平成20年 11月 3日  NO.183

産科医療補償制度

すでに、新聞、テレビ等でご存知の方も多いかと思いますが、“産科医療補償制度”が来年1月からスタートします。この制度は、生まれた赤ちゃんが重度の脳性麻痺になった場合、看護、介護費用のための補償金が支払われるとともに、可能な限り原因究明がなされ、再発防止に役立てようというものです。

これまでは、脳性麻痺の赤ちゃんが生まれた場合、その看護、介護に必要な費用は、裁判で医療機関に過失があると認められた場合のみ補償がなされていました。しかし、過失の有無の判断は非常に困難であり、また、最近の研究では、脳性麻痺の原因が分娩時の低酸素状態(仮死状態)にあることがむしろ少ないこともわかってきており、このたび、医療機関の過失の有無にかかわらず、脳性麻痺の患者、家族を補償する制度ができました。

この制度の加入は、医療機関ごとになります。当院もさっそく加入しましたが、新潟県内では産婦人科の医療機関52施設中51施設が加入しました。当院を含め、保険料に見合う額(3万円)だけ分娩料が値上げされますが、出産育児一時金も3万円上がります。

くわしいことは、掲示板に別に掲示しましたのでご覧ください。