横浜市立大学の英語教育について 伊豆利彦のホームページ(2006.11.2)
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横浜市立大学の英語教育について
名前:一読者 日付:11月1日(水)
23時21分
横浜市立大学の英語教育が破綻寸前である.こんな教育をやっているのは,全国でも横浜市立大学だけであろう.ゆえに全国の大学人からはまったく相手にされていないといってよい.
TOEFL500点を設定した人は,語学教育を何だと思っているのであろうか.本来ならば,語学教育を通じて,言語とは何か,外国語は人間にとってどういう意味をもつものなのかを問う作業のはずである.いまや英語の読み書きは単なる資格試験になった.
日本の大学では伝統的に訳読という授業が行われてきた.そしてそれは歴史的に効果を挙げてきたことも否定できない.当局は日本の大学の英語教育を根本から否定しているといえよう.TOEFLやTOEICで測れる英語力はほんのわずかな側面でしかない.
もし来年大量の留年者が出るとしても,その責任を現場の英語教員になすりつけることだけはやめてほしい.異常な制度のもとで異常な仕事をさせられているだけである.そのうち教員も学生も尻に帆を掛けて逃げ出すのではなかろうか.