「意見広告の会」ニュース291 (2005.7.21)

 

 

「意見広告の会」ニュース291

*ニュースの配布申し込み、投稿は、
  qahoujin@magellan.c.u-tokyo.ac.jp まで、お願い致します。

** 目次 **
1 大学発ベンチャー 優 遠く
      『東京新聞』7/18
2 「都立大って首都大になったんじゃないの?」という声
      「たまらん」より
3 扶桑社教科書関連
3−1 扶桑社教科書 学問的に問題多い 県内大学教授ら 採択反対アピール
       愛媛新聞7/15
3−2 中学教科書:無断掲載や不適切記述に アイヌ保存会が抗議
       抗議文および「毎日新聞」記事
3−3 【声明】栃木県大田原市教育委員会の「つくる会」歴史・公民教科書(扶桑社
版)採択に抗議し、採択の撤回を要求する  
       子どもと教科書全国ネット21
3−4 韓国の抗議声明
       (アジアの平和と歴史教育連帯)
3−5「つくる会」採択あぶないマップ(転送歓迎)
        教科書情報資料センターhttp://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/
3−6 記事紹介 「サンデー毎日」今週号
   「つくる会」教科書がふさわしくないこれだけの理由

***
1 大学発ベンチャー 優 遠く
   国立大独法化も後押し 1000社突破
      『東京新聞』7/18

 大学で生まれた技術や発明を起業に結びつける「大学発ベンチャー」の企業が急増し
ている。国立大の独立法人化で拍車がかかり、全国で千社を突破した。だが、事業化に
時間がかかって経営難に陥る企業もあるほか、大学の研究に利潤追求が絡むことで、新
たな問題も生まれている。 (名古屋社会部・砂本紅年)

 「設立から六年で、ようやく年内にも培養表皮が製品化できる見込みとなった。覚悟
はしていたが予想以上に時間がかかった」。全国で初めて再生医療を事業化した「ジャ
パン・ティッシュ・エンジニアリング」(愛知県蒲郡市)の大須賀俊裕専務は言う。

 同社は一九九九年、名古屋大医学系研究科の上田実教授の技術を基に設立。人間の皮
膚や軟骨、角膜の培養事業に取り組む。

 重傷のやけど治療の培養表皮だけで二十億円の新市場が見込まれるが、会社設立後に
培養製品に関する国の法規制ができたため商品化が遅れた。研究開発費は国の補助金や
賛助企業の出資金で賄うが、赤字経営が続く。

 上田教授は「大学発ベンチャーは、大学の組織の旧弊を壊す試み」と期待。「光と影
の部分があるだろうが、やる価値がある」と力を込める。

支 援

 経済産業省のまとめでは、今年三月末までに全国で千百十二の大学発ベンチャーが誕
生。二〇〇一年から始めた「大学発ベンチャー千社計画」を達成した。大学別では、東
大が六十四社でトップ、次いで早大六十社、大阪大五十四社となっている。

 起業ラッシュには、一九九八年に大学から企業への技術移転に関する法律が施行され
、二〇〇〇年には国立大教員の企業役員兼業を解禁するなど、国の支援策が果たした役
割も大きい。

 〇四年四月から国立大が独立法人化。教授らの発明による特許は従来、ほとんどが発
明者個人に帰属していたが、法人化後は原則として大学に帰属するようになった。特許
の移転も、大学が組織的に支援することになった。

 移転した特許を企業が使うと、使用料が大学に入るほか、今年三月からは、国立大が
株を取得することも可能に。ベンチャーの利益を大学の収入源にできる仕組みが整って
きたのだ。

 しかし、既に上場したか、今年中に上場予定の大学発ベンチャーは計二十二社しかな
い。事業化の手前の研究開発段階にある企業が半数を占め、大半が赤字経営。ベンチャ
ーの草分けで、名城大から生まれた日本レーザ電子(名古屋市)が昨年五月、経営破た
んするなど、破たんや休眠状態に陥る企業も出てきた。

 「すぐれた技術を持っていても、経営ノウハウに欠けた大学の教員が多い」と、名古
屋大などの特許を民間に移して事業化する財団法人「中部TLO」の技術管理部長・徳
永良邦さん。人材不足や資金難は大きな悩みだ。

 大学発バイオベンチャー協会会長で、東京慈恵医大教授の水島裕さんは「成功例のモ
デルが早く出ることが一番。そうすれば人材も集まってくる」と話している。

利潤追求

 国立大の教授が企業役員も兼ね、経済的な利益を追求すると、教育がおろそかになっ
たり、研究成果の公正さや信頼性が疑われかねないという問題も起きてきた。

 昨年六月、遺伝子治療薬の開発を進める大阪大発のベンチャー「アンジェスMG」で
、臨床研究にたずさわった同大の医師が、同社の未公開株を取得していたことが問題と
なった。

 未公開株の取得自体には問題はないが、株主という利害関係者が研究に参加すると、
結果を意図的に操作する恐れがあるとされたのだ。同社社長室マネジャーの林毅俊さん
は「研究には外部監査を入れて透明性を確保していたが、未公開株取得などに関する大
学のガイドラインがないため混乱した」と言う。

 その後、各大学でガイドラインづくりが進んだが、微妙なケースは多く、起業の足か
せになりかねない。あずさ監査法人名古屋事務所で産学連携の橋渡しを担当する轟芳英
さんは「あいまいなケースを判断、アドバイスできる専門家の養成が急務」と指摘して
いる。


2 「都立大って首都大になったんじゃないの?」という声
       「たまらん」より
 
1.
はじめに結論
「都立大って首都大になったんじゃないの?」という疑問を、都立大を出てからという
もの、何度も聞かされることになった。
もちろん、「それは違います。都立大学は20113月までは、存続するんです。」 と答
えることにしている。
2005
7月のある日、都立大のプレート を証拠写真として撮影してきた。これは、大学
正面入り口の左門柱にあるプレートだ。右門柱には、「首都大学東京」のプレートがあ
るが、これは撮影しなかった。つまり、今、南大沢のキャンパスの入り口には、右に「
首都大学東京」、左に「東京都立大学」の看板がかかっている。2つの大学が併存して
いる状況が、南大沢キャンパスに行くと一目瞭然で分かる。
もちろん、現在(2005年)でも東京都立大学の学生・院生はいる。いや、むしろ、南大
沢では、東京都立大学の学生・院生の方が多数派である。大学2年生から4年生、およ
び、B類の3年生から5年生、そして、修士課程2年生以上は、すべて都立大生なのだ
から、圧倒的多数といってもよい。しかし、都立大には新入生が入ってこないので、こ
れから、一年毎に都立大生の数が減っていく、という状況だ。
2.
学術振興会の扱い
印刷版の募集要項のコード表に東京都立大学は「無い」ことが確認されている。しかし
Web版の募集要項には、東京都立大学のコードが「平成16年4月及び平成17年4
月の統合前の大学」として掲載されている。(http://www.jsps.go.jp/code_18/code_b
1.html
を参照。)このちぐはぐな対応に対して、ある学生が学術振興会に問い合わせ
をした。その結果、判明したのは、

・出身大学としての都立大は Web 上のコード表で OK らしい
・受入機関として都立大を選ぶには、受入教員あるいは事務方次第

という返事をもらったそうだ。首都大学東京へ就任しなかった教員が指導教授として学
生を受け入れる場合、受け入れ教員が、「私は都立大所属です」と主張すれば、 Web
上のコード表を使える可能性はあるようなのだが、 東京都立大学は、すでに消滅して
いた!? [2005/06/27][2005/06/28] で説明したように、首都大学東京の事務では、そ
の他の大学(9999)扱いをしているようなのだ。
3.
世間一般の認識
最初に述べたように、世間一般では、「都立大は首都大になった」という認識が多数を
占めているようだ。都立の4つの大学の統合といっても、現状では、5つの大学組織が
併存し、「地方独立行政法人  首都大学東京」の管理下に置かれていることは、ほとん
ど知られていない。
4.
されど骨抜き4大学
いわゆる新大学として発足した「首都大学東京」と並列する母体となっている4つの大
学は、法人化に伴い、(1) 総長/学長なし、 (2) 評議会なし、(3) 人事権なし の状況
に置かれている。さらに、研究費の傾斜的配分で再度問題となったように、 (4) 独立
した予算配分もないようなのだ。「首都大学東京」の影のような存在となってしまった
4つの都立の大学は、骨抜き状態で、今も多くの学生を抱えている。 「都立大は、今
でも首都大とは別に存在する」、 「都立大には、今でも大勢の学生がいる」、 「都立
大は、なくなっていない!」と声を大にして言いたいが、その実、「今ある都立大は、
去年までの都立大とは違う」 というのも事実なのだ。
東京都立大学の代表電話番号(0426-77-1111)に電話をかけてみると、交換手が「首都
大学東京南大沢キャンパスです」と答えるそうだ。これでは、「首都大学東京」が、東
京都立大学の存在を隠している、あるいは、無視していると思われてもしかたがない、
と思うのだが。


3 扶桑社教科書関連
3−1 扶桑社教科書 学問的に問題多い 県内大学教授ら 採択反対アピール
       愛媛新聞7/15

 「新しい歴史教科書をつくる会」主導の扶桑社版中学歴史教科書は学問的見地から問
題が多いとして、愛媛大、松山大の教授ら4人が14日、県庁で会見し、県内を中心と
した大学教授・名誉教授20人の連名で、同社版教科書採択に反対するアピールを発表
した。

 アピールは「扶桑社版歴史教科書は極端な自国中心主義的見方に貫かれ、日本の犯し
た侵略戦争の正当性を印象づけようとする記述にあふれている」と批判。「世界史の中
の日本史という流れに逆行し、共生の未来を担うべき子どもを育てるのにふさわしいと
は言えない」としている。

 会見で、愛媛大教育学部の川岡勉教授(日本中世史)は「扶桑社版は日本の固有文化
を強調しているが、国境を超えた研究で、豊かで多面的な事象が見えてくる」と指摘。
同学部の寿卓三教授(社会科教育)は「教科書は、多様な見方を教えるための最大公約
数であることが大前提。特定の価値観で歴史的事象を抽出することは認められない」と
訴えた。

 大学教授らの扶桑社版反対アピールは、3年前の県立中教科書採択時にも発表。4年
前の中学教科書採択では、国内の21歴史学会が同社版採択に反対している。


3−2 中学教科書:無断掲載や不適切記述に アイヌ保存会が抗議
       抗議文および「毎日新聞」記事
川村 シンリツ エオリパック アイヌさんと旭川チカップニアイヌ民族文化保存会は
、扶桑社などの公民教科書に写真を無断使用されたことに抗議し、「抗議ならびに要請
」を昨日、送付しています。

扶桑社への抗議文の全文と関連新聞記事を掲載します。

なお、明日、緊急記者会見が以下のように行われます。

日 時 2005年7月21日() 15:30〜 
ところ 北海道クリスチャンセンター会議室(札幌市北7条西6丁目)

緊急記者会見の案内と窓口は、川村さんの了承でアイヌ民族連帯の活動を続けている「
ピリカモシリ社」となっています。TELFAXは011−747−6313です。川村さ
んたちの訴えへの支援・連帯メッセージも受け付けているとの事です。全国から支援と
連帯を!そして、扶桑社と検定合格させた文部科学省に抗議を!


2005年7月19日
株式会社 扶桑社
社長 片桐 松樹様
               川村 シンリツ エオリパック アイヌ
               旭川チカップニアイヌ民族文化保存会
               〒070-0025 アイヌモシリ チュウ・ベツ・コタン
               (旭川市北門町11)               
                 川村カ子()トアイヌ記念館
 
抗議ならびに要請

突然のお手紙を差し上げます。
私は、川村アイヌ記念館長の川村シンリツ エオリパック アイヌです。また、私たち
は、旭川チカップニアイヌ民族文化保存会(会長川村 以下、「保存会」)を組織し活動
しています。私たち保存会は、アイヌ民族の有形無形の文化伝承活動を積極的に行うた
め1978年に設立し、1984年には国の重要無形民族文化財の指定を受けておりま
す。
 さて、私たちは、現在アイヌ民族の伝統に基づくチセ(家屋)の建設を行っていますが
、全国からこのチセ建設に参加している方などから、「扶桑社の中学校公民教科書に川
村さんの写真が載っている」と聞きました。そこで私たちは急いで旭川市立図書館に出
向き展示会でそれを確認しました。
貴社の『中学社会 新しい公民教科書』91頁に、川村と「保存会」の子どもを含むメ
ンバーの写真が掲載され、「アイヌの人々」(1997年にアイヌ文化振興法が制定さ
れ、アイヌの伝統文化を保護・普及しようとしている)とのキャプションがつけられて
います。本文には、「このほか、高齢者に対する差別やアイヌ民族やハンセン病の元患
者、エイズ感染者への偏見も克服しなければならない。」とあるのみです。
 まず第一に、川村本人ならびに「保存会」は、貴社の教科書にこの写真が掲載される
ことについて、事前にいっさい相談及び了解も受けていないばかりか知らされてもいま
せん。写真掲載を了解した覚えもありません。断りもなく、本人と特定できる写真を掲
載することは甚だしい人権無視であり、いかに教科書といえども許されることではあり
ません。アイヌ民族には肖像権・プライバシーはないのでしょうか。しかも、「32 
私たちの社会に潜む差別」という単元に本人の承諾をとっていない写真を掲載すること
は、これこそアイヌ民族を侮辱し、差別する行為です。
 第二に、キャプションにおいて、あたかもアイヌ文化振興法によって、アイヌ文化が
保護・普及されているかのように述べ、また、同法の精神を体現するものとして象徴的
に私たちの活動が示されています。しかし、私たちの活動は振興法以前から日本社会の
きびしい差別と偏見に抗してつづけてきたものです。また、私たちは、アイヌ民族が保
護されることを望んでいると思いません。アイヌ民族の先住権・自決権を否定し、アイ
ヌ民族を文化伝承に閉じ込め、学者のアイヌ研究の対象とするなど文化振興法の問題点
を私たちは指摘し、批判してきました。したがって、このようなキャプション付の写真
掲載は、私たちの活動を歪曲し誤った情報を広めることになり、きわめて心外です。ま
ちがった説明は教科書を通してアイヌ民族を知ることになる中学生にあやまったアイヌ
民族像、アイヌ民族観をもたせることになります。
 取り急ぎ以上の観点から私たちは、無断掲載に抗議します。
 貴社の個人情報保護方針(プライバシー・ポリシー)の5.「個人情報の開示・訂正・
利用停止・消去について 当社は本人が自己の個人情報について、開示・訂正・利用停
止・消去等を求められた場合は速やかに対応します。」とあります。
 直ちに謝罪の上、この写真の掲載を取りやめてください。そして、以下の質問への文
書回答を川村まで下さるよう要請します。

 1.本人の了解なく掲載されたのはなぜですか。
 2.なぜこの写真を選んだのですか。その経過を説明してください。
 3.この写真は誰が提供したものか明らかにしてください。
 4.貴社の個人情報保護方針(プライバシー・ポリシー)に「1.当社は適正かつ公
正な手段によって個人情報を取得します」とありますが、今回の写真はどのような手続
きで入手されたのでしょうか。貴社のプライバシー・ポリシーには違反していないので
しょうか。
 5.川村カ子トアイヌ記念館、旭川チカップニアイヌ民族文化保存会についてご存知
ですか。

以上の要請について、8月1日までに文書回答を、その後旭川で私たちと話し合いの場
を持つことを要請します。
                                       
                        以 上

毎日新聞(05・7・20)
中学教科書:無断掲載や不適切記述に アイヌ保存会が抗議
 来年度から中学社会科の教科書に使用されるアイヌの写真について、撮影対象となっ
た本人に無断で掲載し、写真説明や文中にも不適切な記述があるとして、北海道の旭川
チカップニアイヌ民族文化保存会と同会の川村兼一会長(54)が19日、出版元の扶
桑社(東京都港区)と帝国書院(同千代田区)に抗議文を郵送した。写真の削除や記述
の訂正を求めており、川村会長は「アイヌに対する無理解や偏見に、怒りを禁じえない
」と批判している。
 この教科書は、扶桑社の「中学社会 新しい公民教科書」と、帝国書院の「社会科中
学生の公民」。03年9月23日に旭川市内で開かれた同市や観光協会などでつくる実
行委員会主催の「こたんまつり」の写真で、弓を持って踊る川村会長や同保存会のメン
バーら約10人が写っていた。写真説明では扶桑社が「アイヌ文化振興法が伝統文化を
保護・普及しようとしている」、帝国書院は「アイヌの人々の伝統的な祭り」と記述し
ている。
 川村会長は「アイヌ文化振興法は民族の自立権を否定するもので、伝統を保護すると
の記述は誤り。実行委員会の要請で出演したもので、アイヌのまつりではない」と指摘

 また、抗議とともに、本人の了解を得ずに写真を掲載したのなぜか誰が提供したの
この写真を選んだ理由は−−など5項目について、8月1日までの回答を求めてい
る。川村会長は「両社が訂正に応じない場合は、肖像権侵害で訴える」と話している。
 同会はアイヌ民族の文化伝承を目的に1978年に設立。84年に同会が伝承する古
式舞踊が国の重要無形民族文化財に指定されている。
 扶桑社、帝国書院とも、東京の同じ写真通信社の許可を取った上で写真を掲載したと
いう。扶桑社は「抗議文の内容を読んだ上で対応を考えたい」、帝国書院は「抗議文を
見ていないので具体的な内容はコメントできないが、検討の上、訂正が必要であれば文
部科学省に訂正を申請したい」と話している。


3−3 【声明】栃木県大田原市教育委員会の「つくる会」歴史・公民教科書(扶桑社
版)採択に抗議し、採択の撤回を要求する

栃木県大田原市教育委員会は、712日、20064月から市立中学校で使用する歴史と公
民教科書に「つくる会」教科書(扶桑社版)の採択を決めた。

以下に述べるように、教科書として大きな問題があり、国の内外から批判されている教
科書を、大田原市教育委員会が採択を決めたのは、教科書のためではなく政治的意図に
よる暴挙であり、私たちは怒りを込めて抗議する。大田原市教育委員会は、この「つく
る会」歴史・公民教科書(扶桑社版)の採択を直ちに撤回するよう強く要求する。

さらに、1名の教育委員が海外出張中であり、13日の教育委員会には出席できないこと
が明らかになっていた。地元の市民たちが、文部科学省への届け時期には十分に時間が
あるので、帰国を待ってから教育委員会を開催するよう要請したことを無視し、このよ
うな子どもの教育にとってきわめて重要な教科書採択を、全員の教育委員がそろわない
中であわてて決定したことも重大な問題である。

「つくる会」歴史教科書は、歴史を歪曲し、日本の侵略戦争を正当化・美化し、日本の
戦争によるアジアの人びとの被害についても、また、原爆の被害者数も書いていないこ
とに現れているように日本人の被害もほとんど書いていない。戦争の悲惨な面が何も書
かれていないかわりに、「国民はよく働き、よく戦った」などと戦争を賛美している。
韓国や中国など近隣諸国を蔑視し、韓国に対する植民地支配を正当化している。民衆の
視点はなく、国家と天皇を中心とした歴史である。歴史学研究者からは、検定合格後も
多くの誤りや不適切な記述があり、教科書としての完成度が低いことが指摘されている


「つくる会」公民教科書は、大日本帝国憲法を賞賛し、日本国憲法の内容を歪め、「国
民一人ひとりには主権はない」と強調し、憲法改悪を推進する、改悪を先取りした内容
である。「平和主義」の項目では自衛隊を無条件で高く評価し、戦争を肯定する考えを
押しつけようとしている。権利よりも義務を強調し、憲法9条と対立する「国防の義務
」を強調している。男女平等や男女共同参画社会を敵視し、女性の社会進出を問題視す
る内容である。

さらに、扶桑社は、文部科学省の何回もの指導を無視して、検定申請図書(白表紙本)
を教科書選定関係者に配布するという悪質なルール違反を行っている。また、高橋史朗
「つくる会」前副会長の埼玉県教育委員就任に当たって、教科書の監修者になっていな
いと公然とウソをついてきた。このように、ルール違反を重ね、ウソつきがつくった「
つくる会」教科書は、内容以前の問題としても、中学生に使わせるのはふさわしくない
ことはいうまでもない。

大田原市教育委員会が、あえてこの教科書を採択したことは、子どもと日本の将来に重
大な問題を引き起こすことになる。日本国内はもちろん、アジア近隣諸国からも大きな
批判がわきあがることは確実である。私たちは、大田原市教育委員会が直ちに採択を撤
回し、5名の教育委員全員で採択をやり直すことを強く要求する。

2005
713

      子どもと教科書全国ネット21
       代表委員:石田米子・尾山宏・小森陽一・高嶋伸欣・田港朝昭・
             鶴田敦子・西野瑠美子・藤本義一・山田朗・渡辺和恵
        〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2-6-1 小宮山ビル201
              TEL03-3265-7606 Fax03-3239-8590


3−4 韓国の抗議声明(アジアの平和と歴史教育連帯)

韓国「アジアの平和と歴史教育連帯」のカン・ヘジョンです。
今日発表し、プレスリリースした声明文を転載します。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
栃木県大田原市教育委員会は
「つくる会」教科書の採択決定を直ちに撤回せよ

私たちは本日、栃木県大田原市教育委員会が、2006年度使用の中学校教科書とし
て、「新しい歴史教科書をつくる会」(以下、つくる会)による歴史、公民教科書
の採択を決定した事実に接し、驚愕と大きな怒りを禁じ得ない。

この決定は、日本の侵略行為と植民地支配によって苦しめられたアジアの民衆に
再び深い傷を与えるものであり、平和と人権、民主主義を目指す普遍的な時代潮
流に逆行する反歴史的行為である。
「つくる会」教科書は日本の侵略戦争と植民地支配によって韓国の人々が負った
苦痛を隠蔽・縮小し、子どもたちに軍国主義精神を植えつけるために、アジア侵
略の歴史を歪曲しながら戦争を美化しているためである。

「アジアの平和と歴史教育連帯」をはじめとする韓国の市民たちは、韓日間の歴
史認識の溝を埋め、真の友情とアジアの平和を定着させるために、弛みない努力
を重ねてきた。
そして、日本が過去の侵略戦争と植民地支配を通して犯した拭いきれぬ過ちを直
視し、その教訓を未来を担う世代に伝えることで、和解の舞台へと歩み出るよう
促してきた。過去の歴史に対する反省と清算こそが、望ましい未来をひらくため
の礎となるからである。

しかし、日本は侵略戦争と植民地支配を美化・正当化する教科書を編さんしたこ
とに続き、それを採択するにまで至り、私たちの期待に徹底して背を向けた。
大田原市教育委員会の決定は、自らの目的のためには検定申請本の事前流出をは
じめとする様々な違法行為さえも躊躇わぬ「つくる会」への支持であり、日本自
らが設けた「近隣諸国条項」をも無視した選択である。
そのような意味で、日本の民主主義を後退させる行為であり、韓国をはじめとす
るアジアの市民をして日本を信頼できない国と思わせてしまう愚かな決定であ
る。

過去の侵略行為を栄光と捉える人々と共に暮らさなければならないことは全人類
の不幸であるという言葉のように、日本の次世代がこのような教科書で学ぶこと
になることは、日本と共存しなければならない私たちにとって、大きな不幸に他
ならない。
故に、「アジアの平和と歴史教育連帯」は、大田原市教育委員会による「つくる
会」教科書採択の決定が、韓日友好とアジアの平和を脅かす重大な挑戦であるこ
とを警告し、この決定を直ちに撤回するよう強く求める。

「アジアの平和と歴史教育連帯」は、いま、日本全域で平和を願う市民たちが取
り組んでいる「つくる会」教科書不採択運動に積極的に共に参加し、アジアにお
ける平和と人権、民主主義の実現を早めるために連帯努力を一層強め決意であ
る。


2005
712
アジアの平和と歴史教育連帯
  仲錫 (歴史問題研究所・所長/成均館大学・教授)
李 秀浩 (全国民主労働組合総連盟・委員長)
李 龍得 (韓国労働組合総連盟・委員長)
李 銖日 (全国教職員労働組合・委員長)
黄 ?ル暎 (全国民族芸術人総連合・共同代表/作家)

*会員団体
歴史問題研究所/全国民主労働組合総連盟/韓国労働組合総連盟/全国教職員労
働組合/全国民族芸術人総連合(以上、常任代表団体)/韓国労総・全国公共
サービス労働組合連盟/民族問題研究所/太平洋戦争被害者補償推進協議会/全
国歴史教師の会/我が歴史を正しく知る市民連帯/過剰消費追放汎国民運動本部
/独島守護隊/独島有人島化国民運動本部/ウリ民族助け合い運動/挺身隊のハ
ルモにたちと共にする市民の会/カトリック仁川教区老人大学連合会/ソウル日
本人教会/平和市民連帯/韓国キリスト教歴史学会/浮島丸爆沈真相究明会/韓
国大学校総学生会連合/全国女大生代表者協議会/三菱重工業韓国人徴用者裁判
支援会/朴正熙記念館反対国民連帯/太平洋戦争韓国人犠牲者遺族会/成均館大
学史学専攻学生会/日本歴史教科書改悪阻止ネティズン連帯/全国民主労働組合
総連盟/教育改革市民運動連帯/学術団体協議会/歴史学研究所/韓国歴史研究
会/張俊河記念事業会/韓国教員労働組合/クァナク民主フォーラム/自主平和
統一民族会議/韓民族運動団体連合/全州基督暮らし女性会/仁川女性の電話/
東アジア人権平和韓国委員会/ 祖国平和統一仏教協会/河南民主連帯/対日歴
史歪曲是正促求汎国民会議/社会福祉法人ナヌムの家・日本軍「慰安婦」歴史館
/太平洋戦争遺族会中央会全北コチャン支部/韓国仏教環境教育院/韓国青年連
合会/韓国民族芸術人総連合/民族和合運動連合/全国大学生紀行連合/イン
ターネットウェブ陣大字報/2000年代を展望する仁川研究所/マ・チャン・チン
参与自治市民連帯/興師団/天安市民フォーラム/精神改革市民協議会/韓国花園
協会ソウル特別市支会/参与連帯/歴史正義実践連帯/ソウルYMCA 経済正義
実践市民連合/全国電力労働組合/全国撤去民協議会中央会/韓国演劇協会/大
韓仏教青少年教化連合会/挺身隊問題対策釜山協議会/済州4.3研究所/全国金
融産業労働組合/韓国女性団体連合/韓国女性の電話連合/ 韓国教会女性連合
会/ 韓国女性民友会/ 韓国女神学者協議会/ 女性教会/アジア基督教女性文
化研究院/ 基督女民会/イエス教長老教女教役者会/韓国キリスト教長老会女
信徒会/ KNCC女性委員会/韓国キリスト教長老会女教役者会/監理教女教役者
会/監理教女宣教会/新世界を開くカトリック女性共同体/韓国挺身隊研究所/
韓国女子修道会長常連合会/ ZONTA/梨花民主同友会/平和をつくる女性会/大
学院生代表者協議会
 (以上、20057月現在、90団体)
以上


3−5 「つくる会」採択あぶないマップ(転送歓迎)
                      05.7.16(随時更新します)

「つくる会」との攻防のために
――
和歌山と静岡で「つくる会」を抑えることにほぼ成功しました――
が、以下のHPでご覧いただけます。ご利用ください。
教科書情報資料センターhttp://www.h2.dion.ne.jp/~kyokasho/

 
「つくる会」関連の中央の動向

・学習指導要領の「目標」を基準に採択の観点設定を迫る対議会・教委活動について、
「つくる会」が各支部と教科書改善協などへ指令(2/17)
 
・文科省4/12通知の説明会後の懇親会で、東京・埼玉・福井・愛媛の教委が「県レベ
ルでの調査を点数化し、優劣順位をつける」と発言
     
・日本政策研究センター作成の各社記述一覧表を、改善協が「つくる会」の各支

       
部を通してすべての教育委員に「読ませる段取り」と発言(4/22
     
・7月末までに「つくる会」の見本本を市販し、HPにも掲載を決定(6/21)、
        →
公開(7/5

「つくる会」採択の各地での危険地域

北海道  道教委作成の選定資料が「領土・拉致」などを取り上げた各教科書の項目数を
    数値化して4項目で扶桑社を1位にしたほか、日新と清水を評価から除外した
       
6/30)。「つくる会」はその選定資料を使って石狩地区などで活動。十勝地
区で
は帯広に危険な状態がつづいている。
(採択事務は、大半が7月下旬から8月上旬いっぱいまでに終了の見込み)
青森    (採択事務は、ほとんどの地区が25日ころまでに終了の見込み)
岩手    (採択事務は、ほとんどの地区が22日ころまでに終了の見込み)
宮城    県議会で「拉致問題をとりあげた教科書採択」を決議
       
仙台市が危ないとの情報あり(採択事務は20日ころまでに終了の予定)
秋田  県教委が採択の会議を非公開とするよう各教委へ指示(6/21)。
       
(すべての採択地区が、7月いっぱいに決定するもよう)
山形    扶桑社が白表紙本を配布。
県議会で教科書問題の決議あり。飯能町議会で「つくる会」請願を採択。
   (採択事務は、ほとんどの地区が20日ころまでに終了の見込み)
福島  県の選定資料が、各教科書の調査内容を数値化。福島市議会で「つくる会」請
を採択。(採択事務は、ほとんどの地区が25日ころまでに終了の見込み)

茨城    白表紙配布。自民党県連が最も愛国心の強い教科書採択を県教委へ要望   
  
    (04/12/16
       
県議会が「つくる会」請願の採択と、「静謐な採択を求める」決議
       
第3採択地区において、採択協議会の扶桑社不採択決定に大洗町のみ反対(7/
13

       
(採択事務は、すべて地区が7月中に終了の見込み)
栃木    白表紙配布。県議会で教科書採択に関する決議(6/16
       
河内(河内郡・宇都宮市、7月下旬採択)と足利市が採択協議会を非公開に決

       
今回地区割変更になった大田原市教委が扶桑社を採択(7/13
       
今回地区変更になった栃木市・小山市がなお危険との情報(8月初旬に採択)
群馬  (採択事務は、ほとんどの地区が7月中に終了の見込み)
埼玉    白表紙配布。文科省4/12通知の説明会後の懇親会で、埼玉教委が「県レベルで
       
の調査を点数化し、優劣順位をつける」と発言、実施した
       
春日部市議会が「つくる会」の請願採択。さいたま市が危険の情報(8/10採択

千葉    柏市・野田市・船橋市などへ採択地区の細分化を求める請願を提出('04/12
       
白表紙配布。県議会に教科書問題の決議あり。
       
今回分割された東葛東部、東葛西部、葛南西部、葛南東部が要注意
東京    都教委は'01/8養護学校等へ、'04/8中高一貫高に、「つくる会」教科書を採択
      白表紙配布
       
文科省4/12通知の説明会後の懇親会で、東京都教委が「都レベルでの調査を点
       
数化し、優劣順位をつける」と発言(4/22
       
「つくる会」の内部会合(4/22)で、「つくる会」が「横山教育長の働きによ
       
り(都内の)約半分は採択可能」と報告
       
都教委の調査研究資料で「つくる会」が3項目で1位に(6/22
       
杉並区の山田区長が「大東亜戦争は自衛戦争」と唱え、4年前につづき危険
      
「つくる会」請願が板橋区・豊島区・町田市・西東京市・府中市・墨田区で採

       
とくに町田が危険、他に世田谷区も危険との情報あり
       
調布市の教育委員長が元自民党市議、二人の委員が自・公の推薦で危険
       
稲城市議会で「外部からの働きかけは完全に排除したい」と答弁
       
(採択事務の終了は遅く、一部が7月末、大半の地区は8月に入ってから)
神奈川  白表紙配布
       
鎌倉市教育委員会が、単独採択区の請願を採択('03/9/3)し危険(8/10採択

       
横浜・川崎市を単一採択区とし、選定資料は指導要領の目標の基準と比較検討

       
すべきなどの県議会請願(03/9/25)。
       
県議会で「前回の採択時に教職員組合が扶桑社の不採択運動を行った」とし、

       
正な採択を求める決議
       
県教委の選定資料が、「拉致」「竹島」等の記述比較一覧と数値化を盛り込む
      (6/16)。
       
小田原市・藤沢市・逗子市・大和市・相模原市など厳しいとの情報
       
私立中学校に対して改善協編集による全社の比較一覧パンフを配布(67月)

新潟    白表紙配布
       
新潟市議会で「拉致」等を正確で詳しく書いた教科書の採択請願を可決(6/29

       
(採択事務は、すべての地区が7月中に終了の見込み)
富山    白表紙配布。県議会で教科書採択について決議
       
今回、採択区が黒部(下新川)と魚津地区に二分させられ、要注意
石川    白表紙配布。県議会で教科書採択について決議
    (採択事務の終了は、ほとんどの地区が当初の予定を遅れ、8月になる見込み

福井    白表紙配布 文科省4/12通知の説明会後の懇親会で、福井教委が「県レベルで
       
の調査を点数化し、優劣順位をつける」と発言。
       
県教育長に対し拉致被害者家族から働きかけあり
    (採択事務の終了は、すべての地区が8月初旬に見込み)
山梨    白表紙配布。(採択事務は、すべて8月初旬までに終了の見込み)
長野    (採択事務は、すべて7月中に終了の見込み)
岐阜    県政自民クラブが教科書問題検討会を立ちあげ、県教委を招いて会合(5/25
       
(すべての採択事務を7月半ばまでに終了した模様)
静岡    白表紙配布。一部危険な地区があったが、すべての採択事務を7月半ばまでに
       
終了し、扶桑社は抑えられた模様
愛知    (採択事務を、ほとんどの地区が7月半ばまでに終了する模様)

三重   白表紙配布。(すべての採択事務が7月中に終了する模様)
滋賀   大津市議会が、学習指導要領の「目標」による採択などの請願を採択('04/12/2
0)
      
県の選定資料が各教科書の調査内容を数値化
京都   白表紙配布
大阪  阪南市、泉南郡(熊取町・岬町・田尻町)と貝塚市地区で「つくる会」が各教

      
へ活発に働きかけ(これらの採択事務は、いずれも7月中に終了の見込み)
      
堺市で「つくる会」が6000人の署名を集めて教科書採択を要望(8月中旬採択

兵庫 県の選定資料が各教科書の調査内容を数値化
     
宝塚市教委の半数が「つ会」支持、市長は自民右派、教育長も文科省出の要注意
奈良  県議会で教科書採択について決議
和歌山 白表紙配布。県議会で教科書採択について決議
     
もっとも危険視されていた地区が扶桑社採択をまぬかれた

鳥取   県議会で教科書請願を採択。(すべての採択事務を8月半ばまでに終了する模
様)
島根   白表紙配布。県教委が、県全域の教科書展示場に意見書箱を設けないよう指示
   (すべての採択事務を8月上旬までに終了する模様)
岡山  県議会と倉敷市議会で「つくる会」請願を採択。
     
(すべての採択事務を8月上旬までに終了する模様)
広島 県教委が「つくる会」文書を各教委へ配布(2/7
     
県議会で教科書採択について決議
     
県教委の選定資料に「愛国心」「神話」などの事例数が盛り込まれ、扶桑社が半
   数近くの項目で一位に(6/28)。尾道・三好・呉・府中などが危ないとの情報
   (ほとんどの採択事務を7月中に終了する模様)
山口  山口市ほか10市2町の議員12人が県教委を訪れ、採択方法で陳情(5/3
   (すべての採択事務を8月上旬までに終了する模様)

徳島  県議会で教科書採択について決議。
    
(すべての採択事務を8月初めまでに終了する模様)
香川  県議会で教科書採択について決議(2月)
愛媛 県教委は'01/8養護学校等へ、'02/8中高一貫高に、「つくる会」教科書を採択
     
文科省4/12通知の説明会後の懇親会で、愛媛教委が「県レベルでの調査を点数化
     
し、優劣順位をつける」と発言
    
「つくる会」会合で、「ほぼ全域で採用が見込める」と報告あり(4/22
   松山市の友好都市、韓国・平沢市の市民団体来訪に市・県が面談を直前キャンセ

高知 (採択事務は、多くが8月中に最終決定する模様)

福岡  白表紙配布。(すべての採択事務を8月上旬までに終了する模様)
     
県立門司学園中学校の校長が「つくる会」のため採択の危険あり
佐賀  (採択事務は、大半が8月中旬までに終了する模様)
長崎  (採択事務の終了はばらばらで、8月下旬に終了するところもある)
熊本 県議会で「自国を愛する姿勢が最も現れている教科書採択」の請願採択(3月)
   上の請願を自民党の要請で県教委が校長を通して玉名採択区などで全教員へ配布
     
人吉・球磨区は上の決議、自民党つくる会支援集会(5/21)の中心議員いて危険
     
県教委が採択事務への「様々な働きかけ」に毅然とした対応を指示(5/24
   県教委は採択の留意点に伝統文化・歴史・愛国心などの基準を示した(6/19
     
(採択事務の終了は、大半が8月下旬までつづく模様)
大分  モラロジーによる山谷えりこ講演会に中津市議の多くが参加(5月)
   中津市で「つくる会」の請願が採択(6月)。同市は今回採択区として独立して
   危険(採択は8/5
宮崎 (採択事務は、すべて7月中に終了する模様)
鹿児島 白表紙配布
    県議会で「歴史上の人物」による基準、「学校での意見集約」しない請願を採

    国分市・隼人町で「伝統文化」「拉致」などを盛り込んだ教科書採択の請願が
    出され、国分市が採択。(採択事務は、すべて7月中に終了する模様)
沖縄   (採択事務は、すべて8月上旬までに終了する模様)

以上


3−6 記事紹介 「サンデー毎日」今週号
   「つくる会」教科書がふさわしくないこれだけの理由
     
    緊急寄稿 俵義文氏 p132−134
      
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