むさし野(味処むさし野)  所在地:松戸新田 最寄駅:上本郷駅、松戸から松戸工業団地方面行きバス「富士見台」

2003.8.11 鱧冷やしそば(850円)
季節のご飯(300円)
☆☆☆☆☆
 いやあ、びっくりしたよ。いつも楽しみにしている季節の限定メニューなのですが、今回は「鱧」。ハモなんて食べる機会ないですよ。今回はつけ麺じゃなくて冷やしそば、とのことで、冷やしラーメンがそれほど好きでない私としてはちょっと「うーん」と思ったりもしたのですが、全くの杞憂!でした。麺が冷たい醤油味スープに入って(このスープがあっさりしてていいんだ。夏向け。僕の冷やしラーメン嫌いは、そのスープが冷たいくせに、醤油がきつかったり脂がくどかったりするのが原因ってことが多いんだよね)、ハモ、卵豆腐、オクラ、茄子(この茄子が甘くておいしかった!)の具が別皿で。ハモは梅肉で食べてもよし、スープに入れて麺と一緒にすすってもよし。いやはや、暑い夏に実に幸せな気分にしてくれる一品。

2003.5.12 山菜あさりつけそば(850円)
季節のご飯(300円)
☆☆☆☆☆
 春の限定つけ麺、去年はとろろでしたが、今年はあさりだし、とのこと。私は、あさりのみそ汁とか、実はそれほど好きじゃないので、ちょっと心配だったのですが、まあむさし野のつけ麺は食べにいかにゃならんなあということで行ってきました。さてそのつけ麺ですが、結論から言っちゃえば「秀逸」の一言。今までいろいろつけ麺食べましたけど、かなりの出来でした。つけだれを飲んでみると確かにあさりの風味がしますけど、嫌味やえぐみがなくて、あさりって美味しく食べられる物なんだなあと気付かされました。具も、山菜があっさり風味に味付けられていて美味しい。スープ割りも満足。貝風味の中華そばの中でも、かなりいい線いっていると思いました。
 季節のご飯も、ご飯の上に乗ったかつおのたたきも美味。両者合わせ技で大満足。幾度となくむさし野に来ていますが、今回の満足度は今まででも最高級だったんじゃないですかね。

2003.4.15 ごま辛そば(850円)
季節のご飯(300円)
☆☆☆☆
 このページ作ってからごま辛は初めてか。他店のごまラーメンというと、それほど胡麻の味が効いていない申し訳程度の胡麻だったり、あるいはほとんど胡麻の味だったり(まあそれはそれで好きですけれど)、というようなことも多いのですが、この店は、胡麻の風味はしっかりしますが、なおかつスープの風味もしっかり味わえる。また、「辛」とついていますが、ラー油で真っ赤になったりすることもなく、確かにしっかり辛いんだけど、あっさりした辛さというか、ていうかあの辛さは何なんでしょう。スープが赤くなっている風は無いんですよね。こういうメニューだと大雑把なラーメンになってしまいがちですけれども、きっちり繊細に仕上げてくるのも、やっぱり「むさし野風」と言えましょうか。
 前回駄目だったご飯は、ハマグリの炊きこみご飯にごぼうのきんぴらが乗ったものでした。うまかった。

2003.3.14 ふぐつけそば(850円) ☆☆☆☆☆
 季節限定つけ麺を食べに「むさし野」へ。結構混雑していて、昔はのんびり飯を食べられてよかったなあ、なんて回顧してみたり。お楽しみは麺だけでなく「季節のごはん」もそうなのですが、今回はご飯切れで終了。うーむ残念。
 「ふぐつけ」は一年ぶりです。つけだれの味は塩味。ここの塩味つけだれはかなりあっさりしていて、ちょっと物足りないものを感じることも多かったのですが、今回のは結構しっかりと味がついていて、僕としては好みでした。具の「ふぐ」は唐揚げが2つ。皮は今回はついてませんでした。あと、かぶ(大根?)の千切りを湯がいたもの?が麺の上に乗っているのがアクセント。相変わらずの高い完成度で大満足です。

2002.12.31 かにつけそば(800円)
季節のごはん(300円)
☆☆☆☆
 ここが、材料の仕入れ次第で大晦日も開店するという情報を得たもので、職場の同僚と二人で、「年越しラーメン」としゃれこみました。目当ては冬の限定つけ麺。意外に同じことを考えている人間は多いらしく、家族連れなども含め店は結構な混雑。
 さてつけそば。去年の「ふぐ」といい、冬は食べ物が美味しくて嬉しいですね。そばに、蟹のむき身が乗っています。薬味として、蟹の臭みが気になる人用にカブのおろしがついてきます。スープは塩味ベース。ちょっとあっさり目の味つけ。ただ、蟹はもともと淡白な味の肉ですから、こうじゃなくっちゃね。
 いつも食べてる季節のご飯は、今日はサツマイモ炊き込み御飯に、肉団子とかいろいろのったもの。サツマイモの自然な甘さが秀逸でした。過去数年はカップ麺で年越しばっかりだったのですが、こういうふうに店にくるのもいいものです。

2002.10.22 きのこ味噌つけそば(800円)
季節のごはん(300円)
☆☆☆☆☆
 去年の秋にもやっていましたが、今年も秋の限定に出てきたきのこ味噌。ラーメン部4名でいったのですが、男4人でつけ麺と季節のご飯をわしわし食べている絵っていうのも、何ともいえないものですね。基本は去年と同じく、ややピリ辛味のついた和風スープの味噌つけだれと、具はきのこと草の海苔とクルミ。つけて食べてうまく、スープ割してまたうまい。
 季節のご飯は、アジ塩焼きと里芋とイカの塩辛がのったご飯。ここは魚ものが美味しいですね。アジがまたうまかった。季節限定メニューは、最近はいろんな店でやりますけど、季節感を感じさせるという点では、ここがやっぱり群を抜いていますね。

2002.10.1 つけそば(750円)
季節のごはん(300円)
☆☆☆☆☆
 あ、ノーマルつけそばのレビューは初めてですね。ここのつけめんは、その完成度の高さが群を抜いていますね。つけめんは麺の味がラーメンよりもストレートに出るので、ここの手打めんの風味がしっかりと味わえますね。あと盛りつけの美しさは特筆もの。つけだれはあっさり風味。スープ割りも絶品。台風の日に無理やり行ったようなものですが、やっぱり幸せを感じさせられるこのお店。

2002.6.17 地鶏のたたきそば(850円) ☆☆☆☆☆
 夏の限定メニューのつけ麺が出るという情報を得てやってきました。今度は鶏のたたきですが、表面をぱりっと焼いて、中は生の鶏肉と、みょうが、大根おろしの薬味がつきます。麺は普通のつけめんよりも、ちょっと太目かな。今回の特徴はスープで、むさし野のスープは元来あっさり系なのですが、これは結構がつんとしたボリュームがあります。酸味があって、醤油とかも強くて、言うなればちょっととがった味なのですが、それが淡白な鶏肉とよくあってなんともこたえられません。スープに入っているじゅんさいのぬるっとしたのも面白いです。どうやら今回はダブルスープ(通常スープ+魚系スープ)だそうで、異なる風味も納得。ラーメンの基本を外さず、プラスアルファの味が楽しめるむさし野の真髄は健在です。

2002.5.13 中華そば(650円)
季節のごはん(300円)
☆☆☆☆
 ここはつけ麺が秀逸なので、ここしばらくつけ麺ばっかり食べていたのですが、今日は久しぶりに通常ラーメンを。ここのラーメンは、あっさり系の純正東京風というのか、和風というのか。麺が手打ちのちぢれ麺なので、スープによく絡むのも古典的な感じがします。具はチャーシュー(これも柔らかくてうまい)、メンマ、ほうれん草、ネギ、と古典的ラインナップ。あっさりしているんだけど深い味わいがあるというのか、食べさせるラーメンです。
 あとここではもう必ず付けてしまう季節のご飯。今回はうにご飯でした。ちょっとおもしろいご飯が食べられるのも、ここの店の楽しみの一つです。

2002.4.6 山菜とろろつけそば(850円)
季節のごはん(300円)
☆☆☆☆☆
 季節感を感じさせてくれるメニューが並ぶこの「むさし野」。今日来てみると、照明のところに桜の枝が飾ってあったりと、そういうちょっとしたところが洒落ています。今日はおそらく春の限定メニュー「山菜とろろつけそば」をオーダー。あとやっぱり「季節のごはん」も。
 出てきてまず目をひくのが、麺を盛っている器。竹を半分に割って、竹の葉を敷いて、その上に麺と具が盛られています。かつてこんなに美しく盛られた麺があったでしょうか。感動です。それに醤油味のつけだれにとろろが沈んでいて、よくかき回して食べてください、とのこと。かき回して、麺をつけて、ずるっといくと、麺にとろろが絡んで、これはかなりクセになってしまいそうな味わい。感じはまさに日本そばのとろろそばと似た感じなのですが、こちらはスープが中華だしなので、また違った美味しさがあります。具は、ワラビに筍、と春らしさを感じさせるラインナップ。ラーメンにプラスアルファの感動をつけて提供するむさし野のパワーは相変わらず健在です。
 店に来た時はすぐに座れたのですが、帰る時には7、8人が行列していました。この店もそろそろ行列対策とかするようにしないと、どこかの店みたいに評判落としちゃうんじゃないか、なんて余計な心配してみたりして。

2002.2.4 ふぐつけそば(850円)
季節のごはん(300円)
☆☆☆☆
 ちょっと特別な時のためにとっておきたいラーメン屋、そういう店です。最近、ここの店テレビに出たりして、名前が売れてきたみたいです。時には行列もできたりして。それはそれで、うまい店なんだから結構な事ですが、以前のあのゆったりした雰囲気は、なかなか味わえなくなっちゃうのかなあと思うとややさびしい気分も。
 友人とふと出かけてみたのですが、んじゃ今日はノーマルなつけ麺でもいくかー、とか思って壁を見ると、「ふぐつけめん」なんてあるじゃないですか。まさかラーメン屋でふぐにお目にかかれるとは思いませんでしたね。冬の限定メニューらしく、迷わずオーダー。あとここの名物「季節のごはん」も。さて、つけだれは塩味。それほど濃くなく、あっさり風味。ざるの上に、麺と、ふぐの尾びれのほうの肉の唐揚げと、皮の湯がいたやつ(あれなんていうんですか?)、もみじおろし他の薬味等、目にも鮮やか。つるつると麺をすすり、ふぐの白身肉に食らいつき、これはもう、ラーメン食べにきたっていうより、ちょっと変わったふぐ料理食べにきたっていう雰囲気ですね。感動ものです。ただ、ラーメンとして考えた場合には、スープがごくあっさりなので、もうひと押し欲しくなっちゃうところでもあります。
 季節のご飯は、あいなめの刺身の韓国風とかで、ちょっとしたビビンバ風。あっさりラーメンに、やや野趣あふれるご飯の相性がベストマッチ。ここは本当に、ラーメン食べたいという期待を、高度に裏切ってくれる店ですね。

2001.10.9 木の子味噌つけそば(800円)
季節のごはん(300円)
☆☆☆☆☆
 ヤクルト優勝記念に行こう、と思ってたお店。というのは、この店はちょっとお値段お高めなので。というわけで、今日のお目当ては秋季限定?の味噌つけ麺。ちょっとピリ辛味のする味噌つけだれと、しめじやえのきがたくさんのった上に、海苔のかかった平打ち麺。見た目も綺麗だなと思って海苔を取ってみると、これが普通の板海苔やもみ海苔でなくて、海草のもの。こういうところにもこだわりが感じられます。たれもくどくもなく薄くもなく、絶妙な味加減。たまりませんね。あと、ここの隠れた名物(?)が「季節のごはん」。今日は、マグロほほ肉のたたきご飯でした。若干火を通したマグロと、ミツバやオクラの緑物の風味が相俟って、これまた美味。
 ラーメン屋なんだけど、もっと洗練された別の料理を食べてるような、そんな錯覚に陥ってしまいそうな、そういうお店です。食べ終わって幸せな気分になれるのですが、その気分をゆったりと反芻できる雰囲気のあるお店、っていうのは、そうそうないんじゃないですかね。ラーメン屋でなくて、「味処」なゆえんでしょうか。いい「優勝祝い」ができました。

(2001.4.15) ☆☆☆☆
(この文章は、もともと「お気に入りに追加!−食べる」のコーナーに掲載していたものを、そのまま転載したものです)
 ラーメン屋です。ですが、そう思って行くと、まず雰囲気に裏切られます。ちょっとした小料理屋風。ラーメン屋って、行って、注文して、食べて、はい終わり、って感じがしますけど、ここは、まず店構えからして土壁に木の引き戸だし、カウンターに花が飾ってあったり、くつろげる空間です。お冷やも、ガラス瓶に入れて出してくれたのを、ぐい呑み風の磁器コップで飲む。ラーメン屋に来てる、って感じがしないの。
 ラーメンも、お魚系のあっさり系だけど旨みがあってよい。醤油ラーメン、塩ラーメン、つけ麺がありますが、つけ麺食べた時は結構感動しました。あと、ラムネなんかもある。「季節のご飯」というのが気になるのですが、まだ未食。
 いい店なので、いろんな人に知ってほしいんだけど、評判よくなって混雑しちゃうと、あのしっとりとしたいい雰囲気が壊れちゃうかな、それも嫌だな、なんてことを考えさせる、隠れ家にしておきたいお店です。


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