無責任・ワイセツ・ハレンチ市長、中田 宏の置き土産:横浜市教委が「つくる会」主導の教科書採択、全国初 『「意見広告の会」ニュース477』より(2009.8.7)

 

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4−1 「つくる会」主導の教科書採択 横浜市教委が8区で、全国初

      「東京新聞」8/4

 

 横浜市教育委員会は4日、2010年度から2年間、市立の中学などで使う教科書を選ぶ定例会を開き、市内18区のうち8区で「新しい歴史教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)が主導した自由社(東京)発行の中学・歴史教科書を採択した。

 

 「新編 新しい歴史教科書」で、文部科学省の08年度教科書検定に合格したばかり。自由社によると、採択は全国で初めてという。

 

 定例会では、6人の教育委員が、自由社を含む7社の教科書について審議。自由社の教科書の評価については「歴史の流れが分かりやすい」「戦争賛美的な点もある」などと意見が割れ、18区それぞれで採択する教科書について無記名投票を実施し、賛成多数で決定した。

 

 残る10区については、帝国書院と東京書籍の2社がそれぞれ採択された。採択理由は明らかにされていないが、これまでの学習実態などが考慮されたとみられる。

 

 自由社の教科書では、太平洋戦争の項目を「大東亜戦争(太平洋戦争)」と記述。「日本は米英に宣戦布告し、この戦争は『自存自衛』のための戦争であると宣言した」とつづっている。

 

 文科省によると、扶桑社版歴史教科書の全国の中学での採択率は0・4%(05年9月)。東京都立の中高一貫校などでは同社の公民教科書も含めて使われている。

 

 

4−2 『つくる会』教科書採択 『どう教えたら…』

      「東京新聞」 8/5

 

横浜市立中学校の教科書採択を議論する今田忠彦教育委員長(右から3人目)ら=横浜市中区で

 

 4日の横浜市教育委員会定例会で、同市内8区での使用が決まった「新しい歴史教科書をつくる会」主導の中学歴史教科書。自由社版の採択は全国初で、今田忠彦委員長は「正しい歴史認識に基づき、日本人としての誇りを持つことが重要」と評価した。一方、従来の教科書を「自虐的」と否定する同会の教科書が選ばれたことに「どう教えたらいいのか」と、教育現場の混乱を危惧(きぐ)する声も上がった。

 

  (樋口薫、中沢穣)

 

 採択されたのは港南、旭、金沢、港北、緑、青葉、都筑、瀬谷の八区。二〇一〇、一一年度、市立中七十一校に入学する生徒(約二万六千人)が、社会科の授業で使用することになる。

 

 定例会では、自由社版に「中身が濃い」「日本文化の記述が多い」との肯定意見や、「活字が小さい」「難しすぎる」との反対意見が出た。つくる会の教科書にアジア諸国が反発している点には「イデオロギーの問題は国の検定でクリアしている」として、主要な議論にならなかった。

 

 最終的には、候補の七社の教科書から、学力など各区の特色を参考に、委員六人が区ごとに投票、決定した。自由社版が選ばれた八区について、田村幸久教育長は「全区共通の特徴はないが、青葉、金沢、都筑区などは学力が高い傾向にある」と述べた。

 

 同市の前回(〇五年)の採択では、当時、委員だった今田委員長が、一人だけつくる会の扶桑社版を推したが不採択に。その後、ほかの委員五人全員が入れ替わった経緯がある。

 

 つくる会の教科書採択を主張している自民党の市議は「教育委員を任命した中田宏市長の功績が大きい」。同市は一二年度以降、市内で用いる教科書を統一する方針で「次は全区での導入が重要」と話した。

 

 また、つくる会の藤岡信勝会長は「学力向上のための内容も盛り込み、公平に審査されれば採択されると信じていた。一部の区とはいえ、たいへんうれしい」とコメントした。

 

◆現場、混乱危ぐ 教師、市民ら集会

 「こんな教科書では、教師も生徒も混乱してしまう」。つくる会の自由社版教科書の採択後に開かれた抗議集会には教師や市民ら約百人が参加。教育現場への影響を懸念する声が次々に上がった。

 

 集会を主催した「教科書採択制度の民主化を求める神奈川の会」によると、自由社版が採択された八区は生徒数が多く、横浜市全体の約五割に達する。

 

 集会に参加した元中学教諭の加藤誠さん(70)は「自由社版は全国でほとんど採択されていない特異な教科書だ。なぜ横浜では八区も使うのか。とんでもない話だ」と憤った。ほかの参加者らも「教科書と教師に対する不信が生まれ、教育の場が破壊される」などの批判が相次いだ。

 

 集会では「(自由社版は)子どもたちを『戦争をする国』の忠実な国民に育てることを狙いとしている」とする抗議文を採択し、市教委に提出した。

 

 また、同会事務局は、採択の過程について「無記名での多数決による採択は、開かれた審議という原則に逆行しており、極めてひきょうなやり方だ」と批判した。