米長被告からの答弁書 「マリオ武者野のホームページ」(2005.12.2)
http://www.koma.ne.jp/cgi-bin/nik/nik.cgi?log=0512&idc=20051202 より
■米長邦雄東京都教育委員、将棋ソフト“盗作”疑惑訴訟問題(2005.8.11) 参照
米長被告からの答弁書(3-0)
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2005年12月2日(金)
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答弁書を公開したところ、早速掲示板において「米長被告からの答弁書はこれだけですか?」という質問があった。
正確を期すためインデックス部分に当たる答弁書(3-0)も公開する。
将棋ファンが読めばすぐに違和感を感じるだろうが、将棋の定跡を「定石」と記述している部分が2カ所ある。
いずれも「じょうせき」と読むのだが、将棋は「定跡」囲碁は「定石」と記述するのが常になっていることくらい(社)日本将棋連盟の会長が知らぬはずはないから、代理人の弁護士が答弁書を書き、米長被告はそれをチェックすらしないのかなと想像されてしまう。
もっとも掲示板では
>「裁判所に失礼」ということはないと思いますよ。「不熱心訴訟追行」の場合は、その報いは(米長被告)自ら受けるだけのことですから
との指摘を頂いた。なるほどマリオが腹を立てる筋合いのものでもないか。
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米長被告からの答弁書(3-1)
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2005年12月2日(金)
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米長被告からの答弁書コピーが裁判所、代理人を経て自宅にFAXで送られてきた。
第2回の弁論準備会に私がソフトの中で画面表示されるすべての原稿を印刷して提出したのだが、裁判長が「(1000ページ近い)原稿すべて目を通すのは裁判の迅速化という点でいかがなものか。たった一例でも、著作権侵害が明らかになればそれで止まる(発売差し止めになるの意味か?)のだから、この部分は類似性と創作性が明らかだという比較部分を適当量提出してもらいたい」との要望があり、翌第3回弁論準備会に提出したのが左メニューの『上級比較画面』と『中級比較画面』である。(この項続く)
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米長被告からの答弁書(3-2)
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2005年12月2日(金)
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左メニューの『上級比較画面』と『中級比較画面』は合計で49比較画面ある。
自分の主張ばかりHPで展開するのはフェアではないと思い、米長被告の反論を併記して公開しようとじっと待ったので裁判進展の報告がだいぶ遅れた。
ところが通常1ヶ月に1度くらいのペースである準備会を「反論には時間が掛かる」という米長側の主張を容れて1ヶ月半ほど待った第4回の弁論準備会。
米長被告から提出されたのは16の局面に対して「他の入門書に似たような局面が掲載されており、ありふれた局面で創作性はない」という答弁資料が提出されただけだった。
16局面というのは49比較画面として提出された講座テーマにおける分岐最初の局面の数らしい。
裁判長「原告は局面図にのみ著作権があると主張しているのですか?」
武者野「いいえ、局面図と解説文言は表裏一体の存在であるのは間違いありませんが、提出した比較画面は局面にのみ著作性があると主張するものではありません」
裁判長「そうでしょうね。局面に著作権が存在したら他の人が対局でその局面を使えなくなっちゃう。それに解説文言だけで十分に理解できるものもありますからね」
概ねこのようなやりとりがあり、米長被告側は「再び詳しい答弁資料を提出します」ということで、またも1ヶ月半の準備期間が与えられた。(この項続く)
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米長被告からの答弁書(3-3)
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2005年12月2日(金)
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こうして期限の11月中を1日過ぎて裁判所に、しかもFAXで届けられたのがこれらの答弁書だ。
自分のHPは毎日なにがしらをアピールしておいて、裁判所に対してはこの程度の答弁書作成に3ヶ月!を要する状況がよく理解できない。
米長被告自身は1度も出廷したことがないし[脚注]、ご自身のHPでわざわざ『著作権』と銘打ってコーナーを設けた反論(とも言えないが)内容とまったく違うものを提出するのは、裁判所に対して失礼なのではないだろうか。
なお左メニューの『上級・中級比較画面』と『米長答弁書』の番号を合致させるのが大変だと思うので、現在見やすく構成し直している。
近く左メニューに反映させますので、お待ちください。
*答弁書の写真部分をクリックすると画面が大きくなります。OSによってはさらに『拡大キー』によって大きな文字が表示されます。
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(以下、ホームページ管理人による加筆)
[脚注]
訴えられた直後に、米長氏は「もはや弁護士だけに任せる訳にもいきません。」「私自身がドンとドンと話をするより解決はないと思っております。」などと言っていた。
米長邦雄ホームページ http://homepage1.nifty.com/yonenaga-kunio/
さわやか日記(2005.5.22)
http://8154.teacup.com/yonenaga/bbs?OF=0&BD=6&CH=5 より
裁判 投稿者:
米長邦雄 投稿日: 5月22日(日)22時22分24秒
私が訴えられたらしいんですね。
これについては本日更新のHP「将棋の話」をお読み下さい。
勝つのは簡単でも、勝ち方の難しさに頭を悩ましています。
負けるが勝ち。名言ですが今回だけは本氣を出すよりないのかもと思います。
将棋の話(2005.5.22)
http://homepage1.nifty.com/yonenaga-kunio/sakusaku/2_1.htm より
決着
もはや弁護士だけに任せる訳にもいきません。国会議員の先生も、有名なジャーナリストでも、話はまとめられません。
私自身がドンとドンと話をするより解決はないと思っております。今回の騒動が何かの間違いなのか、そうでないのか私には理解出来ません。思わぬ決着がつくと思います。しかし将棋界のイメージダウンだけは私には食い止められません。何がなんでも勝ちたいのでしょうか。