不倫、公費流用疑惑の中田宏を直撃 ホントだったらベイブリッジで逆立ち?「できます!!」 『サンデー毎日2009年1月4-11日新春合併号』(2008.12.28)

 

 

不倫、公費流用疑惑の中田宏を直撃 ホントだったらベイブリッジで逆立ち?「できます!!」 『サンデー毎日2009年1月4-11日新春合併号』(2008.12.28)

 

 

「中田市長 市政を私物化!」

 こんな物騒なビラがある。

 「中田市長」とは言うまでもなく、中田宏横浜市長(44)のこと。ビラを作成したのは、横浜市の市会議員7人が名を連ねる無所属クラブだ。中田氏といえば、『週刊現代』に顔出し告発の不倫疑惑が報じられたばかり。さらに12月15日、無所属クラブから"公開質問状"を叩(たた)きつけられたのだ。

 質問内容は「市長側近による不正融資」「脱税企業からの献金」など4項目10問に及ぶ。とくに「公用車の私的利用」疑惑は、なんと不倫告発をした女性が証言している。無所属クラブの太田正孝市議が言う。

 「公用車については当時の運転日誌から深夜の利用が多いことが分かっていますが、運転手の残業代だけで年間500万円以上ですよ。そのうえ関係の公文書が、保存期間内なのに消えている。市の担当者に聞いたら、誤ってシュレッダーにかけたって言うんです」

 では、中田氏はどう反論するか――。17日の定例記者会見で「役所としてはきわめて情けない」と文書の紛失に憤りをあらわにしたものの、女性との関係について記者から質問が飛ぶと、「すべて弁護士に任せている」「事実無根」と答えるのみで、一連の疑惑について具体的な言及はなかった。

 市会関係者が話す。

 「公開質問には既に中田市長が回答したものもある。それを週刊誌報道とパッケージ化して、政争の具にしている。10年春に迫る市長選に向けて中田降ろしを画策しているのでしょう」

 これに対し、前出の太田市議はこう反論する。

 「政争の具だなんてとんでもない。我々の人数では市長を辞めさせる力もない。不正を糺(ただ)したいだけです」

 たしかに、疑惑が浮上した以上、中田氏が「事実無根」と突っ張るだけでは釈然としない。そこで、中田氏の「覚悟のほど」を聞くべく、本誌は市役所内で本人に直撃した。「疑惑が本当なら、横浜ベイブリッジを逆立ちして歩くことはできますか?」と質(ただ)すと、

 「できます!」

 と、きっぱり。会見とは一転、フフっと笑みを見せて本誌にそう"公約"――。加えて、「逆立ちだけでいいんですか?」と記者に逆質問する余裕の対応を見せたのだ。

 09年は開港150周年の横浜市。中田氏は"ヨコハマの顔"だけに自らの「情報公開」は市民が納得するまで行ってもらいたい。

 

 

(写真説明)

中田市長、市政を私物化! 市議から市長へ公開質問状 09年も波乱は続く