S[国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構]  検察審査会って何なんだ 日刊ゲンダイ 日々坦々の資料ブログ(2011.2.22)

 

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S[国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構]  検察審査会って何なんだ

テーマ:小沢事件

 

2011-02-22

【第20回】国会の要求にも「非公開」を押し通す検察審査会って何なんだ

 

[国民は騙されている 小沢「強制起訴」の虚構]

(日刊ゲンダイ2011/2/22)

 

法務委員会で質問した有田参院議員に聞いてみた

 

政権交代を成し遂げた小沢一郎元代表を「被告」に追いやった検察審査会の最大の問題は、正当性があるのかということだ。東京地検特捜部の不起訴処分をひっくり返したメンバー11人はどんな議論をしたのか。国会でこの問題を追及した民主党の有田芳生参院議員にあらためて聞いた。

「昨年の10月26日、私は参院の法務委員会で検察審査会の疑問点を質問しました。言っておきますが、私は小沢派でも菅派でもない。ただ、検察審査会はどう考えても不透明なことが多すぎる。そこを検証しないまま、一政治家が強制起訴され、党内が対立するのは大変不幸なこと、あってはならないことだと思って、疑問をぶつけてみたのです。しかし、ノレンに腕押しでした。疑問は何も解けず、さらに深みにはまったままです」

 

答弁に立ったのは、法務省の刑事局長や最高裁判所の長官代理者。しかし、有田議員がいくら具体的回答を迫っても、「非公開」を盾に、ノラリクラリの官僚答弁を繰り返すだけだった。

「今でも私が言いたいのは2点です。ひとつは平均年齢のこと。小沢さんの事件では、昨年4月と10月に東京第5検察審が『起訴相当』の議決を出した。メンバーはそっくり入れ替わって、全国の有権者名簿から無作為に選んだ別々の11人が議決したことになっています。しかし、どっちも11人の平均年齢は34・55歳。だれが考えてもおかしい。知り合いの統計学者に聞いたら、あり得ないことだと言っていた。本当にメンバーは入れ替わったのか。本当に別々の11人が存在するのなら、その裏付けを知りたいと質問しましたが、何も明らかになりませんでした。

 

もうひとつの疑問は、検察審でどんな議論をしたかという点です。すると、会議録はあるが、議事録はないという返答でした。別の検察審に関わった補助弁護士の方に聞いたら、驚いたことに、法律のシロウト11人を相手にしても議論が成り立たない、だから議事録は作りようがないと言っていた。それが本当なら、有権者から選ばれた11人は議論に加われず、供述調書を説明する特捜部検事や補助弁護士に言われるまま誘導され、議決してしまった危険がある。これは恐ろしい、ムチャクチャな話です。そうでないというのなら、第5検察審の事務局はせめて、こんな発言があったと議論の要旨くらい出す義務があるはずですが、いくら要求しても、ありません、分かりませんの一点張りなのです」

 

幽霊のような正体不明の11人が、議論をしたのかしないのかも不明のまま、議決書に押印。その結果、小沢元代表は政権内からツマはじき……。

国権の最高機関である国会の論戦でも何も明らかにならない司法組織。独裁国家じゃあるまいし、これで民主主義国といえるのか。

「大手メディアも執行部も問題視しませんが、何もかもあいまいな組織、制度が人の生き死にを決める。こんな恐ろしいことはありませんよ」と有田議員は語ったが、その通りだ。

(おわり)

 

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