横浜市長選の結果について 「市民の市長をつくる会」・「市民のための横浜市長をつくる学者・研究者の会」(2006.3.27)

 

「市民の市長をつくる会」ホームページ http://www.y-simin.jp/index.php

http://www.y-simin.jp/index.php?ID=99

 

 

2006年03月27日(月)

「横浜市長選の結果について」コメントを発表 [政策・見解]

市民の市長をつくる会と市民のための横浜市長をつくる学者・研究者の会は、横浜市長選挙の結果について以下のようなコメントを発表しました。

ご支援に心から感謝します。
今後も、格差を是正し、あたたかい市政を実現するため奮闘します。−横浜市長選の結果について−

   2006年3月27日     
   市民の市長をつくる会
   市民のための横浜市長をつくる学者・研究者の会


私たちは、今回の市長選で「格差を是正し、あたたかい市政に」7つの重点公約と11の緊急政策及び「よこはま福祉充実都市宣言」などの政策を掲げ、松川康夫候補を先頭に正々堂々と論戦をし、果敢に闘ってきました。
松川康夫候補は144,208票、得票率14.46%を獲得。健闘しましたが、当選する事は出来ませんでした。
   
当選できなかったとはいえ、政策論戦では福祉が最大の争点になり、松川候補が打ち出した「よこはま福祉充実都市宣言」が反響を呼んだのに対し、中田候補は「ばらまき福祉」「持続可能な福祉が必要だ」と言い訳に終始するなど松川陣営がリードしました。

私たちのこうした運動もあり、「冷たい市政は許せない」というかつてない各層の市民から、現市政への不満が出されました。しかし、その批判の多くが棄権となり、松川候補への支持に結集しきれず、市民のみなさんの期待に応えられない残念な結果となりました。

中田市政に対する強い批判がありながら、当選に至らなかったのは358万という大都市にもかかわらず、僅か14日間という短い選挙期間で松川候補の政策や人柄を広範な市民に広めるだけの力量が私達に不足していることも厳正に受け止めたい。

松川康夫候補に寄せられた市民のご支援に心から感謝致します。
又、松川康夫候補の当選のために物心両面のご支援を戴いた市内・県内・全国のみなさんに心からお礼申し上げます。

中田候補は4党(自民・公明・民主・ネット横浜)の支援を得て、約83万票を獲得し、当選しましたが、この得票数は支援した政党の昨年の国政選挙の得票数の52%、又、286万有権者の僅か29%を獲得したにすぎません。多くの市民が棄権という形で現市政を批判したものであり、4年間の中田市政が信任されたとは言えません。

それはマスコミの出口調査でも中田氏に投票した有権者の多数が松川候補が掲げた公約である、「高齢者にやさしい社会」「中小企業支援」「福祉や医療、環境政策を充実させてほしい」(朝日3/27)などの施策を望んでいることからも裏付けられます。

中田市政が行ってきた福祉きりすて、公的責任放棄、大規模開発や大企業支援、米軍住宅建設容認などへの厳しい批判と受け止めるべきです。
中田氏には今回の選挙結果を謙虚に受け止め、今後の市政運営に活かすよう求めます。
特に選挙中に行ったマスコミ各社の世論調査でも明らかになった福祉・高齢者対策、教育、環境など切実な市民の要望の実現に向けて具体的な解決を求めます。

私たちは選挙で掲げた「格差を是正し、あたたかい市政に」の重点公約を市政に反映させ、横浜市政が憲法を市政に活かし、市民の命と暮らし・平和を守る市政に近づくよう今後も奮闘するものです。

ご支援ご協力を戴いたみなさんに重ねてお礼を申し上げます。