「意見広告の会」ニュース340 (1)全国「憲法・教育基本法関係の催し」、(2)全大教が署名運動予定、(3)東京都知事、現代美術を腹にすえかね(2006.4.29)

 

 

「意見広告の会」ニュース340

*ニュースの配布申し込み、投稿は、
  qahoujin at magellan.c.u-tokyo.ac.jp まで、お願い致します。
   
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*「投稿」の場合は、その旨を当初から明確にしていただけると、確認のための時間が
かかりません。ご氏名、ご所属等の掲載方法などもご指定下さい。


** 目次 **
1 全国「憲法・教育基本法関係の催し」
     北から南へまとめています。
2 全大教が署名運動予定
     全国大学高専教職員組合
3 東京都知事、現代美術を腹にすえかね 
  カルチエ財団、展覧会の開会式でとんだ「とばっちり」
     石原都知事のフランス語発言に抗議する会


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1 憲法・教育基本法関係の催し
     北から南へまとめています。
* 2006429日 土曜日 13:30〜
 4.29 教育基本法・憲法の改悪をとめよう!宮城集会
 会場□□□:フォレスト仙台2Fホール(---
 参加費□□:入場無料
 講師・演目:講演:三宅晶子「教育基本法が変わるとどうなるの?」

民主教育をすすめる宮城の会 協賛 教育基本法の改悪に反対するアピール運動よびか
け人会議:みやぎ 宮教組気内民主教育を進める宮城の会 事務局TEL02223401
41
  FAX 0222742130


*映画人九条の会──「軍旗はためく下に」上映会のご案内
  銃殺、敵前逃亡、上官殺害……日本軍の中に何が起こったか? 女の執念
  が暴く、軍旗に隠された戦争と人間の真実!
  *カラー・ワイド作品/上映時間1時間36分*16ミリ上映
  監督深作欣二 原作結城昌治(直木賞作品) 脚本新藤兼人
  出演丹波哲郎・左幸子・藤田弓子・三谷昇・関武志・市川祥之助・中原
     早苗・内藤武敏・中村翫右衛門・江原真二郎・夏八木勲・寺田誠・
     山本耕一ほか
  日時/5月9日(火)18:4520:45
  *上映前に、深作欣二監督のご長男である深作健太監督のごあいさつを予
   定しています。
  *上映開始は19:05の予定です。
  場所/飯田橋・東京しごとセンター講堂(旧・シニアワーク東京)
     東京都千代田区飯田橋3-10-3
     東京しごとセンター地下二階 (03-5211-23078
     JR中央線飯田橋駅徒歩7
     地下鉄(東西線・有楽町線・南北線・大江戸線)飯田橋駅徒歩7
  参加費/1,000円  定員300名  申込方法は、事前予約制
  混雑が予想されますので、ハガキ・電話・FAX・メールなどで申し込まれた
   方に、先着順で「優先入場整理券」を送付します。
   (必ずご住所をご記入下さい)
   「優先入場整理券」を持って、当日18:40までにご来場ください。
   18:40以降においでの方、または「優先入場整理券」の無い方は、入場で
    きない場合がありますので、ご了承ください。

  映画人九条の会
   113-0033 東京都文京区本郷2129 グランディールお茶の水301
          映演労連内   電話 03-5689-3970 FAX03-5689-9585
    URL http://kenpo-9.net/  メール webmaster@kenpo-9.net


*輝け9条!許すな改憲!5・3石川県民集会
日時:5月3日(水)13:00〜
場所:石川厚生年金会館大ホール
http://www.kjp.or.jp/hp%5F22/Map/
講演:加藤周一
立体講談:神田香織
参加費:1000円
主催:九条の会:石川ネット/県民集会を成功させる会
   076−231−2110


2006514日 日曜日 開場13:00 開始13:30
 2006「日の丸・君が代」強制反対ホットライン大阪まとめ報告集会
 会場□□□:大阪国労会館・中会議室(JR環状線「天満」下車すぐ)
 参加費□□:800円
 講師・演目:講演 野田正彰さん(関西学院大学教員)「『君が代』強制が、教職員
と子どもたちをいかにむしばんでいるか」
Web
サイト:http://www7a.biglobe.ne.jp/~hotline-osaka/
報告 大阪各地の取り組み
         ホットライン活動のまとめ
         『日の丸・君が代』webアンケートのまとめ        
『日の丸・君が代』強制反対ホットライン大阪 090-6918-1172


*あまがさき九条の会発足1年記念講演会
憲法九条未来をひらく
日時:4月29日(土)14:00〜
場所:労働福祉会館大ホール(06−6481−4561)
参加券:500円
記念講演:小森陽一
主催:あまがさき九条の会06(6481)1133
 

*輝け!憲法9 平和のつどい 澤地久枝さん 〜いま、九条への思いを熱く語る〜未来
への人と人との絆 
日時 2006513()午後2時開演
会場 和歌山県民文化会館大ホール
内容 「九条の会」よびかけ人・澤地久枝さんの講演
   (サブ企画)合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」
主催 輝け!憲法9条平和のつどい 共催団体
詳細は下記「九条の会・わかやま」のページへ
 http://home.384.jp/kashi/9jowaka/9jonokai-waka.htm


*5月3日愛媛憲法集会
  憲法9条の改正で日本は平和になるのか? 憲法の力と可能性
  5月3日午後1時30
  講師 渡辺治(一橋大学教授)
  場所・愛媛県民文化会館メインホール
          http://www.ecf.or.jp/kenbun/kenbun_sisetu.html
  主催は「愛媛9条の会」を含む実行委員会
   TEL&FAX 089-913-0448


*06年憲法集会 九条の会・福岡
笑顔のために憲法九条
日時:5月3日(休)13:00〜
場所:福岡市民会館大ホール
http://www.picnic-net.com/hall/fukuoka%20civic%20hall.html
主催:九条の会・福岡県連絡会(092−752−3208)
 

*ながさき9条フェスタ2006春〜平和憲法を守ろう!講演会
  長崎で問う 日本社会の平和と自由 
  5月3日 13:3016:30
  講師 奥平康弘(「九条の会」呼びかけ人)
  会場・長崎市民会館文化ホール    http://www.pref.nagasaki.jp/bunka/halls/m
appage/n_s/nagasaki_bunka.html
  主催 長崎県九条の会
   問いあわせは市民運動ネットワーク 095-822-4098
 

 
2 全大教が署名運動予定
各単組委員長 殿
                 全国大学高専教職員組合
                 書記長 森田 和哉
   教育基本法改悪に反対する署名等の取り組みについて


教育基本法「改正」法案の今国会提出について、与党間で合意され、428日にも閣議
決定が行われ、国会に提出される状況となっています。会期末(618日)を控え、教
育基本法「改正」案の今国会成立を策して、会期延長問題も浮上しています。
 このことをふまえ、全大教として中立の立場を積極的に活かして、ナショナルセンタ
ーの違いを越えて、教育基本法の改悪に反対する幅広い共同をすすめるため、日教組、
全教両者の署名に賛同・協力することにしました。
 日教組は、教育基本法改悪に反対の立場を表明しており、その立場から署名は教育基
本法「改正」問題が国民的議論として浸透していない下で、拙速な法「改正」を行わせ
ないための広範な世論形成をはかるというものです。
 全教署名は、憲法・教育基本法改悪反対を正面に打ち出したものです。
 このことをふまえ、単組では下記の通り、取り組まれるようお願いします。

           記

1,
署名運動について
  (1) 目標 
    組合員の2倍を目途に日教組、全教署名の両方に協力
    下さるようお願いします。
  (2) 集約締め切り
    当面国会会期末を控え、531日(水)までに、第一次
    集約分を全大教必着で送付されるようお願いします。
    第二次集約は620日(火)とします。

2,
声明等の発表
  全大教として中央執行委員会声明を準備中です。
  各単組でも声明等の学内外へのアピール活動を行われるよう
  お願いします。

3,
関係団体との共同について
  各単組の条件に合わせて他団体との幅広い共同の取り組みを
  すすめるようお願いします。

*************************************
全国大学高専教職員組合 
   TEL 03-3262-1671  FAX 03-3262-1638
   
総務部 somu@zendaikyo.or.jp
     http://www.zendaikyo.or.jp


3 東京都知事、現代美術を腹にすえかね 
  カルチエ財団、展覧会の開会式でとんだ「とばっちり」
     石原都知事のフランス語発言に抗議する会
     http://www7a.biglobe.ne.jp/~mcpmt/toppagejp.html
現時点において、日本のメディアはこの出来事をいっさい報じていません

東京特派員ミシェル・テマン

2006年4月24日 リベラシオン
木曜〔4月20日〕、午後6時過ぎ、東京都現代美術館(MOT――10年前、木場公
園に建設された巨大な建物――の大ホールに、各界の著名人を含む1500人の人々が
招かれ、この春もっとも注目される文化イベントの開幕セレモニーが行われた。1年前
からパリと東京のカルチエ社スタッフが準備を進めてきた「カルチエ財団所蔵現代美術
コレクション」の会場が、ついにその門扉を開け放とうとしていたのである。門扉とい
っても、ただの門ではない。入り口は高さ5メール、スライド式の巨大な壁でできてお
り、招待客らはそこを通って一般公開前の会場内に導かれるのだ。4つのフロアにわた
って19室を占める展示場は、まるで迷宮のよう。美術館の建物がそっくり芸術の宮殿
に変身し、現代美術の偉業に捧げられた趣である。

「彼は酔っぱらってるのか?」――普通、日本の式典は、ありがたいお言葉をもって華
やかに開会を告げる。この日、開会の式辞の栄に浴したのは、炎と燃える(そして炎を
燃やしたがる)東京都知事、石原慎太郎、73歳である。彼の隣には、カルチエ・イン
ターナショナル会長ベルナール・フォルナス、東京都現代美術館館長・氏家齊一郎、カ
ルチエ財団理事エルヴェ・シャンデスも顔をそろえている。会場のざわめきが徐々に静
まる。しかし、石原は何も事前の準備をしていなかった。マイクを手に、正面の巨大ス
クリーンを見据えながら(そこには、硫黄質の雲、ボンデージ・アートの作品、暗殺さ
れた写真家アレール・ゴメスによる裸体などが映し出されている)、石原は、いくぶん
口ごもりながら、いつもながらの歯に衣着せぬ言辞を繰り出した。

「都知事は酔っぱらってるのか?」――彼の最初の数語に「ショックを受けた」ある日
本の有名スタイリストが首をかしげる。実のところ、東京都知事は、フロアの招待客た
ちを前にして、いつもながらのお家芸を披露してみせたにすぎなかったのだ。彼はすべ
てをぶち壊しにしてやろうと考えた。手加減などまったく抜きにして、彼は現代美術を
こき下ろし、愚かしくもそれを西洋芸術だけの専売品のごとく描き出してみせるのだっ
た。招待客に背を向けて話す尊大無礼、決めつけの口調と難解を装った語彙をもって、
石原は、展覧会そのものをこっぴどくやっつける。たった今、案内付きで鑑賞してきた
ばかりの展示がよほど退屈だったのだろう。「今日ここに来て、なにかすごいものが見
られるんだろうと思っていました。ところが、実際は何も見るべきものはなかった。」
イヤホーンで同時通訳を聴きながら、ベルナール・フォルナスはぐっと息をこらえる。

しかし、東京において、これだけの作家を一堂に集めた現代美術展は過去に例を見ない
ことであった。コンゴのシェリ・サンバからフランスのジャン=ミシェル・オトニエル
まで、アイルランドのジェームズ・コールマンからアメリカのデニス・オッペンハイム
まで、イタリアのアレッサンドロ・メンディーニからアメリカ女性作家ライザ・ルーま
で、12カ国から32人の作家たちが出品している。ライザ・ルーなどは、今回の企画
を「芸術の国連」と評しているほどだ。カルチエ財団が20年前から収集にいそしんで
きた芸術作品のすべてが、空路、海路、気の遠くなるような取り扱い注意の気配りとと
もに、今回、ようやく東京に結集させられたのだったが・・・・・・。

札付きのナショナリスト――こうした文化の財宝も、石原慎太郎のお眼鏡にはまったく
適わなかったらしい。「ここに展示されている現代美術は、まったくもって笑止千万な
ものである」と彼は付け加える。たとえば、先頃パリで人々の注目を集めたオーストラ
リアのロン・ミュエクによる巨大な彫刻作品「ベッドのなかで」も、石原には揶揄の対
象だ。「ベッドのなかの巨大な母親像は、まるで赤ん坊のような目をしている。」ほか
ならぬ、この作品こそは、展覧会のポスターとカタログの表紙にも選ばれた目玉作品な
のだ。

常々、ナショナリズムと朝鮮・中国への敵視の言説で知られる石原は(2004年には
フランス語をも痛罵した)、1999年以来、東京都知事をつとめる元・人気小説家で
ある(1955年、日本のゴンクール賞に当たる芥川賞を受賞)。みずから余暇には絵
を描いて過ごすというが、末っ子〔石原延啓〕とは仲違いしており、そしてその末っ子
というのが、これまた折悪しく画家なのである。ここぞとばかりに彼が述べるところに
よれば、「見る者に説明を要する現代美術というのは無に等しい。」そして、最後のと
どめのように、「日本の文化は西洋文化よりもよほど美しい。」会場内には衝撃が走っ
た。一部には、これを冗談と受けとめ、笑い声を上げる人もいる。しかし、多くの人々
は憤慨をあらわにした。

席に戻って天井ばかりを凝視している東京都知事に続いて挨拶に立ったのは、ベルナー
ル・フォルナスである。彼は、一転して、今回の出展作家たちにさかんな讃辞を送った
。挨拶のなかでフォルナスが、ジャン=ミシェル・アルベローラ、松井えり奈といった
画家たちから、森山大道といった写真家まで、東京都現代美術館に展示されている作品
を「重要な傑作」と評するにおよんで、会場から一斉に拍手喝采が巻き起こる。こうし
て、石原の主張も宙に浮いた格好となる。