野田聖子氏「完敗を認める」 郵政法案に賛成を表明 アサヒ・コム(2005.10.9)

 

http://www.asahi.com/politics/update/1009/005.html 

 

 

野田聖子氏「完敗を認める」 郵政法案に賛成を表明

2005年10月09日20時34分

 郵政民営化法案に反対し、総選挙で無所属で当選した野田聖子氏(45)=岐阜1区=は9日、岐阜市内で記者会見し、「法案反対という自らの政治的主張は完敗したことを認める」と述べ、特別国会に再提出された同法案の採決で賛成に転じる考えを明らかにした。また、同じく法案に反対した古屋圭司氏(52)=岐阜5区=も賛成する意向を示している。

 野田氏は同日、地元事務所で記者会見を開き、冒頭、「郵政民営化関連6法案に対し、私は賛成票を投じさせていただきます」と表明。「郵政民営化の実現を唯一の争点とした自民党候補者が大量当選を果たした」ことを理由に挙げた。

 また、党本部が除名を含む厳しい処分を下す構えを見せていることについては「仮の話なので答えられない。覚悟は常にしている」と述べるにとどまった。

 一方、古屋氏は8日、岐阜県恵那市内で朝日新聞などの取材に対し、法案賛成の意向を表明。理由について「選挙民は圧倒的な賛成を議席数で示した。私は国民の利便性の向上につながる民営化には賛成している」と説明した。

 両氏はすでに特別国会の首相指名で小泉首相に投票しており、郵政民営化法案に賛成することで、さらに党本部への「服従姿勢」を強調する形となる。両氏を支援する自民党県議らからは「将来の『復党』のために『郵政賛成』に回って欲しい」とする声が上がっていた。