「中田宏」横浜市長の側近が「美人ホステス問題」追及市議の口封じ 『週刊新潮』2006年11月23日号(2006.11.23)

 

 

「中田宏」横浜市長の側近が「美人ホステス問題」追及市議の口封じ 『週刊新潮』2006年11月23日号(2006.11.23)

 

露骨な資金集めや高額の退職金を批判されている中田宏・横浜市長(42)だが、今度は「愛人問題」なのだという。しかも、市議会でそれを追及されそうになったら、側近がさっそく"口封じ"――

 

 さる10月6日の横浜市議会、質問に立った無所属クラブの太田正孝市議が、1通の手紙をかざすと中田市長に向かってこう切り出した。

 

 「(都市経営局の)局長が手紙を寄こしました。(内容を読み上げ)これを見て正直涙を流しました。こんな方がいるのかと、横浜市に。(局長が辞任してまで質問を止めてほしいというのなら)委員会を爽やかに終わらせてやろうと思った。ところが(中略)聞いたら市長に言われたから辞めないという。これはひどい。騙しのテクニックだよ!完全に太田正孝の発言を封じようとしたのかなと思うんです」

 太田氏が何を怒っているのかと思ったら、どうやら中田市長の"側近"に、まんまと質問を封じられてしまったというのだ。

 地元の新聞記者が言う。「太田氏が読み上げた手紙というのは、中田市長の"右腕"ともいわれる都市経営局長が書いたもので、"自分のクビと引き換えに9月末の議会で予定している質問を止めてほしい"という趣旨なのです。それ自体非常識なんですが、太田氏は局長の覚悟に免じて質問をいったん止めた。ところが当の局長が知らん顔で居座ったので、太田さんは騙されたと思ったわけです」

 答弁に立った中田市長も、他人事みたいな口ぶりだ。

 「本人(局長)からはそうした覚悟(辞職)について以前から聞いたことがありますが、そういうことについては軽々に考えてはいけません、と言ってきたところであります」

 それにしても、中田市長の"側近"が口封じしようとした質問とはどんなものだったのか。

 

『ナナ』というホステス

 

 「私は中田市長の女性問題を取り上げるつもりだったのです」

 とは、当の太田氏だ。「市長には以前から女性問題についての噂が流れていました。地元のミニコミ紙や怪文書などにも横浜市内の高級クラブのホステスといい仲だと書かれていたんです」

 確かに中田氏は、2期目の市長選と前後してその手の文書がずいぷんばら撒かれたものだ。なかには、〈『ナナ』という源氏名のホステスとインターコンチネンタルホテルに行った〉などという妙に具体的なものまである。

 「そんな破廉恥なことがあるのかと、私も気になって調べてみたら、確かにホステスは実在するし市長とも会ったことがあるようだ。市議会には、それを追及してほしいという請願書も寄せられている。そこで、中田さんが潔白だというのなら一度きちんと釈明するべきだと思って、質問を予定していたんです。それがあんな形で封じられてしまったんですよ」(同)

 そこで、中田市長に聞いてみると手紙については一切関わりがないとした上で、「匿名の怪文書の内容について、臆測でものを論じる前に、それを言っている人たちに事実関係を確かめていただきたいと思います」

 だったら議会で答えたらよかったのに。