「郵政民営化の本当の姿」 小林こうき(2005.8.26)

 

小林こうきホームページ http://www.kobachan.jp/index.html 

http://www.kobachan.jp/media/media.htm# より

 

〜竹中さんは、なぜ3事業をバラバラにする必要があると思われたのでしょうか?

小林:それはマーケット市場原理主義というアメリカ流の考えが根底にあるからでしょう。これは『市場がすべてで、強いものが正しい』という非常に危険な考えである。竹中法案の本当の姿は郵政事業を分解し、米国が欲しがる郵貯・簡保という金融資産を米国資本に切り売りし、日本をアメリカに吸収合併させてしまおうというものだ。

〜えっ。そうなんですか?

小林:その証拠に御覧なさい。昨日の日米首脳会議の中でブッシュ大統領は小泉さんに“早く民営化をしろ”とけしかけている。(※詳しくはこちらをご参照ください。)アメリカに何のメリットもない国策だったら、そんなこと言いますか?アメリカにとっては、国民が郵政公社に預けている350兆円が魅力なんですよ。・・・

 

 

永田町発小林こうきのズバリ一言
エステティックプログレス月刊誌 平成17年4月号

『民を切り捨て、アメリカに追従する』それが郵政民営化の本当の姿。

民ではできないこと、
公営だからできることがある。

〜小泉政権は郵政民営化を旗印に今日まできたわけですが、我々国民にとって民営化はよいことなのか、悪いことなのか、さっぱりわからないのですが。

小林:それは政府が説明責任をきちんと果たしていないからですよ。というか、本当のことを国民が知ってしまったら、支持が得られないので曖昧にしているというのが本音でしょうね。

〜政府は民営化にすれば良質で多様なサービスを『安い料金』で提供することが可能になると言っていますが。

小林:冗談じゃない。そりゃ、小泉さんが最初に民営化を言い出した頃、郵政は国営だった。でもそれでは弊害が多いということで郵政公社にしたんですよ。そのために民間から総裁を引っ張ってきて、効率的な経営と国債の引き受け人という安全な仕組みを作った。今、郵貯は国債など政府債務を中心に運用されており、民間金融機関を圧迫しているわけではない。国民にとってはそれがベストな形なんです。国民の利益を守り多様なサービスが『安い料金』で提供できる仕組みは後者で十分成り立っているんですよ。もう十分民営化のよさは取り入れたといえるでしょう。それが今、政府が言っている民営化の中身を見てください。こんなのが通ってしまったら、まず全国どこでも料金均一というユニバーサルサービスができなくなる。それに民間になれば、手数料、消費税などが加算される上、売り上げ至上主義になれば地域によって郵便ポストは減る、郵送料は高くなるということだって考えられるだろう。物事には民でできないこと、公営だからできることがある。

〜当然、民間になれば市場原理によって利益を追求しますからね。

小林:そう、そこですよ!市場原理を言い出したら極端な話、50円や80円の郵便物を誰がコストをかけて遠方に運びますか?効率の悪い地域は排除ということだって考えられるでしょう。民営化によって『安い料金』で多彩なサービスなんてことはありえるはずがない。しかも、竹中さんが決めた民営化基本方針というのは、これまでの郵便・郵貯・簡保の3事業をバラバラにし、特定郵便局を窓口業務として独立させ4社にするというもの。この窓口の会社に3社から業務委託をさせるという。こんなのは誰が考えても経営が成り立たず、日本の郵政事業をダメにする法案だ。

 

ペイオフだっておかしい。
国民の財産は100%国が守るもの。

〜竹中さんは、なぜ3事業をバラバラにする必要があると思われたのでしょうか?

小林:それはマーケット市場原理主義というアメリカ流の考えが根底にあるからでしょう。これは『市場がすべてで、強いものが正しい』という非常に危険な考えである。竹中法案の本当の姿は郵政事業を分解し、米国が欲しがる郵貯・簡保という金融資産を米国資本に切り売りし、日本をアメリカに吸収合併させてしまおうというものだ。

〜えっ。そうなんですか?

小林:その証拠に御覧なさい。昨日の日米首脳会議の中でブッシュ大統領は小泉さんに“早く民営化をしろ”とけしかけている。(※詳しくはこちらをご参照ください。)アメリカに何のメリットもない国策だったら、そんなこと言いますか?アメリカにとっては、国民が郵政公社に預けている350兆円が魅力なんですよ。

〜これまで改革は正義、反改革は悪みたいな図式があったわけですが、今日のお話を聞くと改革ではなく、改悪のように思えてしまうのですが。

小林:かつて日本の金融システムは非常によくできていて、国民が自分の金をどの銀行に預けても、すべて保証が約束されていた。ところが改革派はこの日本の良きシステムを壊してしまった。ペイオフというのは何なんですか。外国は、国に金がないから1千万円しか保証できない。日本は国に金があるにも関わらず1千万円だけしか保証しない…。レベルの低い国の真似をして国民や金融機関の不安をあおることが改革ですか?国が国民の財産を守らないでどうするんですか。私が金融担当大臣になったら、必ず守りますよ。もう、グローバライズゼーションという名前のアメリカナイズゼーションなんていらない。何でもかんでもアメリカ流がいいというアメリカの手先もいらない。国民の利益を守るためにも、私は郵政民営化に断固反対です。