俺のらーめん論

らーめん概論

ーめんとは、注文を受けて麺を茹で、丼にタレを入れてスープを注ぎ、
湯切りした麺を入れ、スープになじませ、具を載せて出す。
そういうシンプルなものではないだろうかと思う。
つまり、注文後の調理は麺を茹でるだけというのがらーめんの基本だろう。
いうなれば「立ち喰いそば」に近い存在なのではではないだろうか?

札幌味噌や湯麺のように野菜を炒め、それにスープを注ぎ完成させるスタイルは
旨いが立派な料理となってしまい、らーめんという概念とは少し違うのでは
ないかと思う。(もちろん調理手間として値も張るし…)

具もネギとチャーシューと後はスープの味を壊さないもの、
その味だけが突出しないものだけが載るのがらーめんではないか。    
「角煮ラーメン」「全部のせ」など存在するが、それらは具自体は確かにうまいが、
丼のなかが一体化したバランスのとれた作品か?と云えばNOである。
「スープと麺」のらーめんの中心部分と具とは別物となってしまう。

量のバランスについては、麺もスープも普通に食べる事で
全部腹に収められるのが理想だ。(まあ、スープは若干残っても可)
麺の量が多すぎたり、スープが多すぎたり、逆に少なく味が濃い目だったり
というのは狙いも解るし旨い場合もあるが、らーめんとしてはどうかと思う。

  

食べ歩きの心得

一、初めての店は、基本のらーめんを食べる
一、但し、評判メニューは例外
一、しかも、味付け卵は、なるべく味わう
一、なるべく空腹時に食べる
一、スープは、なるべく全部飲む
一、店内、らーめんとも匂いも重要ポイント
一、働く人、雰囲気もチェック
一、テーブル調味料はなるべくコショウのみ
一、コショーは、スープを一口味わってから

  

俺の好み

麺:細麺の固め、加水率低めがベスト 札幌系の固めもOK
スープ:旨ければ何系でもOK
チャーシュー:柔らかく適度な脂
ネギ:不可欠 鮮度、匂い重視
量とバランス:麺 スープ 具 全てが適度な量とバランスを保つ
その他:香味オイル 焦しネギ等引き立て役は、旨ければ何でもOK

  

俺のらーめん理想像

以上を踏まえ俺流のらーめん理想像を考える。

まず、注文してから出てくるまでは混雑状況もあるが5分以内が望ましい。
これはもちろん茹で始めからではない。席に着いて注文してからの時間だ。

手際良く盛りつけられ、完成して目の前に置かれた丼からは湯気が立ち上る。
スープはとにかくいい匂いがし、ネギも新鮮で良い香りを放つ。
は少し固めに茹でられ、チャーシューは適度な脂で柔らかい。
そして丼のなかを一気に食べられるくらいの量。

これをふうふうしながらスープと共に一心不乱に食べまくり、最後にスープが1/3位残り、
それを最後の一滴まで味わいながら飲み干すというのが俺の理想のらーめんだ。
味、系はその日の気分や好みもあるが、以上の基本は不変のものだ。

できればチェーン店よりも、こだわり親父がやってる雰囲気のいい一軒ものが理想だが、
天下一品のように味が良ければチェーン店でも問題ない。


以上のような事をほんの少しだけ考えつつ、今日もらーめんを啜るのである。