平成18年 4月24日  NO.118

妊娠糖尿病
近年、糖尿病の方が急増し、また若年の発症も増えてきました。妊婦さんも例外ではなく、妊娠糖尿病と診断される方が増えてきています。
妊婦健診では、毎回尿糖をチェックしますが、妊娠中は、腎臓から血液中の糖が尿中にもれやすくなりますので、尿糖陽性だからといって糖尿病とはいえません。血糖を調べて糖尿病かどうか診断します。
妊娠糖尿病では、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)等の合併症が出やすくなり、また胎児にも影響して、巨大児の出生、先天奇形、胎児死亡等が起こりやすくなります。妊娠糖尿病の中には、妊娠してから糖尿病の状態になる場合と、以前から糖尿病があったが妊娠してから始めて発見される場合があります。後者の場合は、特に先天奇形の頻度が高くなります。ですから、妊娠前から定期検診等で糖尿病の検査をしておくとよいでしょう。
最近、“笑い”が血糖値を下げる効果があることが明らかになりましたが、お笑い番組を見ているだけではだめです。非妊時、妊娠中にかかわらず、カロリーをとりすぎないことが一番の予防、治療になります。