《このキャンパスに巣くう大学管理職と呼ばれる人間には、大学経営の能力のかけらもなく、現場の教員を疲労困憊させるだけ》 『横浜市立大学教員組合報』(2010.6.16)

 

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横浜市立大学教員組合報

組合ニュース

2010.6.16

もくじ

年俸3%減の提案と闘っています

●コース改編学部長私案(?)出る?

○代議員会・総会の開催

 

 

年俸3%減の提案と闘っています

 各選挙区を代表する執行委員から説明を受けているものと思いますが、教員組合は、平成22年3月1日付けで当局から提案された年俸3%減の提案と闘っております。法人の財務状況、社会経済情勢などが理由とされておりますが、現在までの長引く交渉の中でも、組合側が要求しているセグメントごとの財務データも、競合私学の年収データも提示されることなく、前提となるべき理由根拠の段階で対峙しております。詳細は代議員会、総会で説明されますので、是非お出かけ下さい。

●コース改編国際総合科学部長私案(?)出る?

次期中期計画には間に合わないと思われるこの時期に、コース改編案が国際総合科学部長より出た模様です。コース長クラスすら作成に携わったものではないようなので、大学“改革”期に横浜市派遣職員にすり寄った当時定年間際のthree noisy minorityのうち舞い戻ってきてしまった彼と、学部長の二人による創作でしょうか。はたまた、都市都市都市のオンパレードと融合優先、学問的ディシプリンに対する敬意のかけらも示していない内容からして、関内帰還前の横浜市派遣職員がまた余計な張り切りを示しているのでしょうか。いずれにせよ大学管理職と呼ばれている人間のみによるお絵かきといってよいでしょう。

こういったお絵かきを見るにつけ、このキャンパスに巣くう大学管理職と呼ばれる人間に大学経営の能力のかけらもなく、現場の教員を疲労困憊させるだけであることを感じます。まず、手元のリソースとしてどれだけの教員が残っているのか。それら教員にどれだけの講義をさせるつもりなのか。そして提供すべき学生数と単位数。まずは基本的なことを押さえてからお絵かきをして欲しいものです。綺麗なお絵かきはいくらでもできます。停学を命じた学生との定期的な面談をゼミ担任に要求するのもよいでしょう。しかし、その教員は9コマ36単位分の講義を持ち、2年以上のゼミ生だけで50名、1年生の教セミを合わせるとそれ以上の学生を担任しているのです。あなた方と違って、市場価値を維持するために研究にもいそしんでいます。そういったことに目配りができない人間に管理職を名乗る資格はないはずです。もとより、そのような人間を指名したもの、あるいは指名するしかなかったものがトップにいることに、この大学一番の不幸があることは間違いありません。(当然我々教員は誰一人推薦せず、ただの一票も入れていないわけですが。)

○代議員会・総会の開催

6/24に代議員会、7/8に総会が予定されています。是非ご参加下さい。