−墨俣一夜城−

信長の美濃攻略の際、誰もが築きあぐねていた難所に秀吉は、
蜂須賀小六らを使って一夜にして砦を築きあげた…という話で有名。

これがあの一夜城かと感慨深かった。
ホントはもっと簡単な砦的な城だったそうだが
墨俣の町のシンボル的建物として「城郭天守」
の体裁を整えたものになっている。内部は歴
史資料館になっており、キレイでりっぱなもの
だった。2Fに歴史展示室等があり「墨俣一夜
城物語」や「墨俣築城への道」等が展示されて
いた。そこで、ここで墨俣一夜城伝説を紹介し
てみようかな。
「5百人の兵士と2千貫の資金があれば、一夜
で砦を築いてみせる」と信長に約束した藤吉郎
は最小限の人夫での築城を計画。尾張・美濃
を根城とする土豪集団、川並衆をこの工事に駆
り出すことにした。頭目である蜂須賀小六らと
は、流浪時代から旧知の仲。秀吉はまず美濃
領内の木曽川上流に、小六以下の川並衆を集
めた。その上で人夫を三班に分け、一班を材木
の伐出しに、もう一班には丸太を筏に組ませて
第三班にはその筏を操って木曽川を下らせる。
下流の墨俣で待ち受けていた藤吉郎と織田兵
は、その筏を解体して、かねて入れておいた切
り込みどおり、砦の形に組んだ。典型的な流れ
作業の為、時間を大幅に短縮することができ、
また川を下ってくるために、資材の運搬も非常
にスムーズに行えた。この作業はすべて夜半
に行われ、翌朝、稲葉城の城兵が気づいた時
には、砦は8割方完成していたのだった。…

この城の築城成功の頃から秀吉はメキメキと
頭角を現してくるのだから、秀吉ファンには必
見の城ですよね!