権力の横暴許さない 木津僧侶不当逮捕で報告会 「しんぶん赤旗」(2005.12.17)

 

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-12-17/2005121704_04_2.html

 

 

2005年12月17日(土)「しんぶん赤旗」

権力の横暴許さない

木津僧侶不当逮捕で報告会


 「木津僧侶不当逮捕事件報告会」が十六日、衆議院第一議員会館(東京・千代田区)で開かれました。主催は平和をつくり出す宗教者ネット事務局。

 日本山妙法寺の僧侶・木津博充さんは米空軍嘉手納基地の第二ゲート前(沖縄県沖縄市)でビラ配布などをしていた時に「公務執行妨害」の容疑で不当逮捕され(十月二十九日)、二十日間の勾留後、不起訴釈放されました(十一月十七日)。

 木津さんが逮捕から釈放までの経過を報告。逮捕が先で理由は後からついたこと、やっていないことを調書に書く警察側の扱いなどを話しました。「今回が十九回目の基地前での宣伝だったが、昨年までとは全く違った対応だった。権力を振りかざし、束になったとき、人間は変わってしまう。今後、増加するであろう権力の横暴に一枚岩となって立ち向かっていきたい」

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が「ビラ配布をするだけで逮捕されてしまうという民主主義に対する攻撃をはねかえすためにがんばりたい」と連帯のあいさつをしました。

 日本国民救援会中央本部の芝崎孝夫さんは「米軍再編問題などが背景となっている戦争する国づくりの中で、弾圧が増えている」と話しました。

 〓飾ビラ配布弾圧事件の被告の男性は「政府に対し反対の意見を言うのは許さないということのあらわれだ」と話しました。

 日本山妙法寺の僧侶・武田隆雄さんは「釈放・不起訴で事件が終わったわけではない。『一人の人権侵害はみんなの人権侵害』の意識を持ち、謀略・弾圧事件が増えているなか、権力を監視していく」と述べました。