横浜市立大学教員組合週報 組合ウィークリー (1)昇格人事に関する団体交渉(11月16日)、(2)直接の回答なし──学長選考候補者への公開質問状、(3)学長選考に関する緊急アンケート結果(2005.11.22)

 


横浜市立大学教員組合週報 組合ウィークリー 2005.11.22

もくじ
 昇格人事に関する団体交渉(1116日)
 直接の回答なし──学長選考候補者への公開質問状
 学長選考に関する緊急アンケート結果

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昇格人事に関する団体交渉(1116)
実施時間:2005年11月17日午後6:00−7:00 
出席者:
大学当局側:福島氏、渡辺氏、田辺氏
教員組合側:上杉氏、真鍋氏、随氏、和仁氏、中西氏、山根氏

 大学当局と組合側は、2005年11月17日に行われた団体交渉において以下の内容を確認した。

教員組合の昇任の細則・規定の提示要求と、昇任を任期制と絡ませないようにすべきだとの要求に対して、人事担当は、昇任の細則・規定類は、次回の人事委員会に提案される予定であり、まだ出来ていないとした上で、「昇任の審査対象者を推薦する際に任期制への同意を条件とすることはしない。ただし、新たな職位への移行に当たっては、新規雇用契約を結んでいただく。ただし、契約の具体的詳細についてはなお検討中である。」と応えた。 

 教員組合側から「昇任を新規契約と解釈することには納得しがたい。また、法的な問題はさておき、昇任と交換に任期制を力ずくで飲ませるようなことをすれば、教員の間に当局に対する深刻な不信感を産み、今後の大学運営は極めて困難な事態に陥る可能性があることを充分考慮し、慎重な対応をお願いしたい。」との要望に対して、当局は「任期制は法人の人事制度の根幹である」と対応した。

 そして双方は、今後とも緊密に連絡を取り合い、継続的に交渉を続けていくことを確認しあった。

 教員組合は、昇格が新規雇用契約になるというのは受け入れがたい論理だと考えています。前職をいったんやめて退職金を受け取るとでもいうのでしょうか。条件の変更はすべて「新たな雇用関係」だというのも強引な解釈です。この点については、弁護士とも協議しながら対応していきます。しかしそれ以上に、交渉の中でも述べたように、昇格と任期制受け入れを交換条件にするような強引で不条理なやり方を当局がもし取るとすれば、大学全体の運営にとって大きな悪影響をもたらすことを強く警告しながら、任期制と昇格人事は別次元の問題であることを主張して、当局と粘り強く交渉していく方針です。

 今回の団体交渉では、任期制への同意・非同意を問わず昇格審査の対象となることが再確認されました。実質的な人選、発議、審査の各プロセスで、非公式にであれ任期制への態度を問うような形で圧力を及ぼすことも許されないことになります。透明性・公平性・公正性に基づく人事が進められるよう、教員組合としても監視に努めていきます。


直接の回答なし──学長選考候補者への公開質問状

 既に『ウィークリー』でお伝えしたように、学長選考の時期にあたり、教員組合は公開質問状を出しました。質問状は、学長候補者として推薦された2名、ブルース・ストロナク現学長と、布施勉現副学長にお渡ししました。

 これに対し、布施副学長からは、教員組合などの質問に個別に答えすることはしない、1115日の所信表明の際にまとめて述べるという旨の返答がありました。また、ストロナク学長からは、布施氏が回答しないという意向を伝えてきた以上、公平性を期して自分も組合には回答しない旨の返答がありました。

 1115日の所信表明の中では、布施氏は教員組合からの質問状に答えるとして、以下のような見解を示しました(書面等による直接の回答ではないため、概略のみを記します)。

 1.「教員流出問題」については「教員の意識改革を図り定着を目指す。」「中期目標・中期目標の大枠を理解していただくほかはない。それでも出て行かれるのなら止むを得ない」「学長にはそれ以上の権限はない」

 2.教員の意思の反映については「懇談会」を通して実現したい。

 3.図書館の雑誌大幅減に対しては、電子ジャーナルでカヴァーしており、これ以上の努力は難しい。

 4.TOEFL500点問題については、「TOEFL500点ぐらい実現できなければ国際化など問題にならない。目標としては低すぎるくらいだ。学生を叱咤激励し実現させる。」

 ストロナク氏の所信表明の中には、明示的に質問状への回答として触れられた点はありませんでした。教員の間にさまざまな不満や心配があること、志願者が減少したことなど問題があることは理解しているとした上で、一般的な理念としてFeedbackReadjustmentの必要が語られました。また管理職の選挙制度については、「後退は出来ない。任命制はヨーロッパでもアメリカでも行われており、国際基準である。」として否定しました。

 ここでは、両候補者による所信表明演説の全内容を要約したり批評したりすることを意図するものではありませんので、以上をもって公開質問状をめぐる経緯の皆様への報告と致します。

学長選考に関する緊急アンケート集計結果

学長選挙緊急アンケート結果報告

回収総数=71通。うち、回答無し=1通。

設問一、あなたは、今回の学長選考方式について、どのようにお考えですか?

(1)
全体として 
A
 良いと思う  (この項目の回答数0 、回収総数71)
B
 良いと思わない (この項目の回答数64、回収総数71)
C
 どちらとも言えない/わからない (この項目の回答数5 、回収総数71)

(2)
その理由や評価として、以下にあなたの考えに近いものがあるかどうかお聞かせ下さい。

 @ 6名の選考委員会に責任をもって選考してもらえば、適切な結果が期待できる。
A
 そう思う  (この項目の回答数0 、回収総数71)
B
 そう思わない (この項目の回答数63、回収総数71)
C
 どちらとも言えない/わからない (この項目の回答数5 、回収総数71)

 A 教員による選挙という方式を取らないことは、学内民主主義の観点から問題がある。
A
 そう思う  (この項目の回答数61、回収総数71)
B
 そう思わない (この項目の回答数4 、回収総数71)
C
 どちらとも言えない/わからない (この項目の回答数4 、回収総数71)

設問二、 今回の候補者の中に、あなたが市大の学長としてふさわしいと思う人物が入っていますか。
A
 いる  (この項目の回答数4 、回収総数71)
B
 いない (この項目の回答数39 、回収総数71)
C
 どちらとも言えない/わからない (この項目の回答数26 、回収総数71)

設問三、あなたは市大の学長としてどのような人物がよいとお考えでしょうか? 
その他、今回の学長選考について、および、今後の学長に望むことなど、自由なご意見をご記入ください。

(
以下の内容は、皆さんの回答をそのまま再現したものです。)

回答1:キャノンの御手洗社長のような人。広い視野と正しい歴史観をもち、先見性と実行力のある方

回答2:学長立候補者に期待が出来ません。この1年を見ても良くわかると思われます。今の大學を良くしようとする思いが伝わってきません。あまりに大學がひどい状態なので、他に誰も立候補しないのかも知れません。

回答3:市の言いなりにならない方が望ましいわけですが、その戦略的なものを自分のやりたいこととともに明示できる方が望ましいと思います。

回答4:今までの市大の自由でアカデミックな体質を大事にしてくださる方。トップダウン方式はやめてくださる方。

回答5:上の回答と矛盾していますが、私は選挙には全く期待していません。教員そのものが腐っていれば、選出される人も腐っているわけですから。その意味で、「上からの改革」にはかすかな期待感を抱いているのですが、「今回の改革」は私の理想とは180度違っており、まさに「大学」を破壊しようとするものです。(医学部では以前から一部の間で「専門学校」志向が強かったわけで、その人たちの民意には添った改革と言えます)ここに至って遅すぎる意見ではありますが、今回の選出では教員組合から候補を推薦し、堂々と所信を表明して存在を主張すべきであったと思います。大変残念ですが、いま火はほとんど消えかかっています。このアンケートがもう一度炎を燃え上がらせんことを祈っております。

回答6:大学・学問のあるべき姿について高い見識を持ち、権力者に阿らず教職員・学生に所信を語り、先頭に立って行動できる高潔な人物。現場の意見を良く聞き、当局と交渉できる人物。(こんな人、任命されませんね!)教授会にも大勢順応主義が蔓延しているようですし・・・。

回答7:大学にふさわしい教育・研究のあり方に関し「地に足をつけた」見識(一時的な流行に追われるような上滑りなものでない)を有するとともに、学内での議論を積極的に喚起し、その意見を恒常的かつ民主的ににくみ上げていこうとする姿勢・努力を堅持しつつけられるような人物。学内の「民意」を背景に、教学の立場から理事者側と渡り合う技量を有する人物。高望みかもしれないが……。学長の選出は、実質的に、全教員、大学固有の職員、さらには学生も含めた形で選ばれていくような方法を検討していくことが望ましいと思う。

回答8:大学としての市大の将来を(1)現在の社会状況の中で大学という機関が担う役割についての大局的な認識と(2)市大の学生・教員・職員が実際に直面している様々な問題点の解決と発展性という2点から考えることができ、「全体」をコーディネートしながらリーダーシップを発揮できる人。まさに、プラクティカルなリベラルアーツ的発想を実行できる人です。選考方法としては、教員の選挙の結果も反映されるような折衷案が望ましいと思います。選考委員会による選考では先にあげた(1)は満足されるかもしれませんが、(2)は満足できないからです。教員全体が「新しい学長のもとで働こう」という意思がもてない状況になると大学の崩壊状況は現場から進行していくでしょう。教員組合もしくは教員有志で非公式な形でも、そのような投票を実行するというのも一案でしょう。その際には学生や職員の票を集めるのもいい考えかもしれません。守衛室前もしくはシーガルに投票箱と投票用紙(学生・教員・職員それぞれ違う色の紙を用意して)投票したい人だけが投票するということでも良いですね。投票しなかった人は棄権したとみなすことも可能ですし、白票を投じることも可能です。(単なる思いつきのアイディアですが・・・。)

回答9:そもそも候補者がだれなのか、わからないのですけれども、どこかに公表してあるのでしょうか。HPのどこかをみれば、みることができるのでしょうか。

回答10:研究教育の自由を堅持し、社会的責務を自覚し、政財官に従属することなく、長期的視点で行動できる人が望ましい。今回の選考は、行政による大学の私物化であり問題である。

回答11:大学における教育、研究を発展させる立場、学生、教職員の立場に立って物事を純粋に判断し、外圧に屈しない人=しっかりとした大学観、ポリシーをもって理事長や横浜市とも対峙できる人。リーダーシップを持ちつつも、民主的センスも兼ね備えた人。

回答12:<学長の条件>良識的観点を持つ。民主主義が理解できている。教育機関の長として、恥ずかしくない判断や行動ができる。良識ある見地から、大学教育や大学の精度のあり方を考えることができる。行政や権力にこびることなく、意見を表明し、行動できる。自らの地位保全や私利私欲のために行動しない。<学長選考について>市大の命運を託すわけであるから、学生も含めた利害関係者の選挙によるべきである。リコール制を導入すべきである。

回答13:自分の政治的野心や、虚栄心、所属学部(コース)に研究費などの特定の利益を与えることばかりに、とらわれていない方に、学長になっていただきたいと思います。

回答14:現職の学長、現職の副学長の二名のみが立候補する選挙など、まったくの茶番だと思います。しかもお二人とも、パワーを振りかざすだけで、教育現場の教員の声など聞かない人たちです。何度かまるで「陳情」のように、現行のシステムで起こりうる問題について、そして実際に起きてしまった問題について説明するためにお二人にお会いしましたが、こちらをどやしつける、喝を入れるという態度で、落胆しました。「市大の学長としてどんな人物が良いか」は、難しい質問です。ここまで狂ってしまった歯車をどうすれば治せるのか、と途方に暮れてしまいます。複数の意見を聞いてその妥協点が探せる人物、教育とは営利目的の企業とは異なるところがあると分かっている人物、過ちは過ちと認められる人物が、望ましいのではないでしょうか。

回答15:今回のように市の意向や権力に寄り添った人の中から 学長を選んでもますます大学が破綻への道を進むだけである。昨年度の受験者激減やさらに今回の推薦入試での理学系の定員割れ、さらには大学に嫌気がさした教員の大量流出などはっきり数字でわかるようにもう、市大は危機的状況であるというより、もうどうにもなら無い状態である。教育研究機関としては社会的にも最悪の機関であると。今回の大学改革がいかに大失敗であったかをきちんと市民にわからせ知らせることのできる人が学長になるべきである。大学を良くするというのはまだまだずーと先の話しで、まず改革が大失敗であったことを世間に広め、改革を推進した市長はじめ、去年まで改革推進本部にいた人たちにきちんと、誤りを認めさせ責任をとらせる。そういう人が学長になって欲しいと思うが、現行の選考制度ではそのような良識ある人が選ばれるわけがない。市の意向や権力に寄り添った人達の中から 学長を選んでも破綻への道を進んでいる市大に火に油を注ぐだけである。

回答16:まず、今回の「プロジェクトR」による横浜市大「改革」が学内の意志を無視したものであったことを確認できる学長でなければ、教職員の士気を回復させることは難しい。定款の枠の中で指導性を発揮することは極めて困難だと思うが、学内の民主主義の復活と、機動性のある決定機構、執行体制の確立の方向を示せる人物であって欲しい。大学は、学問の府であるから、それにふさわしい識見のある人物であってほしい。

回答17:大学の自治を守ってくれる方。例えば教授会に本来の機能を取り戻していただくよう働きかけてくれるなど。

回答18:教員・職員・学生のすべてが何らかの形で、投票に参加できることが最も大切なことだと思う。

回答19:難しいことだとは思うが、@大学の長たるにふさわしい学問的業績を上げていること、それを学界や社会が認定していることを示す客観的証拠が必要。A大学の長たるにふさわしい研究教育の自立性・自律性を実現していける人。組合の主張するように、経営サイドと一定の緊張関係に立って、研究教育の現場の意見・必要性をくみ上げ政策化していける能力ある人。経営と教学・研究はなれあいではだめで、緊張関係の中から発展が生み出されると思われる。B誰が選ばれるにしろ、これまでの経過を見る限り、あまり期待はできないが、すこしでも、大学の民主主義的発展に尽力することを望む。

回答20:あなたは市大の学長としてどのような人物がよいとお考えでしょうか? 学徳の高い人。今回の学長選考について:埒外にいるので興味は薄い。私には係りのないことというのが実感である。今後の学長に望むことなど:今の制度では、「自由なご意見」など無駄である。

回答21:東京教育大学の解体のおり、敢然としてこれに立ち向かった朝永振一郎のような人。

回答22:研究教育の独自の性格を持論として展開でき、さらには、その独自性を経営の論理と固有に適合的な形態を指摘でき、それを実行に移せる人物。学問的な実績のあると認められる人物。学長こそきちんと評価の対象とされねばならない。学問的にこの人物が!!という人が学長となっては、それだけで大学自体の自殺行為といえます。今回は具体的に指摘したいぐらいです。

回答23:次の4年間も暗い。

回答24:本来大学のあるべき姿(自治)を描いて、学生と教職員の立場を理解し、上層部(官僚)に意見を述べ、その要求を通せる人。独法後の大学に危機感を持って、一刻も早く正常な市大に回復できる能力を備える人、コミュニケーションのとれる人。

回答25:教職員の意志が反映されるような方式の導入を望む。教職員が前向きに仕事に取り込めるようなリードをする学長を望む。このことが市大をよくすることにつながる。

回答26:候補者はいつ、どのように公表されたのですか?誰が候補になっているのかさえ分かりません。(推せんする委員は大学ホームページにありましたが)

回答27:@学生によりよい教育が提供されることを第一に考えて行動できる人。A教育環境を整えるために、現場の意見をききとり、リーダーシップをとって必要時改革できる人物。B全学生、教員にビジョンを伝えることができる人物。C経営に詳しい人物(事務局が人員削減とかいってきたも応じず本当に削減すべきところを示唆できる人)

回答28:学内の教員から支持される人物。本学の研究教育に責任を持てる人物。今回のシステムが民主主義の後退であることは言うまでもありません。全学教員による選挙による選考に戻すよう強く主張していくべきです。そもそも運営責任者である理事長は教員が口を出せないのだから、学長ぐらいは教員が選ぶべきでしょう。当局側も、人選に自信があるのであれば、どうどうと選挙すればよいのです。この様な密室による選考を行うのは当局側の自信のなさの現れでしょう。少なくとも教員によるリコール制度や、審査制度などを導入し、学内の意見を反映するようしていくべきです。そのようなことも組合として主張していただきたいです。

回答29:まず品格があること。教職員と対話を行うことができる人。

回答30:今回の選挙は、誰が学長候補かについても、きちんと知らされておらず、論外です。研究業績のある人が学長になって方がよい。(でないと、研究水準・環境の維持に何が必要かわからない)

回答31:よりよい教育が行われるよう環境(人的も含め)を整えていける人物が望ましいと思います。

回答32:教職員全体による選挙方法(式)がよいと思われます。(学長は学校運営へ大きな影響力をもつため)

回答33:教員の代表である学長を、今回のようなやり方で選ぶことは許し難い。次回は選挙で選ぶよう学長に改革してもらうことを望む。呉々も自分の意見を持ち、見識をもって信念を貫いてほしい。毎朝「自分は誰のため、何のために働くのか」を問うてから出勤してほしい。

回答34:日本国籍

回答35:大学のあり方、あるべきほうこうについて高い見識を持った人。(現在の学長副学長はその地位がほしいだけの人たちと思われる言動が多い。野心)大学人としての良識・学識をもち、若い学徒を心から察し、育てたいと思う人。今後の学長に望むこと:あなたは何をしようと学長候補として出たのか?所信表明をきいていないので学問への理想をもって学生教員側にたった言動をしてほしい。

回答36:@、常に大学の主人公である学生(教員も)の立場に立った言動ができ、学者としての力量と見識を持っている人(現在の学長・副学長はいずれにも当てはまらない。トップのメッセンジャーと化している。)A、大学の将来へのビジョンを持っている人。(現在、どちらを向いて歩んでいるのか一向にわからない。)B、募集要項に掲げた英語力について約束を果たすべく教育環境を整えられる人。(巷では「市大は看板に偽りありで、まるで詐欺」と噂されているとか。教育環境も整えず約束不履行では仕方がない。学長に「恥」という言葉を教えてあげたい。)

回答37:学長選挙は学内民主主義の観点から、全教員による投票によって選出する制度でなければならないと考えます。ただし、当事者として学生の意向投票も加味するなど検討すべき課題はありますが。とにかく現在の学長選出のしかたは許しがたいものです。学長としてふさわしい人材は、研究者・大学教員であること、学識と教育への熱意のある人であること、さらに、学問の自由と大学自治の理念をよく理解し、それを実現しようという意欲のある人でなければなりません。具体的に今回、学長を選ぶのであれば、現在の横浜市大の機構・制度、カリキュラムに根本的な問題点があり、運営のしかたが、あってはならないものになってしまっていることを認識できるような人でなければならないと思います。二人の候補者のうち布施先生は明らかに、このような条件を満たしていません。ストロナク氏は彼よりもはるかにましですが、やはり大学自治の理念に理解が欠けており、現在の市大の問題をどの程度認識しているのか疑問ですから、やはり適任ではないと思います。

回答38:学長に誰がなっても、この新体制の組織ではどれほど期待ができるのだろうか?学長に望むこと:「改革」の失敗の責任を取ること

回答39:従来の方式と今回の方式のミックスによる方式を考えてみる必要がある1、まず 品格があること2、教職員と対話を行うことができる人

回答40:市大の大学としての可能性を狭め、活力を失わせる選考方式であり、学内意見とかけ離れている。現在の状況を見ればあきらかなように、この間の大学当局の「改革」は教育現場の混乱を招き、大学への信頼を低下させるばかりである。この現実をリアルに認めて再出発をはからぬかぎり未来はない。学長選考はそうした機会にはとうていなりえていない。

回答41:教学の代表として恥ずかしくない学識・見識のある人物。

回答42:大学では教育と研究が二本の柱であり この質を落とさないよう経営者に対し意見を述べ、実行できる人。

回答43:研究・教育にすぐれた人格者。 教員がたたえることの出来る人。学務・経営は二次的なもの

回答44:布施さんは「改悪」の責任をとるべき(副学長に就任せずに、今春大学教員を辞職すべきだった)。現学長は、現状(ひさんな状態)に手をこまねいてみているだけで何もしなかったので無責任。また、日本の大学なのだから(日本語も喋れるのに)英語で話すのは非常識。まともな人に学長をやってもらいたい。

回答45:筋を通せる人を希望します。アンケートの質問文は少々誘導的に感じられました。

回答46:学内民主化を推進出来る方

回答45:こちらの怠慢なのか、候補者がどなたなのか知る情報はどこで得られるのでしょうか? HPなど、メールボックスなどにも連絡がなかったような気がします。とにかく全教員による投票が必要だと思います。大学自治の基本的制度として。

回答46:国立大学とは異なって学長とは別に理事長を置いている点から、国立大学以上に学者として一流で学識・経験にすぐれた人物が学長に就任しなければならない。そのような人物が学長に選ばれないのであれば、それは選考方式に欠陥のあることを物語るものである。

回答47:理事長(経営責任)と対局にある教学の責任者・リーダーとなる人物。教学の責任者として、経営サイドや学外に対して、発言できる人物。選挙を行わないことで、外部から見れば、非民主的、閉鎖的に見えていることはまちがいない(外部評価が下がることはないのだろうか?)。学生にも、この数年のすっきりしない状況は伝わっているようである。市役所の方ばかりを見ないで、社会に目を向けた大学としての活動をすべきである。

回答48:教学のトップとして、非常勤の理事長はじめ、市の官僚や副理事長と是々非々の立場で横浜市立大学の為に働いて頂ける方民主主義的かつ公開の原則にのとった大学運営をされる方人件費比率50%以下の中期目標達成を教員のリストラだけで処置しない方。

回答49:学長選挙は全学の教員、学生などの意見を取り入れての方式がよい。

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