大マスコミと官僚 斉藤学(さとる) 東京新聞 本音のコラム 『毒蛇山荘日記』2010年9月16日付より(2010.9.17)
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20100916
■以下は「」ブログで見つけた記事である。こういう内容の記事が新聞に堂々にと出るようになったということは、つまりこう記事を載せざるを得なくなったということは、やはり、新聞もテレビも、もうそろそろ「おしまい」ということだろう。
9月15日付け東京新聞朝刊
『本音のコラム』
大マスコミと官僚 斉藤学(さとる)
コップの中の嵐という人も居るが私には大変大事に思えた。菅首相の勝利に終わった民衆党代表選挙のことである。結果はなかば見えていたが、その過程で菅氏を担ぐ大マスコミ(テレビと大新聞)や官僚たちの姑息さと事大主義が露呈したのは良かった。私自身は児童虐待の問題に取り組みだしてからだ新聞が官報に過ぎないことを知った。早い話、児童虐待防止法が使えないどころか、子殺しに加担していることなど一般の人は知らないだろう。
NHKはもちろん、民放テレビの独占利権を総務省に握られた大マスコミが官僚と癒着せざるを得ないことはご存じか。特に今年の三月、鳩山内閣は六十年ぶりに放送法の大改革に乗り出すことを閣議決定して、虎の尾を踏んだ。元来、小沢氏は記者クラブの特権を無視し続けてきた唯一の政治家である。大マスコミが排除をはかるのはもっともなことで、その彼はまた「米国との関係見直し」を明言することで田中角栄と同様、特捜検察の恣意的指弾の対象にもなった。菅氏は代表選から降りるべきであったのだが、勝ってしまったのなら仕方がない。せめて、放送法を既存利権から切り離して透明にしてほしい。
そして検事総長を"天皇の勅任制"から選挙制にする道を開いてほしい。民衆もようやく、問題が奈辺(なへん)にあるかを知り始めている。(精神科医)