北朝鮮のテポドン 日々通信 いまを生きる 第210号(2006.6.19)

 

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       >>日々通信 いまを生きる 第210号 2006年6月19日<<

 

         伊豆利彦 http://homepage2.nifty.com/tizu

 

        北朝鮮のテポドン

 

        北朝鮮のテポドン発射準備と思われる動きについて、その真相が不明

        なままに、政府が真っ先かけてが騒ぎ立て、いまににもミサイル攻撃

        がおこなわれる危険があるような脅威があおり立てられている。

 

        北朝鮮を包囲する日米の軍事体制は圧倒的に強大で、北朝鮮に大きな

        圧力を加えている。北朝鮮の真意は不明だが、彼我の軍事力から考え

        て、先制攻撃することは考えられない。

 

        日米をはじめ世界各国は多数のミサイルを配備し、人工衛星の打ち上

        げも頻繁だ。北朝鮮の外交駆け引きと思われるテポドン発射実験にこ

        れほど大騒ぎするのは、緊張を高めて、日米軍事体制を強化する意図

        が隠されているのではないかと疑われる。

 

        お前が馬鹿なら私も馬鹿だ。馬鹿と馬鹿なら喧嘩だよ。

 

        夏目漱石が一時しきりに言っていた言葉である。

        相手があってこちらがある。こちらがあって相手がある。

        彼我の関係を無視して一方が一方を攻めることはできない。

 

        たとえ、北朝鮮が発射実験をしたところで、当たり前のことではない

        か。何も騒ぐにあたらないと思う。

 

        このごろ、<しんぶん赤旗> がテポドンの実験について報道しない

        と言って攻撃する投書があった。

 

        その実態が不明なまま、反朝鮮、日本の軍備拡大、MD導入をはかる

        勢力が大騒ぎしている現在、報道に慎重なのは一つの立場だと思うが、

        この投書者は北朝鮮からミサイルがどんどん撃ちこまれるてもいいの

        かと脅迫していた。

 

        また、「竹島の領土権の早期確立に関する請願」に共産党が保留した

        ことについても、同党の立場からすれば、反対すべきなのに、保留す

        るのはけしからんと攻撃していた。

 

        同投書は赤旗の記事を紹介しているが、その見出し

 

        <竹島問題請願

        交渉による解決遠ざける

        参院外交防衛委 緒方議員が採択保留表明>

 

        を紹介せず、保留の理由を隠蔽して、ひたすら共産党攻撃の道具にし

        ている。

        http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-06-16/2006061602_05_0.h

        tml

 

        日本共産党は現在、平和勢力の一つの柱であり、その活動に期待して

        いる。

        私は私の掲示板が反共攻撃の道具となるのを好まない。

 

        元来、侵略戦争を肯定し、中国、韓国、朝鮮に対する中傷誹謗をこと

        とする投書者なので、この投書者の記事は削除することにした。

 

        意味不明の文章をながながと書き込まれたり、善意の投書が部分を拡

        大して非難攻撃されるなど、読者の多くも迷惑している。

 

        今後私の掲示板の方針としてこの手の投書者の投書は削除する方針で

        ある。

 

        問題山積のまま国会が閉会された。共謀罪、国民投票報、教育基本法

        も継続審議だ。日米軍事体制の再編強化も審議されないままに終わっ

        た。

 

        会期延長もせずに、これらの問題を中途で投げ出すのはなぜか。

        しかもいま、村上ファンドの問題が浮上した。福井日銀総裁の問題は

        氷山の一角ではないのか。どれほどの政官財の要人が関係しているか

        わからない。ライブドア問題の竹中、武部、小泉などといい、金融緩

        和政策とむすびつく勢力の問題は量り知れない。そしてその背後に外

        国資本の問題があることは、これらの勢力が登場した当初から言われ

        ていた。

 

        ここに小泉政権の本質が隠されているのではないか。

        小泉、竹中はこの問題の追求を逃れて、メディアはテポドンとサッカ

        ーと後継者問題でもちきりだ。

 

        掲示板に国会閉会と小泉内閣について読者の意見を求めています。

        皆さんのご意見を書き込んでいただければうれしい。

        私への返信も適宜掲示板に掲載させていただきます。

 

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         漱石の言葉

        「吾輩は猫である」から

 

         今の世の働きのあると云う人を拝見すると、嘘をついて人を釣る事

        と、先へ廻って馬の眼玉を抜く事と、虚勢を張って人をおどかす事と、

        鎌をかけて人を陥れる事より外に何も知らない様だ。中学などの少年

        輩までが見様見真似に、こうしなくては幅が利かないと心得違いをし

        て、本来なら赤面して然る可きのを得々と履行して未来の紳士だと思

        っている。これは働き手と云うのではない。ごろつき手と云うのであ

        る。吾輩も日本の猫だから多少の愛国心はある。こんな働き手を見る

        度に撲ってやりたくなる。こんなものが一人でも殖えれば国家はそれ

        だけ衰える訳である。こんな生徒の居る学校は、学校の恥辱であって、

        こんな人民の居る国家は国家の恥辱である。恥辱であるにも関らず、

        ごろごろ世間にごろついているのは心得がたいと思う。日本の人間は

        猫程の気概もないと見える。情ない事だ。こんなごろつき手に比べる

        と主人などは遥かに上等な人間と云わなくてはならん。意気地のない

        ところが上等なのである。無能なところが上等なのである。猪口才で

        ないところが上等なのである。

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        曇り空だが雨が降らないのはありがたい。

        お元気でお過ごしください。