「意見広告の会」ニュース391(2006.12.29) (1)新春集会 教基法「改正」後の世界を批判的に展望する 教基法「改正」情報センター、(2)教育基本法「改正」反対の意外な面々 asahi.com 2006年12月26日、(3)案内 新しいHP 「宇宙の平和利用」の原則を堅持しよう! 石附 澄夫(国立天文台)

 

 

「意見広告の会」ニュース391

  

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** 目次 **

1 新春集会 教基法「改正」後の世界を批判的に展望する

     教基法「改正」情報センター http://www.stop-ner.jp/ 

2 教育基本法「改正」反対の意外な面々

     asahi.com 200612261623

3 案内 新しいHP 「宇宙の平和利用」の原則を堅持しよう! 

     石附 澄夫(国立天文台)

 

 

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1 緊急!新春集会 教基法「改正」後の世界を批判的に展望する−「改正」後の教育

の展開、新学力テスト体制、そして安倍政権の批判的検討−

 

日時:2007114日(日) 午後1時から

場所:東京大学教育学部156教室(本郷三丁目駅下車徒歩5分)(予定)

 

報告(いずれも仮題):

進藤兵(名古屋大学)「06年教基法以後の安倍政権−その批判的検討−」

市川須美子(獨協大学)「新学力テスト体制の教育法的検討」

中嶋哲彦(名古屋大学)「新学力テストへの自治体の不参加の行方」他

 

政府法案は1215日に参議院本会議において可決され、1222日には公布・施行されま

した。07年は、「改正」教基法(あえて、06年法と呼びます)の具体化を阻止し、教基

法(47年法と呼びます)を再び市民の手に取り戻すための初年となります。

 

公布・施行という事実を目の前にして、元気をなくしている方もいると思います。しか

し、いつまでも休んではいられません。正月休みに英気を養った直後に、「“改正”後

の世界を批判的に展望する緊急!新春集会」に参加しませんか?

 

この集会では、「改正」後の世界がどのように具体的に展開するのかをはっきりさせ、

「改正」後の世界の教育改革の要となる新学力テストの実施をどのようにストップでき

るのかを考えようと思います。また、憲法改正とも絡み、安倍政権がどのように展開し

ていくのか、それにどのように対抗すべきなのかも考えたいと思います。

 

114日に、皆様にお会いできることを今から楽しみにしています。

 

 

2 教育基本法「改正」反対の意外な面々

     asahi.com 200612261623

 

 12月12日午前、教育評論家の尾木直樹さんは、参議院議員会館内の会議室でマイ

クを握り、こう切り出した。

 「組織の一員として記者会見するなんて初めてです。評論家としては組織に縛られず

、いつも自由な立場でいなければならないと思ってきましたから。でも、いまはすごく

せっぱ詰まった気持ちです」

 尾木さんをこんな気持ちにさせたのは、すでに衆議院を通過し、参議院で審議中だっ

た教育基本法改正案だ。15日、参議院でも可決され、成立した。

 

 ●何もしないの悔しい

 尾木さんと共に記者会見に臨んだ日本大学文理学部の広田照幸教授(教育社会学)も

、これまではこうした運動に参加することを避けてきた。自らの考えは研究成果で発表

する誠実な研究者でありたかったから。でも今回は、「気がつくと、国会前でメガホン

を持って、反対を叫んでいた」

 13日にキャンドルを手に改正反対を叫び、国会を取り囲んだ4000人の中には、

自称「1カ月前までは反対運動をしようなんて思ってなかった学生」の浅野大志さん(

22)の姿も。埼玉大学教育学部に学び、小学校教員を目指している。参院特別委の公

聴会で、公述人として発言もした。

 そして、文芸評論家の斎藤美奈子さんまでが、「久々に市民運動意識に目覚めた(笑

)」と、知人らにメールを書き送り、こんな言葉で、改正案の今国会での採決を阻止し

徹底的に審議するよう求めるネット署名への参加を呼びかけた。

 「ずっとヤキモキしていたのでしたが、絶望するにはまだ早いってことで。何もやら

ないのって悔しいじゃないの」

 いつもはクールな知識人たちが熱くなっているのは、なぜなのか。

 広田さんは言う。「教育基本法は教育における憲法。成立しても明日から何かが変わ

るわけではありませんが、教育に関するすべてのことに影響を及ぼす。5年後は教育を

巡る空気の組成が変わっているでしょう」

 教育の理念や原則、枠組みと、政治や行政の責務を規定した現行法が、権力の介入を

規制し教育現場の自由や自律性を保とうとしているのに対し、改正案は子どもや家庭に

、「かくあるべし」という像を押しつけ、命令し、縛るものになっている、と。

 その最たるものが、新設された「教育の目標」という条項だ。「真理を求める態度」

「勤労を重んずる態度」「国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和

と発展に寄与する態度」などを達成することが教育の目標だと、こと細かく定める。

 斎藤さんは言う。

 「日本の教育は戦後61年間、現行法の下で理想の教育を目指してきた。もはや空気

のようなものだったけど、改正後は過剰に意識されるでしょうね。しかも、『態度』の

オンパレード。『態度悪いぞ』とチェックされるようになりますよ。だいたい、法律に

人格を規定される必要なんてあるんでしょうか」

 文部科学省は次期国会で、学校教育法の改正を目指している。学校の種類や、何年間

で何を学ぶかなど、学校制度の基本を定める法律だ。幼稚園から大学まで、各段階の目

標に、愛国心などの徳目が盛り込まれる可能性がある。

 

 ●「可能性はまだある」

 教育基本法改正案は、政府に「教育振興基本計画」を策定するよう求めており、教育

に関する予算はこの計画に基づき配分される。計画には学力テストが含まれる予定で、

成績のいい学校に予算が重点配分されることも危惧される。

 広田さんらが呼びかけ人になり斎藤さんも賛同したネット署名には1万8084人が

参加し、全国で反対集会やデモ、署名活動が続いた。斎藤さんは、こう期待する。

 「メディアを含め、この改正で何が起こるのかに人々が気づくのは遅かったけど、こ

の秋以降の盛り上がりはすごかった。法律は成立しちゃったけど、現場の運用で行きす

ぎを止められる可能性は、まだあるんじゃないでしょうか」

 

 

3 案内 「宇宙の平和利用」の原則を堅持しよう!

     石附 澄夫(国立天文台)

 

このたび、この問題に関してホームペ−ジを立ち上げましたので、ご報告申し上

げます。URLは、

   http://homepage2.nifty.com/space_for_peace/ 

です。ニュース374号を若干手直ししたものがここで入手できます。この問題

関連の資料を順次アップロードしてゆくつもりです。