横浜市立大学“昇任人事問題”、不誠実回答を繰り返す大学当局 『横浜市立大学教員組合週報 組合ウィークリー』(2007.11.13)

 

資料

横浜市立大学教員組合、透明で公正・公平な昇任人事を保障するため教授会に詳細な審査報告書全文の提示を 『全国国公私立大学の事件情報』(2007.11.5)

横浜市立大学、教員有志の質問状に対する学長回答 「教授会で人事を審議しないのは学校教育法の規定からして合法」 『全国国公私立大学の事件情報』(2007.7.13)
横浜市立大、昇任人事問題 大学のシステムとその運用は憲法違反 『全国国公私立大学の事件情報』(2007.6.5)

 

 

横浜市立大学教員組合週報 組合ウィークリー 2007.11.13

 

●要求書を再度出しました

 

本年4月の昇任人事に関しての、教員組合からの10月31日付「要求書」に対して、当局から、8日「回答」があったものの、詳細な審査報告書は「特定の個人に関わる情報も含まれているという御意見や御指摘もあり、公開しておりません」と繰り返すばかりで、何ら質問に答えようとしない、回答とすらいえないものでした。

 

そこで、昨日11月12日、あらためて、下記の要求書を再度出しましたので、お知らせいたします。

 

公立大学法人横浜市立大学

理事長 宝田 良一 殿

学長 ブルース・ストロナク 殿

副理事長 松浦 敬紀 殿

2007年11月12日 横浜市立大学教員組合執行委員長 永岑 三千輝

 

要求書

 

 教員組合の10月31日付要求に対して、11月8日付で当局から文書回答があったが、とても「回答」とはいえない、回答の体すらなしていないものである。

 

詳細な審査報告書は「特定の個人に関わる情報も含まれているという御意見や御指摘もあり、公開しておりません」というなら、当該個人情報部分のみを伏せたものであったとしても、まずそれを全教授会構成員に示すよう求めているのであり、それすら当局は示そうとしないことは、いかにしても不可解極まりない。

 大学における教員の昇任等の人事は、学問業績等にかかわるきわめて専門性の高い問題の客観的評価なくしては成り立たない。それらが明確に示せない人事をおこなうことは、透明性ならびに公平性への疑いを呼び起こすことに他ならず、それはとりもなおさず、公立大学法人横浜市立大学としての自滅的行為である。

 

よって、ここに再度10月31日付要求に対する誠意ある対応を求めるにあたり、まず第一に、詳細な審査報告書に関して下記の事項(要求書内の(1))を、ただちに示すことを強く要求するものである。

 

 

まず、公開していないという審査報告書について、総頁数何頁であり、総行数何行であり、総文字数何字のものであるのか。各審査対象者毎に、明示することを求める。