添付ファイルが開けない 〜バージョンアップでレベルダウン〜
すぐ修復したい方はこちらへジャンプ ●夢をみているような 山の色が緑から赤にかわりかけた夜、あたしのところに1本の電話がかかってきた。 「昨日送ってくれたメールなんだけど、添付ファイルが危険だから削除されたってメッセージが出てる。」 ほえぇぇぇぇ〜〜〜? 添付ファイルが危険って? あたしの家のウイルスバスターは何も言ってないぞ? 念のため添付ファイルとして送信したファイルをウイルススキャンしてみたが異常はなかった。 送信したファイルは文書ファイルの詰め合わせを自己解凍型exeファイルに圧縮したものだった。 どうしたものか・・・。 今度は圧縮せずに送信してみた。 結果、WORD文書は受信できたようだが、Visio図面は前回同様に削除されてしまった。 誰が犯人かこの時点ではわからなかった。 疑わしいのは順に、@受信側のウイルス対策ソフト、Aプロバイダーのウイルス対策ソフト、Bメールソフトの順であったが調査している時間が無かったため全ての文書をFPDにて宅配して問題は解決した。めでたしめでたし! って言っても、相手の手元にに文書が届いただけで、メールで文書が受信できないという問題は解決してない。 ・ ・ ・ 時は流れ季節は冬になったときのことである。 あたしは主のメールソフトにOutlook2000を使用していたが、Officeのアップグレードに伴いメールソフトもOutlook2002にアップグレードしてみた。 するとどうでしょう。受信したメールの添付ファイルが無いではありませんか。 メールを開くと 「次の添付ファイルは問題を起こす可能性があるため、利用できなくなりました : [ファイル名] 」という親切なメッセージが輝いていました。 ふざけるな!! あたしたちはネチケットを守って大きなファイルは自己解凍型の圧縮ファイルで送信しているため、ほとんどの添付ファイルはexe形式で受信することになる。このexe形式が受信できないとなると仕事に差し支える。 本腰を入れて調査したところ次のことが判明した。 ※以下の文書はあちこちで発見した意味不明な日本語をさらに翻訳してあります。 Office製品の製造販売を行っているマイクロソフトは、自社のOS等のバグのおかげで全世界にウイルスメールを自動的に配信しています。この不祥事をもみ消すため、メールと一緒にやってくる怪しい添付ファイルは開くことすらできなくしました。これにより、ユーザーがウイルスに感染したり、ウイルス付メールが自動配信されることが防げるようになりました。 えっへん。どんなもんだい!! 勝手に自慢してろ! ●この機能ぶち壊す 最近、「メールが開けなかった」というお話をよくいただきますが、どうやらこのスーパーウルトラ機能のおかげのようです。 メーラーをアップグレードした方はみんなレベルダウンで添付ファイルが開けなくなっているようです。 まあMSさんの製品はアップグレードするとレベルダウンするといった製品がたくさんありますので、あたし自身はあまりおどろいていないのですが・・・。 まあ、今回のあたしのトラブルはOutlook2002(OfficeXPに付属)だったのですが、先に登場しているメール受信者の方がお使いになっているメールソフトはOutlook Express6ですので、この両メールソフトともにスーパーウルトラ機能に伴うトラブルが発生していることになります。(Outlook Express6について調査を行ったところ、似たような機能が存在していました) そこで、以下にこのスーパーウルトラ機能をぶち壊す(そんな大げさなものではありません)方法を書くことにします。 ※Outlook2002ではレジストリを操作しますので、作業には十分注意して下さい。 ※レジストリを破壊するとOSが起動しなくなる恐れがあります。 ※このスーパーウルトラ機能を停止させたことによるウイルス感染や、システム破損といったトラブルに対する責任は一切取れません。 ※スーパーウルトラ機能の停止作業は、ご自分の責任において行ってください。 <Outlool2002の場合> @[スタート]−[ファイル名を指定して実行]を選択します A「regedit」を入力して[OK]ボタンをクリックします B「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\10.0\Outlook\Security 」を呼び出します C[編集]−[新規]−[文字列]を選択します D新しい値の名前として「Level1Remove」を入力して[Enter]を押します E入力した文字列値[Level1Remove]を右クリックして[変更]を選択します F受信を許可するファイルの拡張子を入力します exeファイルの場合には .exe 複数の場合にはセミコロンで区切って入力します .exe;.zip G[OK]をクリックします Hレジストリエディタを終了します <Outlook Express6の場合> @Outlook Express6を起動します A[ツール]−[オプション]を選択します B[セキュリティー]タブをクリックします C[ウイルス防止]の中にある[ウイルスの可能性がある添付ファイルを保存したり開いたりしない]のチェックを外す D[OK]ボタンをクリックします それぞれのメールソフトはこのように問題を解消することができます。 現在販売されているパソコンのOSはWindowsXPであり、設定されるメールソフトはOutlook Express6となっています。マイクロソフト曰く、Outlook Express6の初期設定ではスーパーウルトラ機能はデフォルトでオフになっているとのことですが、どうもOSの自動アップデートによって勝手にこの機能がオンになってしまうようです。(未確認情報) 自分でWindowsXPをインストールされた方はデフォルトでオンになっていますので、この機能を停止させないと添付ファイルが無くなってしまいますよ。 みなさんもいつこのトラブルに遭遇されるかわかりませんので、頭の片隅にでも入れておいていただけると幸いです。 ということで、このお話もここまで。 ではまたお会いしましょう。 個人的にはメールソフトはEdMaxが好きです。
|