小泉マジックの正体 「森田実政治日誌」(2005.9.14)

 

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02154.HTML より

 

 「小泉マジック」「小泉催眠術」などとテレビ局がいうのは、自らが米国ファンドに動かされていることを覆い隠すための言葉のトリックなのである。テレビ局は小泉マジックに騙されたのではない。小泉マジックを使って国民を騙したのだ。騙されたのは国民のほうである。・・・小泉マジックの最大の狙いは、「米国隠し」にあった。郵政民営化は米国政府の要求である。郵政民営化は、1995年版の「米国政府の日本政府に対する年次改革要望書」の中で、米国政府が正式に要求してきたことである。これを隠したことが小泉政権の成功につながった。小泉政権はごまかしで勝ったのである。

 

 

小泉マジックの正体

 

 「小泉・民営化・自民党」台風のパワーの本質は何か。

 私は、「小泉・民営化・自民党」への順風の正体の一つは、米国巨大ファンドからの巨額の広告費による巨大な広告、それも日本国民の意識そのものを変えてしまうような宣伝だと考えている。米国政府と米国巨大ファンドによる日本国民洗脳作戦のための巨額の広告費の投入が噂されているが、これはあり得ることである。この巨大な広告が日本国民の意識に強い影響を及ぼし、日本国民を洗脳した。

 米国側の狙いは大きく、壮大である。340兆円の郵貯・簡保資金を自由化させるためには、日本人の意識を変えればよい、日本人の頭脳を「民営化=善」にしてしまえばよい、というのである。この巨額の広告費は、日本の巨大広告独占資本を通じてテレビ局と大新聞社を動かした。すべての民放テレビ局と新聞社が、広告費のために政治報道における「不偏不党」の原則を放棄し、自民・公明両党の応援団になった。

 長期間にわたって、米国巨大ファンド・日本の広告独占資本・テレビ局・大新聞社による日本国民洗脳作戦が展開された。この大作戦は2001年4月の小泉政権の発足とともに始まり、今日まで4年半、ずっと行われてきた。それが衆院解散(8月8日)以後、一段と熱が入った。この結果、日本国民は、米国政府・小泉政権・テレビ局・大新聞社の大連合体によって、マインドコントロールされるようになったのではないか。

 「小泉マジック」「小泉催眠術」などとテレビ局がいうのは、自らが米国ファンドに動かされていることを覆い隠すための言葉のトリックなのである。テレビ局は小泉マジックに騙されたのではない。小泉マジックを使って国民を騙したのだ。騙されたのは国民のほうである。

 これが「小泉台風の正体」である。

 テレビ局は、小泉政権登場以来、小泉首相を神格化するための報道を繰り返しつづけてきた。この報道の蓄積が根強い小泉人気の基礎にある。大テレビ局が4年半にわたって積み上げてきた小泉神格化の成果が、今回の総選挙に老いて発揮されたのである。

 日本国民が、テレビ局が中立的な存在であるとの幻想を持ちつづけている限り、テレビ局による国民騙しのマジックは効果的である。しかし国民が、テレビ局が小泉政権の手先にすぎないことを見破った時、マジックの効果はなくなる。テレビ局が政治権力の国民マインドコントロールの道具にすぎないと悟った時、国民は催眠術から醒めるだろう。   小泉マジックの最大の狙いは、「米国隠し」にあった。郵政民営化は米国政府の要求である。郵政民営化は、1995年版の「米国政府の日本政府に対する年次改革要望書」の中で、米国政府が正式に要求してきたことである。これを隠したことが小泉政権の成功につながった。小泉政権はごまかしで勝ったのである。