横浜市長・43歳 中田宏は海外視察をサボってキャバクラで「ホステスおさわり」 ワイセツ市長のハレンチ追及第3弾 本誌記事を「提訴」の次は「刑事告訴」の茶番 『週刊現代2007年12月1日号』

 

 

横浜市長・43歳 中田宏は海外視察をサボってキャバクラで「ホステスおさわり」 ワイセツ市長のハレンチ追及第3弾 本誌記事を「提訴」の次は「刑事告訴」の茶番 『週刊現代2007年12月1日号』

 

 

"指入れ合コン"、公金横領疑惑に続いて本誌は「公務放棄」の事実をつかんだ。『EXILE』のメンバーと訪れた六本木の店で酔っ払った彼は、女性の太股を撫で回したり、抱きついてみたり――しかもその日は、本来なら海外視察でアメリカに飛んでいるはずだった

 

ドタキャンで4日聞の記念事業がぶち壊し

 

 中田宏・横浜市長(43歳)が、人気ヴォーカル&ダンスユニット『EXILE』(エグザイル)のリーダー、HIRO(38歳)、ヴォーカルのATSUSHI(27歳)らと、東京・六本木の高級キャバクラ『E』に現れたのは10月25日の深夜のこと。中田市長は、接客にあたったホステス・Aさんに対し、この集まりを、

 「落ち込んでいるオレを、ずっとファンだった『EXILE』に慰めてもらう会」

 と説明した。それから約4時間にわたって中田市長は、1時間一人2万5000円の最高級ルームで乱痴気騒ぎを繰り広げたのだった。

 若さとクリーンを売り物に全国区の知名度を誇ってきた中田市長。本誌は過去2週にわたって彼のハレンチな素顔を暴いてきた。11月10日号では、被害者女性の証言から、妻子ある中田市長が、女子看護学生との合コンの席で、嫌がる女子学生の乳房をもみ、性器へ2本の指を挿入するなどの呆れたワイセツ行為を行っていたことを明らかにした。また11月17日号では、公金横領疑惑を報じた。中田市長の政治資金パーティを主催したこともある有力後援者が、横浜市から発注された仕事をピンハネし、外部監査人から「不適切だ」と指摘されていたのだ。この後援者は「尊敬する人は山口組三代目」と公言する"黒い人脈"を持つ人物でもある。

 これに対して中田市長は、「指入れ合コン」の記事を名誉毀損だとして本誌を提訴すると発表。さらに「公金横領疑惑」の記事発売後は小誌を刑事告訴したという。しかし、今回本誌は、中田市長の政治家としての資質が問われるような、重大な問題をつかんだのである。

 10月25日から11月3日までの10日間、中田市長はアメリカの3都市(サンディエゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ)に出張することが決まっていた。

 なかでも最大の行事となるのが、10月25日から28日までのサンディエゴ訪問。横浜とサンディエゴは姉妹都市になっており、その50周年式典や関連の記念事業が、この間に行われることになっていた。

 ところが出発直前の24日夕刻、市長は急きょ海外視察を延期する。市職員宛のメールや自身のホームページで書かれたその理由は、〈サンディエゴは、大変な山火事で、(姉妹都市提携)50周年記念の日程を断念しました〉

 というものだった。しかし、「横浜・サンディエゴ友好委員会」会長で、元自民党横浜市議の鈴木正之氏はこう話す。

 「市長はドタキャンしましたが、市議会議員などを含むわれわれ約80名の交流団は全員、サンディエゴに行き、記念式典に参加しました。火災を理由に来なかった人はだれもいませんし、そもそも市内は無事でした」

 中田市長がドタキャンしたことにより、予定されていた記念植樹祭や姉妹都市提携再署名式などは中止。両市の市長や市民400人が参加予定だった祝賀昼餐会も規模が縮小された。さらに在ロス日本総領事が「中田市長が来ないのなら」という理由で参加をとりやめるなど、記念事業全体がぶち壊しにされてしまったのだ。鈴木氏は言う。

 「山火事があったからこそ現地に行き、人々を激励したり、お見舞いをするのも姉妹都市の長としての務めじゃないんですか。それなのに、中田氏はドタキャンしたばかりか、祝賀行事にお祝いのメッセージひとつ寄せなかった。この日のために準備を重ねてきた現地の責任者である在米邦人の会長さんは、よほど悔しかったんでしょう。最後の挨拶で『本当に残念です』といいながら、泣いていました」

 まさに、横浜市に恥を塗るような行為である。

 

おさわりの手つきがいかにも遊び人

 

 では、「公務放棄」した中田市長はその間、何をしていたのだろうか。(上の表を参照)。とりあえず舞台を六本木に戻そう。

 市長一行がキャバクラ『E』に現れた10月25日は、本来ならサンディエゴに向かっていなければならない日のはずだ。彼らは『E』で最高級の個室、「ロイヤルVIPルーム」に通された。前出のホステス・Aさんが語る。

 「中田さんは入ってきたときからベロベロに酔っ払ってましたね。正直、最初は誰だか分からなかったんですが、『オレ、横浜の市長だよ』とアピールしていたので、ようやく気づきました。彼はあまり機嫌がよくないようでした。『オレは病んでるんだ〜、病んでるんだ〜、もう嫌なことがあったから、今日は飲むッ! オレ今度、「週刊現代」に叩かれるんだ〜。疲れちゃったよ〜』と甘えた口調で言っていました。一緒に来た7〜8人の人たちはすごい気を遣っていて、必死に盛り上げていましたよ」

 市長が語ったとおり、じつはこの前日、本誌は前述した"ワイセツ合コン"について、彼に取材を申し込み、「『合コン』の事実はありません」という回答を得たばかりだったのだ。

 ハイペースで飲み続けた市長は、カラオケが始まると、調子が戻ってきた。

 「『EXILE』が自分たちの曲を歌うと『オレ、感動してきたよ!』とか言い始めて、だんだん中田さんもノッてきて、ATSUSHIと『EXILE』の曲『One 1ove』をデュエットで熱唱したりしてました。彼は前から『EXILE」のファンだったみたいで『デュエットできて幸せだ! テンション上がってきた!』と喜んでいました。その後、誰か分かりませんが携帯で電話をかけて『オレさー、「EXILE」と一緒に歌ったんだよ!』とか自慢してました」(接客についたホステス・Bさん)

 すっかり機嫌の直った中田市長は、得意の"芸"まで披露し始めた。

 「ノリノリになった中田さんが胸ポケットから突然トランプを取り出して、手品を始めたんですよ。中田さんがシャッフルしたトランプから、女のコが一枚のカードを選んで引くんです。そうしたら、トランプがいつの間にか市長の名刺に変わってるんです。そのお手並みを見て、『うわーこの人、遊びなれてるな』って思いましたね」(Aさん)

 その見事な手品を披露した際に、あるホステスに渡された名刺が、32ぺージに掲載したものである。

 さらに、中田市長は、「指入れ」とまではいかないが、しっかり「おさわり」もやっていた。

 「太股から膝にかけての部分を撫でたり、腰に手を回したりしてきました。手つきがいかにも遊び人のソレで、うまかった」(Aさん)

 「彼の両側に女のコがついたときには、抱きつくように両方のコの腰に手を回して、ニタニタ笑ってましたね」(Bさん)

 結局、市長一行の豪遊は約4時間続いた。代金は「『EXILE』のほうが払った」(Bさん)という。

 海外公務を放棄し、このように遊んでいた中田市長だが、横浜市役所が作成している「市長行動記録」によれば、豪遊の翌日、26日は午後からの出勤となっている。酒を飲みすぎて二日酔いとなってしまったのだろうか。結局、同日は午後から副市長との面会など、5件の仕事をこなした市長は、27日、28日の二日間を「外出」している。

 「ふつう、休みをとったならば、『休暇』などと書き、外で仕事をしたのならば、仕事の内容を書きます。『外出』などという表記はみたことがありません」(横浜市議・太田正孝氏)

 じつはキャバクラ豪遊中、中田市長はホステスをデートに誘っている。

 「中田さんは『土曜(27日)に札幌でやる日本シリーズ第1戦(日本ハム対中日戦)のチケットを2枚買ったんだよ。一緒に行ってくれる人を探しにきたんだ』って言ってました」(『E』のホステス・Cさん)

 この計画が実行されたのだとしたら、中田市長は公務をサボって野球を観戦していたことになる。

 結局市長が渡米したのは10月29日になってのことだった。前出の鈴木氏が呆れた表情で語る。

 「横浜にとってサンディエゴ市は最初に姉妹都市提携を結んだ街。日本全国でも2番目に古い姉妹都市関係なんです。そんな歴史のある姉妹都市との50周年記念行事をドタキャンして、そんなことをしていたなんて……常識外れです。市長の資格はありません」

 横浜市議の井上さくら氏もこう言い切る。

 「事実なら横浜の国際的な信用にかかわる重大問題。市長は即刻辞職すべきです」

 中田市長の公務放棄は、この一件に限ったことではない。すでに朝日、産経の両新聞社が11月9日に報じているが、中田市長は今年2月から3月にかけて公務時間中に市内の看護専門学校の中国語講座を受けていた。その費用は「横浜市都市経営局国際政策室」宛てに請求されていたが、中田市長は「私費」での受講と主張している。つまり、公務中に仕事をサボって私的に学校に通っていたのだ。ちなみに本誌が報じた「指入れワイセツ合コン」の被害者女性は、この看護専門学校の元生徒である。

 中田市長の事務所および横浜市に取材を申し込んだが、回答はなかった。

 ワイセツな合コンをし、仕事をサボってキャバクラ遊びをする中田市長。なぜこのような人物が350万人の大都市の首長となったのだろうか。次週、彼が人を貶(おとし)め、市長の座に上がった過程を詳述しよう。

 

 

(写真説明) 中田市長がキャバクラで渡した名刺(左写真)。金髪美女に囲まれてご機嫌(下)

 

(写真説明) 中田市長が来店したキャバクラの入る雑居ビル。周辺には外国人の姿が目立つ

 

(写真説明) 横浜市職員に中田市長から送られたアメリカ出張見送りの言い訳メール。「公務放棄」で遊び呆けていたにもかかわらず、「山火事で断念」とは……

 

送信者: “中田宏” 〈■〉

宛先: 〈■〉

送信日時: 2007年10月29日 17:27

件名: [message 84]ダイレクトメッセージ “職員の皆さんへ”〈vol.85〉

 

平成19年10月29日

ダイレクトメッセージ “職員の皆さんへ”〈vol.85〉

 

「アメリカ出張について〈U〉」

 

出発を見合わせていたアメリカ出張に今日出発します。サンディエゴは、大変な山火事で(東京都の9割を焼失)、50周年記念の日程を断念しました。ロサンゼルス、サンフランシスコについては、山火事の影響がないことが確認できましたので、後半の日程については果たしてこようということになりました。ロサンゼルス事務所の開設などがありますので、成果につながるようにしてきたいと思います。

 

さて、本日発売の週刊誌に、私にまつわる記事が掲載されています。政治の世界ゆえに、これまでも誹謗中傷や根も葉もない噂が流されたことがありましたが、今回は度を越しています。悪意で相手をおとしめる行動をするのは、あまたの動物の中で人間だけではないかと思い、大変悲しい気持ちです。今回掲載された記事は、日時や登場人物など全く不明で無責任な記事であり、市長としての社会的地位を著しく貶めるものです。よって、弁護士と協議し名誉棄損で提訴することにしました。

 

それでは、不在中、諸般よろしくお願いします。

 

横浜市長 中田 宏

返信:

 

(表)

 

日付

本来の予定

実際の中田市長の行動

サンディエゴの動き

10月24日

 

市側が「市長は海外に行くので、(取材には)対応できない」と本誌取材を拒否

 

同日・夕方

 

市のホームページで、山林火災の影響により、サンディエゴ市訪問を見合わせることを発表

 

10月25日

成田空港出発→サンディエゴ到着

本誌取材に「『合コン』の事実はない」と回答。『ゆず』のコンサートを鑑賞した後、深夜、『EXILE』らとキャバクラ『E』で遊ぶ

 

10月26日

サンディエゴ市長表敬訪問・市長講演など

明け方まで飲んだためか、午前の公務なし

中田市長がキャンセルした影響でサンディエゴ市長表敬訪問中止

10月27日

文化交流祭

プロ野球日本シリーズ第1戦。『E』のホステスに当日のチケットを買っていると告白

文化交流祭。中田市長が主賓の挨拶をする予定だったが、変更。出席者は激怒

10月28日

記念植樹祭・祝賀昼餐会

前日と同様、「市長行動記録」には「外出」とだけ記されている

記念植樹祭・姉妹都市提携再署名式が中止。現地の責任者が悔し涙を流す

10月29日

サンディエゴ出発→ロサンゼルス到着。ロサンゼルス市長表敬

ロサンゼルスに出発

(〜11月4日帰国)

 

 

 

(写真説明)

看護学校生との合コンに興じる中田市長