《無知とは怖いものだと痛感しました》 A級戦犯合祀への道〜NHKスペシャルの感想(2005.10.17)
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http://takeyama.jugem.cc/?eid=328 より
2005.10.17 Monday
A級戦犯合祀への道〜NHKスペシャルの感想
author : takeyama
No.1238(2005/10/17/月)から
▼靖国神社についてぷらぷら調べていたら、きょう(10月17日)から20日まで、「秋季例大祭」ってのがあるんだね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE
この例大祭を逃すと今年は大きな行事がないから、小泉首相は
きょうあすあたりに参拝するのかな。
▼8月13日に放送されたNHKスペシャル「終戦60年企画
靖国神社 〜占領下の知られざる攻防〜」が、10月31日
に再放送されるそうだ。
この番組を観た読者から、投稿をいただいていた。
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靖国のA級戦犯合祀にいたるNスペを見ました。
靖国神社は結局のところ、対日占領政策の転換によって存続し
ているようです。無知とは怖いものだと痛感しました。
どうやら、厚生省を中心にして(道具にして)、国家的にA級
戦犯合祀を推進していたようですね。
人の流れとしては、美山要蔵大佐が東条に意見を聞きながら、
危ういところで臨時大招魂祭を行い、「招魂さえしておけばあ
とは合祀するだけ」という状態にもっていきます。
そして、「遺族感情などから存続するしかなくなるだろう」と
考え、さらに横井宮司が粘って、なるべく長引かせていると自
然に存続することができる、という目論見などなど、返す返す
も興味深いです。
また、合祀への道を制度的に追いかけると、まず、合祀のため
の事務処理の経費は国費負担とされる。
厚生省は200万人も及ぶ戦死者の遺族や実態を把握するため各
都道府県に協力を要請。
そして、厚生省と各都道府県が祭神名票を作成。
靖国神社に送付。そして神社がその名票をもとに合祀。
サンフランシスコ平和条約のわずか3日後、戦犯を犯罪者扱い
しない旨を法務省で法務総裁通知。
そして・・・昭和28年遺族援護法改正。裁判で処刑された戦犯
については、ABCを問わず公務上の死とする。
これで事実上は合祀への道が開かれていたのだが・・・
▼「靖国神社国家護持法案」。
戦後自民党は、5回も国会に上程したようです。そして、昭和49
年に委員会強行採決に踏み切り、結局のところ参議院で否決、
廃案。
なんと!! これで靖国へのA級戦犯合祀をめぐるたががはず
れたそうです。
それまで靖国神社はこの法案が成立することを狙って、世論に
遠慮してA級の合祀をしぶっていた。しかし、もはや成立しな
いと判明すると、配慮も必要なくなった。
当時の宮司松平永芳の話。
国内法によって戦死者と同じ扱いをすると政府が述べているの
ですから、合祀するのになんの不都合もない。
……かなり興味深かったです。
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投稿感謝です。うーん。合祀の事務費用は国が払っていたのか。
いろいろと考えるこの頃である。
| 投稿紹介 | 07:49
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