「意見広告の会」ニュース305(2005.10.24) (1)図書案内 『いま問いなおす「自己責任論」』、(2)緊急シンポジウム なぜ受信料を払うのか、(3)投稿 「反小泉ブロガー同盟について」

 

 

「意見広告の会」ニュース305

*ニュースの配布申し込み、投稿は、
  qahoujin at magellan.c.u-tokyo.ac.jp まで、お願い致します。
   
迷惑メール防止のため@atに書きかえています。アドレスは@に直して下さい。
*「投稿」の場合は、その旨を当初から明確にしていただけると、確認のための時間が
かかりません。ご氏名、ご所属等の掲載方法などもご指定下さい。


** 目次 **
1 図書案内 『いま問いなおす「自己責任論」』
    「イラクから帰国された5人をサポートする会」編
2 緊急シンポジウム なぜ受信料を払うのか
  ――徹底討論・NHK新生プランを問う――  11月6日
3 投稿 「反小泉ブロガー同盟について」
     豊島耕一 佐賀大学理工学部物理科学科

***
1 図書案内 
  「サポートする会」の図書ですが、見やすい出版社からの「案内」を掲載します。

  この国に「責任」ある言説を育てるために
 『いま問いなおす「自己責任論」』
 「イラクから帰国された5人をサポートする会」編
 四六判並製264頁・定価1995円(税込)
 希望陳列コーナー=新刊・時事問題(イラク)・現代思想
書店向け新刊案内広告文
イラク邦人人質事件をめぐって沸き起こったバッシングの嵐。「自己責任」の名のもと
で、人質とその家族を責めたてたあの一連の出来事は、いったい何だったのでしょうか
? 事件直後、ネット上で六〇〇〇名もの署名を集めた「サポートする会」の醍醐聰東
大教授の呼びかけで集まった論者は、法学・政治・メディア報道・思想などの研究者、
専門家。バッシングは収束したかに見える一方、なおイラク派兵継続中のいま、多くの
違和感を残し続けるあの「自己責任論」を、一時の時事問題として過去におしやるので
なく、理性の目で冷静に捉え返した唯一の書です。イラク問題の酒井啓子さんや、帰国
された五人のうち高遠菜穂子さん、渡邉修孝さんからの生のメッセージも収録!

本体の下部に巻いてあるオビ広告文
・おもて
「責任」を問われるべきは誰だったのか!?
イラク邦人拘束事件をめぐり沸き起こった「自己責任論」バッシング。
単なる時事問題として過去に押しやるのではなく、法学・政治・メディア報道・思想な
ど、多角的な視点から根底的に問いなおした、必読の一冊。

・うら(目次を紹介しています)
出版に寄せて
命の重さ……高遠菜穂子
私の考える責任……渡邉修孝
 本編
イラク「混乱」の責任を問われるのは誰か……酒井啓子
イラクで考えたこと……相澤恭行
政府・与党が誘導した自己責任論……久保 亨
「自己責任論」の分析……瀧川裕英
国際比較で見た日本の自己責任論……醍醐 聰
韓国からの報告……韓 静妍
「自己責任」とメディアの責任……山口正紀
イラク拉致事件とメディア・バッシング……野村剛史/小野塚知二
「自己責任」とは何だったのか……八木紀一郎

附編
賛同者からのメッセージ
「サポートする会」の活動日誌
緊急アピール
イラク人質事件関連論評・記事一覧
購入方法
ご購入の際は、出版社「新曜社」のホームページをご覧下さい。
http://www.shin-yo-sha.co.jp/
(トップページ上部にある緑のバーから「購入」をクリックしてください。
各書店や、アマゾンなどへのリンクが貼ってあります。)


2 緊急シンポジウム
  ■■なぜ受信料を払うのか■■
  ――徹底討論・NHK新生プランを問う――
  主催  放送の公共性の〈いま〉を考える全国連絡協議会(放公協)
            放送の公共性を構想する研究者会議

日程  2005年 11月 6日(日)13:00 〜 18:30
場所  東京大学経済学研究科棟(下記の地図をご参照下さい。)
http://wwwe.u-tokyo.ac.jp/fservice/address/map.j.htm
資料代 500円

問い合わせ先 Tel. 03−3467−8911
(アジアプレスネットワーク内 野中・岩崎)
放公協ホームページ  http://www.hokokyo.org/ 

<<
プログラム概要版>>
12:30  開場
13:00  開会
 第1部 「NHK新生プラン」をめぐって
  司会 野中章弘(アジアプレス)岩崎貞明(メディア総研)
発言者: NHK広報担当(交渉中)、桂敬一(立正大学)
      小滝一志(放送を語る会)
第2部 受信料制度はどうあるべきか
  司会 野中章弘(アジアプレス)・岩崎貞明(メディア総研)
発言者: 醍醐聰(支払い停止運動の会)、澤藤統一郎(弁護士)
      服部孝章(立教大学)、石川明(元関西学院大学)
会場との討論(60分)
第3部 政治介入と公共放送
   司会 吉見俊哉(東京大学)・吉田俊実(東京工科大学)
   発言者: 原寿雄(元共同通信)、魚住昭(ジャーナリスト)
    中野敏男(東京外国語大学)、石井長世(日本ジャーナリスト会議)
会場との討論(60分)
第4部 私たちが求める公共放送
   司会 吉見俊哉(東京大学)・吉田俊実(東京工科大学)
発言者: 吉岡忍(作家)、大石泰彦(東洋大学)
        
津田正夫(市民とメディア研究会)、細井明美(支払い停止運動の会)
総括討論


3 投稿 「反小泉ブロガー同盟について」

「カイカク」という呪文を唱えさえすればどんな無法も通ってしまう,大学はご承知の
通りですが,日本社会全体が数年前からこのような異常事態に陥っているという気がし
ます.それが暴力的な形で現出したのが,今回の「改革を止めるな」というコピーの席
巻と,それによる選挙結果です.このような事態を「改革ファシズム」と呼び,これに
抵抗するブロガー同盟が呼びかけられています.旗印は,反新自由主義と公共福祉主義
とのことです.
 「世に倦む日日」というブログの10月4日の記事での呼びかけがそれで,スローガ
ンは「改革ファシズムを止めろ」,「STOP THE KOIZUMI」です.いずれもたいへん優れ
たコピーで,現在の政治状況の危機を的確に表していると思いますし,ネット上でそれ
も今広がりつつあるブログでこのような政治的な「同盟」を作ることは重要だと考え,
私はさっそく賛同しました.
 「世に倦む日日」氏の呼びかけ文
 
    http://critic2.exblog.jp/1260870
 
 拠点ブログ
 
    http://nokoizumi.exblog.jp/
 この「世に倦む日日」は,学研「最新人気ブログランキング200」の「ジャーナリ
ズム・評論・専門分野」の中で第3位に挙げられており,アクセスの多いブログのよう
です.私自身ほんの最近読み始めたばかりですが,読み応えのある文章が詰まっていま
す.このブログの主テサロニケ氏が誰かは知りません.しかしこの呼びかけの主が
誰であっても,スローガンや趣旨が時宜にかなったものである以上,運動を拡げていく
べきではないかと思い,皆さんにご紹介します.
 追加的な呼びかけ文では,反新自由主義,公共福祉主義の旗の下に左翼・右翼を超え
ての結集,すなわち「左右共闘」を強調しています.これもまた優れたアイデアだと思
います.
 http://critic2.exblog.jp/1296287
 国立大学の独立行政法人化問題においては,右派の櫻井よし子氏が私たちの反対運動
を応援してくれました.考えてみればこれはまさに「左右共闘」だったわけですが,こ
れを明確に言語化してくれたという気がします.
 「世に倦む日日」は護憲のための幅広い結集も呼びかけていますが,これは上のブロ
グ共闘とは別物です.憲法問題ではなかなか「左右共闘」とはいかないでしょう.それ
はそれ,これはこれ,です.
 「賛同」とは,上の拠点ブログにあるバナーのうち好きなものを自分のに貼ること,
呼びかけ文にトラックバックを送ることです.ブログをやっておられる方,ぜひご検討
下さい.ブログでないウェブサイトでも,バナーでリンクを付けていただくことで協力
出来ます.
 なお,「世に倦む日日」の他の発言の中には,人によってはだいぶ気に障るような
ものもあるようですが,それと「ブロガー同盟」とは別物,と私は考えています.
豊島耕一
http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/
http://www.geocities.jp/chikushijiro2002/Default.html
http://pegasus.phys.saga-u.ac.jp/index.html
佐賀大学理工学部物理科学科
840-8507
 佐賀市本庄町1