中田・横浜市長パーティー券購入 複数の市消防署員関与 アサヒコム(2007.12.6)

 

http://www.asahi.com/national/update/1205/TKY200712050360.html

 

 

中田・横浜市長パーティー券購入 複数の市消防署員関与

2007年12月06日07時12分

 横浜市の中田宏市長を支援する政治団体が05年4月に開いた政治資金パーティーに絡み、市内の消防団幹部らが組織的にパーティー券172万円分を購入した際、横浜市の複数の消防署員が事務作業などで関与していたことが5日、わかった。地方公務員法は職員の政治的行為を制限し、政治資金規正法は公務員の地位利用によるパーティー券のあっせんを禁止している。横浜市安全管理局は内部調査を始めており、「必要があれば関係した職員を処分する」としている。

 政治資金パーティー「横浜を発展させる集い」は05年4月26日、横浜市西区のホテルで開かれた。主催は、市長を支援する政治団体「翔けヨコハマの会」で、会費は1人1万円だった。

 市安全管理局によると、市消防団長会の呼びかけで、横浜市内の21消防団のうち18消防団の幹部らが購入することになったという。このうち西消防署、栄署、青葉署、磯子署の計4消防署の消防団担当の署員らが購入者名簿の作成などの事務作業を担当した。署員が会費の納入先になっていた消防署もあるという。

 翔けヨコハマの会の05年度の政治資金収支報告書によると、「集い」では2754人がパーティー券を購入し、4294万円の収入があった。同会は05年6月から12月にかけて、中田市長が代表の政治団体「中田ひろし事務所」に計1100万円を寄付している。

 横浜市をめぐっては、東京都町田市長(前・横浜市港北区長)が自身の政治資金パーティーに関し、06年に政治資金規正法違反(公務員の地位利用)罪で略式命令を受けた際も市幹部が関与しており、中田市長はじめ88人が処分を受けている。

 市安全管理局の橘川和夫局長は朝日新聞の取材に対し「消防団長会の政治的な行為には問題はないが、局の職員が関与したことについては不適切だった」と話している。