市議の対立劇に飛び火した中田宏市長の「合コン報道」 『週刊朝日2007年12月28日号』(2007.12.28)

 

 

市議の対立劇に飛び火した中田宏市長の「合コン報道」 『週刊朝日2007年12月28日号』(2007.12.28)

 

 週刊現代11月10日号で、看護学校生との合コンでわいせつな行為に及んだなどと報じられた横浜市長の中田宏氏(43)。発行元の講談社側を刑事告訴したが、この問題については中田市長のお膝元、横浜市議会でも新たな対立が生じた。市議会の民主党系の2会派が激しく対立しているのだ。

 争いの発端は、中山大輔市議(民主党)が、中田市長に、

 「(市長は)看護学校に通っているんですね」

と尋ねたことだった。

 中山市議が説明する。

「今年2月下旬に開かれた集会で、市長本人に、公務時間内に横浜市内の看護学校へ頻繁に行っていることを指摘しました。私は当時、市長支持の民主党ヨコハマ会に所属していたので、同志としての立場で注意したのです」

 ところが、3月下旬、中山市議は小幡正雄市議(民主党ヨコハマ会)に呼び出される。その際、同席した小幡市議の知人から、

 「議員を辞めろ」

と恫喝され、自身の軽率な言動を反省する旨の宣誓書を書くことを強要されたというのだ。

 「軽率な言動といわれても思い当たる節はなく、何に対して言っているのかわからなかった。市長へのあの一言が原因だとしか考えられません。なぜ市長が怒ったのかわからない。何かやましいことがあるのではないか」(中山市議)

 一方、小幡市議は中山市議の主張に対して、

 「宣誓書を書かせた理由と看護学校の一件はまったく関係ない。別の理由です」

 と否定する。

 ちなみに、週刊現代11月10日号には、数年前の中田市長と看護学校生との合コンをセッティングした人物が、看護学校の講師を務めていた人物だったとある。

 同市の太田正孝市議(無所属クラブ)は今回の一件について、こう分析する。

 「2月の集会以前にも、中田市長が看護学校生と合コンを行っているという噂が広まっていた。看護学校の件を指摘された市長は、噂を流したのが中山氏だと思って逆上したんでしょう」

 当の中田市長は週刊現代の報道に対して、「事実無根で無責任な記事」とコメントしているものの、公の場での説明はしていない。

 「市長は、さまざまな疑惑に対する説明責任を果たすべきです」(中山市議)

 この一言は市長の胸に届くのか。 竹内良介