石原都知事に学習セット 『夏休み、フランス語勉強して』 「東京新聞」 (2005.7.26)

 

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050726/eve_____sya_____005.shtml 

 

 

石原都知事に学習セット

『夏休み、フランス語勉強して』

 石原慎太郎東京都知事がフランス語を「数を勘定できない言葉」などと発言した問題で、明治大学のフランス語担当教員有志が二十六日、都庁を訪れ、「フランス語で数を勘定できることを夏休みに勉強してほしい」とする要望書を、辞書、教科書などのフランス語学習セットとともに都知事あてに提出した。

 要望書は日本人とフランス人の教員十三人の連名で「知事の発言に少なからず傷ついている」としてフランス語の勉強をすすめ、「勘定の仕方を含めて言語は多様です。違いを認めることが国際理解の第一歩であることを学んでください」と求めている。会見した有志代表の小畑精和・明大政治経済学部教授(カナダ文化研究)は「石原知事にはフランス語がどういう言語であるか、ぜひこの機会に勉強してほしい」と話した。

 この問題では、石原知事が昨年十月、首都大学東京設立支援の総会で「フランス語は数を勘定できない言葉だから、国際語として失格しているのもむべなるかなという気がする」などと発言したとして、フランス語学校の校長らが同知事に慰謝料などを求め、東京地裁に提訴している。