《安倍政権がめざしているのは日本の軍国主義化だ》 森田実の言わねばならぬ[437](2006.10.19)

 

森田実の時代を斬る http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/TEST03.HTML

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02988.HTML

 

2006.10.19(その1)
森田実の言わねばならぬ[437]

安倍内閣徹底批判【12】
北朝鮮を一方的に追い詰め、暴発に追い込もうとしているかのようなブッシュ政権の力の政策に追随するだけの安倍政権のやり方は非常に危ない。安倍政権がめざしているのは日本の軍国主義化だ。

「窮鼠猫を噛む」(『塩鉄論』)
[ブッシュ政権と安倍政権の力の政策は、北朝鮮を「窮鼠」にする危険がある]


 米国ブッシュ政権は、北朝鮮に逃げ道を与えずに徹底的に追い込み、暴発させようとしているかに見える。そしてブッシュ政権は、この機をとらえて、日本を軍国主義化しようとしているように見える。
 北朝鮮が暴発したとき、北東アジアの平和は崩れ、戦争になる。われわれ日本国民が受ける被害は甚大なものとなろう。ところが安倍政権は、ブッシュ政権の北朝鮮暴発誘導政策ともいえる危険な政策に追従し、便乗して、危ない冒険主義の道を突っ走っている。安倍政権は戦争をしたがっているように見える。
 この安倍政権をテレビ、大新聞が支持し、応援し、戦争政策を煽り立てている。このマスコミの暴走に影響されて、国民の平和意識が急速に薄れてきている。大新聞の世論調査によると、安倍内閣と自民党の支持率が急伸している。平和憲法をもつ日本の国民の多くが、ブッシュ・安倍・自民・公明のアジア平和破壊・戦争誘導政策に賛同している。まさに悲惨そのものである。
 超大国アメリカのブッシュ政権は、米国と比べれば弱小国にすぎない北朝鮮を、猫が鼠を弄ぶかのように、追い詰めている。安倍政権は、ブッシュ政権の力の政策に便乗して、日本を軍国主義化しようとしている。安倍自公連立政権は戦争推進政権である。

 北朝鮮の暴発を食い止める方法はある。ブッシュ政権が米朝協議を受け入れることである。
 日本政府は、どうしてブッシュ政権に米朝協議を要請しないのか。韓国も中国もロシアも、北朝鮮の周辺国は米国政府に米朝協議を求めている。これが平和を守る道である。
 ブッシュ政権は、頑なに米朝協議を拒んでいる。ブッシュ大統領は、かつて米国が北朝鮮に騙されたことを米朝協議を拒む理由にしている。これは二度と騙されたくないという些細な理由にすぎない。超大国の指導者らしくない“卑小な論理”である。
 日本政府は、ブッシュ政権に米朝協議受け入れを強く要請すべきである。
 日本のマスコミは、なぜ、このことを主張しないのか。平和を維持する方法があるのに、なぜ、それを求めないのか。ブッシュ政権の力の政策に追随するだけの安倍政権に、平和政策をとるよう要求すべきである。それをしない安倍首相に「美しい国」などという資格はない。
 北朝鮮に戦争を起こさせてはならない。ブッシュ政権と安倍政権の北朝鮮暴発誘導政策を止めなければならない。安倍首相は「対話と圧力」を口にするが、安倍政権に北朝鮮政府と対話する意思はなく、圧力(対決)一本槍である。安倍政権には「対話」はない。このごまかしを許してはならない。