平成19年 1月 29日  NO.137

CT、MRI
婦人科の病気、たとえば、子宮筋腫や卵巣腫瘍の診断のためには、内診(触診)のほかに、画像診断が不可欠です。画像診断としては、エコー、レントゲン、CT、MRI がよく使われ、皆さんもよくご存知かと思います。当院では、2種類のエコー(経腹エコーと経膣エコー)を用いて病気の診断のために利用していますが、中にはエコーではわかりにくく、CTやMRIが必要となることがあります。
CTは、身体に対して多方向からX線を照射して得られたレントゲン写真を、コンピューターを用いて画像を再構成したものです。これに対しMRIは、磁場の中で身体の中の各組織が違った反応(共鳴)を示すことを利用し、これを画像にしたものです。簡単にいえば、エコーは(超)音波、CTはX線、MRIは電磁波を身体にあてて画像を作り出しています。
婦人科の病気の診断では、卵巣腫瘍がみつかった場合に、どんな種類の卵巣腫瘍か知るためには、CTが有用ですし、子宮が腫大している場合に、子宮筋腫なのか、子宮腺筋症なのか、あるいは子宮癌なのかを知るには、MRIが有用で、それぞれ使い分けています。
尚、当院にはCT、MRIが設置されていませんので、CTは、近くのニュータウンクリニック塚田医院で、MRIは、その隣のかなざわ内科クリニックで検査をお願いしています。