国を滅ぼす地方自治体首長列伝6 横浜市長中田宏 「レイプ米兵擁護」発言で批判噴出 キャバクラ遊びに政治資金問題も 『日刊ゲンダイ2008年2月27日付』(2008.2.29)
国を滅ぼす地方自治体首長列伝6 横浜市長中田宏 「レイプ米兵擁護」発言で批判噴出 キャバクラ遊びに政治資金問題も 『日刊ゲンダイ2008年2月27日付』(2008.2.29)
横浜市長2期目の中田宏(43)だが、昨年後半からゴタゴタが絶えない。
今月16日の日本テレビ「ウェークアップ!ぷらす」でも暴言を吐いている。
沖縄での米兵による女子中学生暴行事件について、「危険が予測される場所に若い女性が出入りすることにも問題がある」「危険な場所に出かけていくような行為は慎むべきだ。親も子どもをしつけるべきだ」と発言、「政府寄りだ」「米兵擁護だ」などと批判された。
昨年末の週刊現代の「ワイセツ首長のハレンチ連続追及」キャンペーンでは、公務の海外視察をサボって、人気グループ「EXILE」のメンバーとキャバクラ遊びをしていたことがスッパ抜かれた。
そもそも中田市長の“サボリ癖”は今に始まったことではない。1期目の03年には、議会開催中なのに真っ昼間からサウナ風呂を満喫し、市民のためでもない汗をかいていた。
加えて『自民党的カネ集め』も発覚。
横浜市の消防団員幹部が04〜07年にかけて組織的にパーティー券を購入し、市の消防団員が業務中に支払いの窓口を担当していたのだ。
消防団幹部が、行革の旗振り役だった中田市長のパー券をせっせと買っていた背景には、消防団の天下り利権が背景にあるとも言われた。
あるベテラン市議は、中田市長をこう評価する。「中田市長は、あたかも改革派クリーン市長のように見られているが、まったく違う。カネの集め方をみても、実際は古い自民党的な政治家です。2浪して青山学院大学に入学。卒業後は松下政経塾で政治家を志し、93年に28歳で衆院議員に出馬し初当選した、典型的な“成り上がり”。右も左も関係ない、とにかく上昇志向が強い男です。」
横浜市の再建も決してうまくいっていない。同市の財政は、08年度には約200億円の収支不足が見込まれている。
●1964年9月20日、神奈川県生まれ。
●青山学院大学卒業後、松下政経塾を経て、93年の衆院選に神奈川1区から立候補し初当選。
●3期連続で衆院議員を努めた後の02年、37歳で横浜市長に当選。現在は2期目を努める。