横浜市立大学、『いまそこにある危機』 一読者 「伊豆利彦のホームページ 掲示板」(2006.12.8)
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4631.いまそこにある危機
名前:一読者 日付:12月8日(金)
18時55分
朝日新聞紙上でも大きく報道された通り,横浜市立大学の英語教育の問題点は全国的な関心となっている.しかしその記事は事実のみを端的に伝えているだけであり,大学が孕んでいる根の深い病理には及んでいないようである.
強権的な大学改革に多くの教員が反対していたことは,商学部・国際文化学部・総合理学研究科各教授会の決議によっても明らかである.しかしながら,横浜市立大学は小川恵一,布施勉,小島謙一,馬来国弼らの曲学阿世の徒によって壊滅的な打撃を受けたといってもよいであろう.
本来民主的な学風を特色とする横浜市立大学は,大企業の社長,官僚組織のトップ,特命全権大使,国立大学教授などの多くの有為な人材を輩出してきた.その歴史と伝統はここで絶たれたと見なくてはなるまい.
きわめて困難なことだが,横浜市立大学が真に生き返るためには,横浜市立大学自身による真の改革が必要である.それは容易には実現され得ないであろう.しかしほかに方法はない.日本の研究者は研究者同士の連帯が弱いのではなかろうか.