo ニュース YOMIURI ONLINE (2005.7.12)
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「つくる会」教科書選定へ、市町村で初…栃木・大田原
栃木県大田原市の市立中学全7校(生徒計約1660人)で来春から使う歴史教科書について、大田原市教科書採択協議会の調査員会は、「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆した扶桑社発行の教科書が望ましいとする報告をまとめた。
同採択協議会は12日開かれ、この報告を基に同社の教科書が選定される公算が大きい。市教委は13日に正式に採択を決める方針。
つくる会によると、同社の歴史教科書は都立の養護学校と中高一貫校、愛媛県立の養護・ろう学校と中高一貫校、私立8校の計19校で使われているが、市区町村の全域にわたって使われるのは初めてとなる。
同市教委は公民についても扶桑社の教科書を選びたい考えだ。
今年は全国の公立中学校で来春から4年間使われる教科書の採択年。各都道府県では、3〜54に分けた地区ごとに採択協議会を設けて教科書を選定し、地区内の各教委は8月末までに正式決定する。採択協議会は、地区内の教育長や教育委員長、PTA代表らで構成しており、現場の教師らで作る調査員会が教科書の特徴を研究した報告を基に教科書を選ぶ。
大田原市は、1市単独で採択協議会を作っており、調査員会は、8社ある中学歴史の教科書のうち2社のものを推薦し、そのうち扶桑社の方が望ましいとしている。同社の教科書については、同市教委内や学校で「日本文化に対する誇りと愛情をはぐくむよう配慮されている」などの声が多いという。