自民改憲案を批判 「9条の会」がシンポ開催 アサヒ・コム(2005.11.28)

 

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自民改憲案を批判 「9条の会」がシンポ開催

2005年11月27日19時31分

 ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが呼びかけた「9条の会」が27日、東京都内で憲法学者らによるシンポジウム「自民党改憲案は日本をどこに導くか」を開いた。

 奥平康弘・東大名誉教授は自民党案を「改正案ではなく、頭からシッポまで新しいものにしたいという新憲法草案だ」と指摘。「現在の前文の魂」である「国際社会において名誉ある地位を占めたい」「全世界の国民が平和のうちに生存する権利を有する」などの文言を「ばっさり切っている」と批判した。

 山内敏弘・龍谷大教授は「政府が集団的自衛権を違憲としてきた根拠は9条1項ではなく、自民党が改定しようとしている2項だ」とし、「マイルドな表現にしつつも狙いは集団的自衛権行使を可能にし、国民の国防義務を認知させることにある」と指摘した。