横浜市立大学教員組合報 組合ニュース(2009.8.13) 《教員人事に教員を超える事務方が入っているが、市から指名された人間によって指名された学長が指名した教員管理職を超える事務方までが参加して、またなにか役人的論理で市民の共有財産たる大学の価値を貶めようというのであろうか》

 

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横浜市立大学教員組合報 組合ニュース 2009.8.13

 

もくじ

●副局長との意見交換会

●夏休み

●お知らせ

 

 

●副局長との意見交換会

 先週木曜日に、中期計画作成について教員組合と副局長との間で意見交換が行われた。組合は総会の決定事項である団交要求を説明したが、それがどの程度の効果を生んだかは不明である。なお、終了後、中期計画ワーキンググループのリストが手交された(最下部に転載)。こちらは突っ込みどころ満載である。

 

 そもそも、教員管理職のみが参加する組織がワーキングと呼ばれるのであろうか。しかも、市から指名された人間によって指名された学長が指名した教員管理職によって現場の声が汲めると思っているのであろうか。さらに、この後付け加えられるのも、市から指名された人間によって指名された学長が勝手にやるようである。

 

 教育のワーキングが教員に委ねられているのは結構だが、選挙で選ばれたわけでもないコース長たちがどれだけ一般教員の声を汲み上げるのであろうか。また、せっかく専門職、固有職が得られているのに、このワーキングにだけ、事務方の参加がないのはどうしたことなのだろうか。陪席もさせずに、勝手にやらせておいて、後で横浜市派遣職員が気に入ったところだけの醜い継ぎ接ぎパッチワークを作ろうというのならば、Rの繰り返しである。

 

 入試は、大学院関係者に偏りすぎているであろう。大学院入試などは、各研究科の自己責任のもと完全に任せてしまえばよいのであって、大学としての調整が必要な場面があるとも思えない。国際総合科学部を事実上解体し、「各研究科が学部入試の入り口から学部教育に一貫した責任を負う体制を構築する」というのならば、一つの考え方かもしれないが、そのような動きがあるとも思えない。

 

 研究は、研究院戦略会議のメンバーが使われるようだが、そもそもこの会議は代表制に欠け、公開性にも乏しい。さらに、予算があるせいか、研究科長・副学長クラスが、歪んだ形で参加するところも気になるところである。競争的研究費は科研費を始めとする学外に任せ、そういった学外機関が期待する基礎(教育)研究費に学内研究費を回せば、こういった研究科長・副学長クラスまでが歪んだ形で研究ワーキングにすり寄ることも無いであろう。

 

 国際化推進は肥大化し、大学本来の研究教育と離れて勝手に空回りしている状況が指摘されているが、それが一段と進むことになるようなメンバー構成ではないか。

 

 教員人事に教員を超える事務方が入っているが、市から指名された人間によって指名された学長が指名した教員管理職を超える事務方までが参加して、またなにか役人的論理で市民の共有財産たる大学の価値を貶めようというのであろうか。教員人事を事務方が担おうというのならば職員人事は教員が担うのが適当であろう。

 

●夏休み

 夏休み中の組合事務室は、木曜日10:0016:00のみの開室となります。

 

●お知らせ

下記のようなシンポジウムを行うというお知らせを組合員の方からいただきました。組合と共催というわけではないですが、次期中期計画を立てる前に、まずはこのような検証が必要なことでしょう。

 

ミニシンポジウム「市大改革とはなんだったのか?」

 

日時:815() 15:0017:30 場所:八景キャンパス いちょうの館多目的ホール

 

1.基調報告

報告1.「『さらば、公立大学法人横浜市立大学』を出版して」 吉岡直人

報告2.「市大の現状をめぐって1」 中西新太郎

報告3.「市大の現状をめぐって2」 報告者交渉中

報告4.「PEの問題と改革の在り方」 永岑三千輝

2.討論

主催:ミニシンポ「市大改革とはなんだったのか」実行委員会  連絡先:国際総合科学部 一楽

 

■中期計画ワーキンググループリスト

 

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