自民党幹部、朝日新聞の取材拒否宣言! JANJAN 松村宏のNEWSな顔 (2005.8.3)

 

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自民党幹部、朝日新聞の取材拒否宣言!

2005/08/02


 

宣戦布告顔

武部勤

自民党幹事長

自民党の役員は朝日新聞の取材を

拒否することになったそうな。

「公式の記者会見を除いて自粛する」と

発表したんだって(8/1

おお〜、すげえな、ホントかね。

たとえ今は朝日一社だとしても、

大本営発表しか報道を許さないってわけだから

それって政権政党の報道機関に対する言論統制、

つまり政府のマスコミに対する宣戦布告じゃん。

取材拒否の理由は、朝日記者は取材される人をだまし、

隠れて無断録音で記録し続けている可能性があるので

自民党議員が、万が一にも不当、卑劣な方法による

取材で被害に遭うことがないようにするためだそうな。

ううむ〜。なるほど、なるほど。もっともな意見だ。

警察の捜査に協力する情報提供者が

犯人からの報復を恐れてそう言うんだったら、すごく納得できる。

だけど、アナタたちは国民の信頼を受けて、税金で高い給料もらっている

国会議員なのだ。

国民の代表が、無断だろうが、隠し録りだろうが、

それに相手が誰であろうと、

録音されてマズイ事をしゃべる方がオカシイんじゃない?

ましてや、その意見が広く国民の知るところになったからといって、

どんな被害があるというんだろう。

建前と本音は違うんだから、

発言を証拠になるような形で残すな!

というのは政治業者の間では、

常識として通用する概念かもしれない。

だけど、純粋で無垢で世間知らずな

一般的国民の一人として意見をいわせてもらうけどさ。

税金払ってる側からすると、

それって、ぜんぜん当たり前じゃないよ。

多くの国民は、国会議員の建前の言葉を信じて、

いっしょうけんめい税金を払っているのであって

本音の部分まで納得しているワケじゃないよ。

幹事長代理の安倍ちゃんは、

朝日新聞社の取材記録だとされる資料が

「月刊現代9月号」に掲載されてしまったのを

「取材記録を月刊誌に流出させた。

横流ししているのかもしれない。

報道機関としてあるまじき行為だ」

と講演で激しく朝日批判をして(8/1)、

党の方針を支持したらしい。

ところで、この一連の話は、安倍ちゃんを含め

もともと、政権政党である自民党の要人が、

「不偏不党」という原則を持つはずの

NHKというマスコミの報道に対し、圧力をかけたのではないか、

という疑惑が、問題だったはずだよね。

単純に言うと、「政府による言論統制の危険」が非難されていたわけだ。

で、自民党は「そんなのでっちあげだ」と反論したんだよね。

じゃあ、言論機関に対する圧力、もしくはそれと勘違いされるような

マスコミ対応は当分しないでいようと決めるのが

党の責任者のあるべき姿ではないのかと思うんだけどなあ。

そんなときに自分からすごくわかりやすい圧力かけて、どうするの・・・。

ねえ、武部サン、取材が嫌ならもっと簡単な方法があるのに。

わざわざ拒否しなくても、

朝日どころか、どこも取材にこなくなるよ。

・・・下野すれば。

〜松村宏の「かおかぶランキング」http://www.kaokab.jp/より〜