立命館への守山キャンパス無償譲渡、住民監査による差し止め請求へ(2005.11.10)

 

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2005年11月10日

立命館への守山キャンパス無償譲渡、住民監査による差し止め請求へ

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20051109ddlk25010312000c.html

 11月7日,守山キャンパス就学権確認訴訟で,原告学生川戸さんは「上告受理申立理由書」を提出し,キャンパス移転による就学権侵害について,最高裁の場に持ち込んで平安女学院大学当局の責任追及を続行した。他方,11月9日には下記毎日新聞記事にあるように,守山市の市民団体「市の財産(守女)を考える会」は,市民の財産を守るために,住民監査請求によって,立命館大学への同キャンパス無償譲渡の差止請求の意向を示した。いずれも,守山市と平安女学院,立命館の3者に対する住民と学生による提訴と行動である。

 特に,住民監査請求では,新聞記事でコメントされている上記3者の「不可解な取引」の内容,要するに今年春の3者の「密室協議」の内容に関わり,「立命館が平安女学院(学校法人)を支援する見返りの形で市は大学の土地、建物の返還を受け…」(日経ネット関西版7/20)と指摘される「支援」の内容とは具体的に何か,これが問われているのだろうと思う。

市立守山女子高の移管問題:大学跡地の無償譲渡、差し止め請求へ−−考える会


 ◇監査で補助金返還も

 守山市が市立守山女子高を立命館守山高に移管し、平安女学院大びわ湖守山キャンパス跡地を立命館側に無償譲渡した一連の問題で、同市の市民団体「市の財産(守女)を考える会」(西村登志男代表)が8日までに、市に対して補助金返還の実行とキャンパス跡地の無償譲渡差し止めなどを求める住民監査請求を行う方針を固めた。今月下旬に市監査委員に請求書を提出する予定。

 平安女学院大跡地と守山女子高の移管を巡っては、大学側がキャンパスの土地、建物を無償譲渡する代わりに、誘致時に市が大学側に出した補助金25億6000万円の返還を免除。県が大学側に出した補助金8億円のうち、6億1747万円の返還を市が肩代わりした。その上で守山女子高の立命館守山高への移管を決め、キャンパス跡の土地、建物を高校校舎として立命館側に無償譲渡した。

 監査請求では、(1)市から平安女学院大への補助金返還の放棄(2)県補助金返還の市による肩代わり(3)キャンパス跡地の無償譲渡−−のいずれもが合理的理由がなく、市の財産が一方的に損害を受け違法として返還の実行や譲渡、支出の差し止めを求める。

 西村代表は「教育現場の裏で、守山市、立命館、平安女学院の3者が不可解な取引を行っている。監査請求を通じて不透明な資金の流れを解明してほしい」と話している。

 

投稿者 管理者 : 20051110 00:01