コールマンけいさつ日記


6月12日

朝、門真免許試験場。「あのぅ30日免停ですが、、、」「名前呼びますからソファーにかけて待ってくさだい。」周りを見渡すと、9割以上がおっさん、しかもいろんな職業が雑多な雰囲気。みな所在無さげにスポーツ紙広げたり、携帯操作したりしていた。
しばらくして名前呼ばれ、免停講習受講の意思確認。受講すると最大29日の期間短縮、ただし受講料は13800円。「今日は終日会社に休暇届出したし、、、受講します」他のほとんども受講するようである。

1000時講習開始。まずは注意事項、講習の最後にテストがあって成績優秀であれば期間29日短縮、ただし態度劣悪や居眠りはテストの点を減じるとのこと、「まあ、まじめに聞いてりゃ」と軽く聞き流す。
続いて運転性格診断。設問にはい、いいえで答える一種の心理テストみたいなもの。「交通違反で捕まるのは運が悪い人と思う はい・いいえ」本音はもちろん「はい」であるが、せやけどここは「いいえ」にしとこう。万事こんな感じで回答を続け、結果は運転に適した性格と判定された。

さて、次はコース内の実地運転、講義ばっかりでなくよかった、、いやちょっと待てよ、マニュアル車や無いやろな?そう思うと心配が膨らみ名前が呼ばれるまで、頭の中でクラッチを切りシフトを変えるシミュレーションをぐるぐるめぐらせていたのであった。いよいよ順番が来て車に近づき、運転席を見、それが杞憂であることがわかり正直ホッとした。
教官を横に乗せての運転はおおよそ25年ぶり、教習所に通ったころの自分にちょっとばかしフラッシュバックした気分となった。運転の後は教室に戻って30分の講義。交通ルールやマナー、常識的な話で、しかもテストに出るところもわざわざ教えてくれる。楽勝と思う反面、講習料支払えばOKで、形だけの講習であることがミエミエといった感じであった。ここで午前は終わり。

昼食は試験場の食堂へ、ただメニューは麺類と丼物のワンパターン。食べたかった魚系の定食は無く、仕方なく親子丼を注文。
この食堂、なぜか一般用と職員用に分かれている、なんでワザワザ分けるねん。きっとメニューが違うんとちゃうやろか?職員用にまさか定食置いてへんやろなー、と疑義を抱きつつ黙然と昼食を済ませたのであった。

40分の短い昼休みの後、午後の部午後イチは適性検査。適性検査って何や?と思ったが、要は車に似せた機械(ハンドルとアクセル、ブレーキが付いて前面にモニター)の前に座り、モニターに映し出された指示に従って、ハンドル等を操作し反射神経を試すものである。
モニターの指示に従って検査を進め、終ったころふっと横を見ると、教官のおっさんが居眠っとるやん!。目が合い罰の悪そうなな表情を隠すかの様に「中々いい結果ですね」と検査結果を手渡した。それにしてもなんで反射神経調べるだけであんな仰々しい機械やねん。簡単なボタン式で十分こと足りるんとちゃうの?天下り先の企業に作らせたんかいな?えらい税金入れとるな、そう思うと、ほほえましくもあったおっさんの居眠りの表情がそうも思えなくなってしまった。
次に視力検査、夜間順応性と動体視力検査。どちらも通常の視力検査用の機械を覗いて検査。夜間順応性はまず
強い光を見せられた後に、暗くして「c」の字を判別するのであるが、残像が浮き上がってなかなか分からない。「見えないですか?」「いまいちはっきりとは、、、、」「はっきり見えなくていいです」それならと半ば勘で答え続けるどうも合ってるようである。動体視力も動く「c」の字を判別するが、これも先ほどの要領で行うと上手くいったみたいである。ここでは勘で視力検査したんで、こんどの健康診断ではちゃんと見えるままに答えることにしよう。

そして最後の講義、午前の続きでルールとマナー、時間は1時間半、これは睡魔との闘いになるだろう。案の定30分ほど経過したころ隣に座っている学生風のにいちゃんの頭が揺れだしてきた。「ふん!こっちは20数年社会人なってて眠い会議といった修羅場は何度もくぐってんねん!」と自分に言い聞かせ、腕つねり、シャーペンの芯を手に押し当てベテランはがんばったのであった。一方の隣のルーキーはとうとう机にうつ伏す格好に、さすがにやばいかな?思い軽く足で蹴りをいれてやったのでった。
そして免停期間短縮がかかったテスト、設問は全部で40問、○×の二択であるが、これが楽勝でった。結果も一応「成績優秀」とのことで、免停期間は実質1日で済んだ。1700教室を後にと思ったが、罰金の話が出てなかったことに気づき、教官に「罰金はどうなるんですか?」ひょっとして、罰金も、免除ですとの答えを期待して、、、。「それはまた別途通知があり、略式裁判で決まるでしょう」やっぱりなー。
そんな甘くはないわなー。まだまだ続くなー。梅雨の晴れ間、日の高い夕刻に京阪の駅へと帰路に着いたのであった。