「中田宏前横浜市長の『裏切りSEX』を全て話します」 『不倫訴訟』の最中原告女性が顔出し告白 『アサヒ芸能(2009年9月10日号)』(2009.9.25)

 

 

「中田宏前横浜市長の『裏切りSEX』を全て話します」 『不倫訴訟』の最中原告女性が顔出し告白 『アサヒ芸能(2009年9月10日号)』(2009.9.25)

 

 7月28日、任期満了7ヵ月前に突然辞任を表明した中田宏・前横浜市長。横浜開港150周年関連事業が一段落したことなどを理由にあげたが、その一方では元ホステスとの不倫を巡る裁判が係争中で、マスコミから「女性問題が辞任理由ではないか」との声も上がっている。そこで本誌は渦中の原告女性と接触。彼女はこれまで明らかにしなかった男女関係につても告白し、中田氏の"公人"としての資質に疑問を呈するのだ。

 

 

中田氏は"男女関係"を否定

 

「本当に無責任ですよね。裁判でも『(提出資料を)読む時間がない』とか言って、逃げ回って、ついに市長まで投げ出して辞めちゃって。『(私の言っていることが)事実ならベイブリッジで逆立ちしてもいい』って言ったんですよね。それなら、すぐにでも逆立ちしてほしいくらいです」

 

 元ホステス奈々さん(32)=名前はホステス時代の源氏名=はこう怒りをあらわにする。

 

 奈々さんは、04年春から約2年間、前横浜市長・中田宏氏(44)と不倫関係にあったことや、中田氏の公用車の私的利用、飲酒運転疑惑などを、昨年12月に「週刊現代」誌上で告白。さらに、プロポーズを経ての交際にもかかわらず、不倫関係が周囲に漏れると「俺は脅されている」などと中傷され、名誉を傷つけられたとして、同月24日に慰謝料3000万円を求め横浜地裁に提訴している。

 

 裁判は現在も係争中だが、その渦中に中田氏が突然、市長を辞任したことで、その理由を巡ってさまざまな憶測が流れているのだ。

 

 辞任の理由について全国紙記者も首をかしげる。

 

 「中田氏は今年の1月には辞任を決めていたようです。もともと、2期8年で辞めることは念頭にあり、財政再建に一定のメドがついたことや、衆院選と同日に市長選を行えば、約10億円の経費削減ができること。予算編成上も、新市長が9月から新予算を立てて実行するほうが横浜市にとって望ましいという理由でした。しかし、任期途中での辞任に、『投げ出し』との批判や、週刊誌との裁判が遠因となったとの声が上がっているんです」

 

 一時は国政進出もささやかれたが、早々に衆院選には不出馬を表明した。いずれにせよ8ヵ月以上も任期を残しての辞任には、確かに疑問点が多い。

 

 7月28日に行われた辞任会見でも、記者から裁判についての質問が出たが、中田氏は、

 

「まったく身に覚えがない。(女性と)面識はあるが、交際はまったくありえない。そういう話は裁判でやるしかない」

 

 と奈々さんとの関係を全面否定。徹底的に争う構えを見せている。

 

 事実、裁判資料を見ると、中田氏の主張の論旨は、「奈々という名前で、クラブで働いていたこと以外は知らない」

 

「『好きた』のような会話もない、『付き合いたい』と求めたこともない」

 

 「妻と離婚などと言ったことはなく、言う関係性にない」

 

 というもので、男女関係を完全に否定しているのだ。そして、

 

「原告(奈々さん)が被告(中田氏)と知り合いであることを他の人に自慢したいという傾向がある」

 

 とも主張している。これらを前提として、公用車の私的な使用や、飲酒運転の疑惑についても全面否認しているのである。

 

 

「結婚」という言葉を信じた

 

 この中田氏の主張に対して、奈々さんはこう憤るのだ。

 

 「よくもヌケヌケと言えるなと思いますよ。考えてもみてください。何年間(関係を)黙ってたと思ってるんですか。かばってなかったら、噂になっている時に表に出していましたよ。私はホステスだったので、お客さまに『男がいる』なんて言ったら『金返せ』ってなりますよ。お客さまに切られる可能性だってある。私がそうやって、かばっていたのを、彼もわかっていたはずなのに、よく言えるなって。正直に話したのは、母親や親友の2人くらいですね」

 

 両者の言い分は真っ向から対立しているのだ。だが、奈々さんは決意の表情で、さらにこう続けるのである。

 

 「恥ずかしいし、私も今まで話さなかったけど、中田さんがそこまで男女関係を否定するなら、ベッドでの出来事についてもお話しします。週に1度くらいのペースで、彼が泊まっている『ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル』で体の関係を持っていました。当時は奥さまと別居していて、彼はホテルを定宿にしていたので、私と会う時は別室を予約してあって、そこに彼が来ました。

 

 私は深夜の1時過ぎに仕事を終えてからホテルに向かい、VIP専用だと思われる上層階のロビーを通って部屋に入っていました。深夜から朝方まで、多い時は4回くらい求められました。向こうは体が大きいけど、私は小柄だし、体も弱いので、正直しんどい時もありました。とにかく責めるSタイプで、時間も長かった」

 

 さらに、奈々さんは恋人どうししか知りえない中田氏の"性癖"、も赤裸々に証言する。

 

 「胸の大きい子が好きみたいで、Hの時におっぱいの間にアレを挟んであげたこともあります。お風呂の中で『して』って言われたので。でも、思ったよりも気持ちよくないみたいですね。あと、妊娠はすごく気にしていたのか、毎回、ゴムはしてました」

 

 行為の前後も中田氏は、彼女との将来を見据えるような発言をしていたという。

 

 「行為の最中は『好きだよ』と言ってくれたし、終わったあとも『ずっと一緒にいれたらいいね』って。Hのあとは私の体に"巻きつく"ようにくっつくのが好きだったみたいです。

 

 でも、『秘書に呼ばれたらマズイから』とか言って、朝方には必ず彼が予約してる部屋に帰っちゃうんです。一緒に泊まれたことは1度もありませんでした。私は『結婚しよう』という言葉を信じていたので、夜中にバーに行っておしゃべりして帰るだけとか、ただドライブするだけとか、普通の恋人どうしのようなデートのほうが楽しかったんです……」

 

 

「キチンと謝ってほしかった」

 

 だが、奈々さんは、だんだんと変わっていく中田氏の態度に寂しさを感じていったという。

 

 「ある日、大切なお客さんの前で、私が白と黒のレースの服を着ているのを指して『噂が立ってるけど、真っ白と真っ黒くらい俺らは何もないよな。これだけ噂になるなら1回くらい、やりたかったですよ』とか、思いやりのない発言をしたり、私が病気で退院したとメールしたら『病気のことで奈々に脅されてる』って言いふらしたり……。顔つきもどんどん変わって悪そうになって、出会ったころの純粋さはなくなっちゃった」

 

 今回の不倫裁判について、横浜市議で無所属クラブの太田正孝氏は、中田市長の無責任ぶりに「女性問題の裁判が、辞任の大きな理由になったはず」と語る。

 

 「不倫騒動で女性が雑誌やテレビに顔出しで登場するまでは、議員たちには『そんな女いるのか』と半信半疑だった人も多かった。中でも"中田派"の議員たちは、議会で『ウソつくな』『証拠出せ』というヤジも多く飛ばしていた。しかし、訴訟後はほぼ沈黙です。そして、彼の支援者の公金横領騒ぎや利益供与が疑われる施設の不正貸与なども『本当ではないか』という空気が強くなった。それで自民党や民主党の一部は彼から離れていきました。中田氏自身も最近は『眠れない』と漏らしていたようだし、そういう状況に耐えられなくなり、7月に辞任表明したのだと思いますよ」

 

 中田氏はどう答えるのか。中田氏の訴訟代理人である秋田一恵弁護士は、本誌の取材にこう回答した。

 

 「まず、辞任の理由ですが、今回の訴訟とはまったく関係ないと断言できます。私は、中田さんから辞任の時期や理由を、かなり前に聞いていましたが、訴訟とは無関係のものでした。

 

 また、男女関係については、『ないものは、ない』としか申し上げられない。もし、原告が肉体関係も含めて『あった』と主張するのであれば、特に具体的な年月日、時間、そして場所を明確に提示してほしい。それができないのであれば、作り話なのでしょう。明確な日時と場所を特定していただければ、それについて反証するだけです」

 

 最後に奈々さんはこうつぶやいた。

 

 「ひと言、電話でもいいから謝ってほしかっただけなんです。『ごめんね。あの時は楽しかったよ。いい思い出にしようね』って。それを誰かに言ったりはしないから。もう大の大人なんだから、最後くらい、ちゃんとした態度を見せてほしいです」

 

 次回の裁判は9月11日の予定だ。はたして真相は明らかにされるのだろうか。

 

(写真説明1) 中田氏を告発した奈々さん

(写真説明2) 突如辞任した中田宏前市長

(写真説明3) 「市政を投げ出した」との批判も